日ハム新球場、北広島へ|ブログインデックス

日ハム新球場、北広島へ|ブログインデックス|画像ID:5
引用元: http://tomcat.2ch.sc/test/read.cgi/livejupiter/1477022630/
1: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:03:50.34 ID:rSiEeDoMf0
http://news.hbc.co.jp/10211200.html
 北海道日本ハムファイターズの本拠地移転について、球団側は北広島に新球場をつくる案を軸に検討を進めていることがわかりました。
札幌ドームに本拠地を置くファイターズは、球団の収益改善のため自らが経営する新しい球場を2023年頃までに整備する方針を固めています。
 関係者によりますと、ファイターズは広大な敷地を確保できる北広島のきたひろしま総合運動公園に球場を建設する案を軸に検討を進めています。
 北広島市は運動公園の近くを走るJR千歳線に自治体が設置する「請願駅」を設けたい考えです。
 一方、札幌市の関係者によりますと、札幌ドームに残る案、真駒内案、北大案などはいずれも条件面で球団側と折り合いがつかず、今後、札幌市が新たな候補地を示せるかが焦点となります。

HBC昼ニュースで放送 10月21日(金)12時00分

2: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:04:50.57 ID:rSiEeDoMf0
遠征民は便利になるな

4: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:05:42.88 ID:L4ehNudYp2
輸送力がね…

5: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:06:12.19 ID:NGRm87nF33
時間だけを考えれば札幌?福住と北広島大差なかったり

6: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:06:35.90 ID:DJAlFf2964
北大アカンかったか

7: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:06:39.20 ID:82jqTQKQ95
札幌ドームから出るのは不可能じゃなかったのか

8: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:07:09.96 ID:9q8vL48ye6
手稲と八軒は?

9: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:08:02.72 ID:whDfYTKvs7
新駅一塁側外野三塁側

12: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:08:45.48 ID:SU5chubv18
新駅ができればアクセスは遠方からはかなり良くなる

なお、JR北海道

330: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:40:08.88 ID:rJKay4wsb9
>>12
球場行くのに万単位で人が動くのはJR的にありがたくないか
むしろ協力した方がええんちゃうの

800: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 14:09:19.29 ID:vARXnYi8y10
>>330
新駅つくらず北広からバス乗ってくれるのが一番ええやろ

13: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:08:52.13 ID:RNjroRD7911
ええと思う
ただ駅は作ってくれ

14: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:09:19.83 ID:flDTZzbLL12
広島にカープ以外いらんねん

15: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:09:31.87 ID:DJAlFf2964
とりあえずJR北海道が助かりそう

16: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:09:37.95 ID:iOdcM82Kl14
JR北の本数じゃ数万人単位の客捌くのきつそう
地下鉄沿線じゃないと失敗しそう

18: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:09:57.91 ID:RNjroRD7911
>>16
さすがに臨時列車出すやろ

965: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 14:21:41.62 ID:Slow14kuA16
>>18
JR北ってその程度の対応も上手くできなさそう

17: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:09:46.23 ID:FdJM15MBR17
堀くん、北広島から北広島へ

19: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:10:15.65 ID:zPSkEiy1318
札幌からクソ遠いやんけ!
千歳広島便あるんか

26: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:12:41.40 ID:whDfYTKvs7
>>19
ホームから15分で座れるなら福住より便利

20: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:10:43.42 ID:SU5chubv18
東豊線の輸送量と千歳線の輸送量ってそう大差ないでしょ
車両の大きさ違うし

空港輸送もあるから大変だろが

27: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:12:43.36 ID:Wp7vd53px21
>>20
最大八両編成だっけ?
新駅も作るだろう

39: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:15:40.71 ID:aJxMzQEnj22
>>27
一両の長さも3mくらい違うからな

21: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:10:58.48 ID:DaHxgcjAX23
ハムの新球場って屋外なの?

25: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:12:25.35 ID:aUU170LSX24
>>21
ドームやないと死ぬわ札幌雪ふってるし

29: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:12:50.10 ID:MjTEJBtyF25
>>25
9月でも降るんか?

30: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:13:10.53 ID:RNjroRD7911
>>29
さすがに9月は降らんよ

32: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:13:50.97 ID:aUU170LSX24
>>29
9がつはふらんけど日本シリーズ出れたらどうすんねん

22: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:11:40.11 ID:HR1sagD5Z28
新球場直結の新駅できるやでー

23: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:11:58.12 ID:MjTEJBtyF25
理由があるとはいえ紛らわしいわほんま

24: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:12:13.81 ID:HgglXcOf930
僻地や

28: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:12:43.88 ID:aJxMzQEnj22
天然芝の屋外球場じゃないの?

31: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:13:16.69 ID:4ztNhBsCP32
そのために広島人集めてんのか

33: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:14:09.77 ID:RNJ0kmuYc33
あとは駅作れればええけどなあ

35: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:15:18.21 ID:EnSPNRojE34
札幌市はアホやなあ

36: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:15:22.38 ID:PIcU013d335
北広島(北海道)

38: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:15:32.23 ID:HgglXcOf930
春先と日本シリーズだけドームとか使うんやろ

40: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:15:48.45 ID:otnAy25X237
ええやん、気に入ったわ
なんぼなん?

41: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:15:54.83 ID:il4pnYlLY38
駅ないんかい

42: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:16:07.60 ID:DiLfy0dEx39
札幌市はそろそろ土下座の準備か?

45: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:17:03.87 ID:OdxC4kRCu40
広島移転か

46: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:17:10.17 ID:TB4iZVhgq41
札幌ドームは需要がなくなり、東豊線は客が大幅減少か

51: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:18:00.12 ID:7RA3nKVsx42
朗報やけどハム出てったら札ドはどうやって維持するんや

58: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:19:19.58 ID:E4dl0LLcq43
>>51
サッカーがあるやろ

84: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:21:05.81 ID:0Y7feJqJU44
>>51
できない
これまでの黒字を食いつぶしてお荷物と化す

119: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:24:22.63 ID:7RA3nKVsx42
>>84
えぇ・・・
それでなんで追い出すんや。無能もいいとこやんけ

155: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:27:30.20 ID:0Y7feJqJU44
>>119
そら絶対出て行けないっていう確信があったからやろ
金だけじゃなく人工芝やフェンス問題でもう6、7年くらい揉め続けてるけど、ドームは逆に使用料値上げするくらいだし

208: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:31:02.10 ID:OSVqRdBSz47
>>155
実際に出て行きそうだし民間なら担当者無能すぎて首吊るレベルやな

106: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:23:22.22 ID:TB5AOlh3548
>>51
週3で嵐のコンサートやればいい週1でGLAY挟んでもいいぞ

52: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:18:02.35 ID:uDuNUDfFT49
札幌市なにやらかしたの?

61: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:19:39.01 ID:pW68eQBHZ50
>>52
ハムがクッソ高い使用料と物販できないのなんとかしてって頼み続けたら札幌ドーム側が使用料値上げを通告してきた

72: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:20:34.97 ID:f5jAOS9MV51
>>61
札幌側は日ハムに早う札幌ドームから出て行って欲しいんやな

89: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:21:39.39 ID:uDuNUDfFT49
>>61
札幌市役所というよりも株式会社札幌ドームが悪いんかな?

110: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:23:31.97 ID:pW68eQBHZ50
>>89
(株)札幌ドームも結局は三セクだから実質札幌市みたいなもん

99: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:22:37.90 ID:OwBZxQj2R54
>>61
増税したからしゃーない

55: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:18:43.94 ID:UhJNSdvIg55
良い悪いは別にしてそうとうな僻地やぞ
すぐ近くの長沼に入ればほんま農村やし

69: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:20:21.29 ID:OUxxcRPFT56
>>55
スタジアム出来たら多少は発展するんちゃう
コンビニファミレスくらいは出来るやろ

125: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:24:59.81 ID:1hv2LsZvD57
>>69
オフシーズン死ぬからファミレスはどうだろな
コンビニなら主要道に近ければまだ助かるが

56: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:19:04.99 ID:fIFJ0SH0j58
車じゃないとキツイわ

67: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:20:06.90 ID:qiGAJsQYI59
2023かあ
だいぶ先だなあ

88: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:21:31.96 ID:pW68eQBHZ50
>>67
オリンピック終わってから建て始めないと人件費と資材費が高騰したままだからね

439: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:48:12.34 ID:n7MLXVdZd61
>>88
らしいな

363: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:42:18.73 ID:bgNaacfvh62
>>67
今の主力が、三十代前半から中盤になっていて
今年の高卒ドラフトが25歳位と考えると
それほど遠くも感じない

68: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:20:14.35 ID:gkA0KP03Q63
快速便が北広島まで出来るなら、有りかもな~

82: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:21:00.89 ID:18vpO97m364
>>68
新千歳空港発着のが15分おきに出てて札幌北広島が15分くらい

6: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:06:35.90 ID:DJAlFf2964
北大アカンかったか

7: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:06:39.20 ID:82jqTQKQ95
札幌ドームから出るのは不可能じゃなかったのか

8: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:07:09.96 ID:9q8vL48ye6
手稲と八軒は?

9: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:08:02.72 ID:whDfYTKvs7
新駅一塁側外野三塁側

12: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:08:45.48 ID:SU5chubv18
新駅ができればアクセスは遠方からはかなり良くなる

なお、JR北海道

330: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:40:08.88 ID:rJKay4wsb9
>>12
球場行くのに万単位で人が動くのはJR的にありがたくないか
むしろ協力した方がええんちゃうの

800: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 14:09:19.29 ID:vARXnYi8y10
>>330
新駅つくらず北広からバス乗ってくれるのが一番ええやろ

13: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:08:52.13 ID:RNjroRD7911
ええと思う
ただ駅は作ってくれ

14: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:09:19.83 ID:flDTZzbLL12
広島にカープ以外いらんねん

15: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:09:31.87 ID:DJAlFf2964
とりあえずJR北海道が助かりそう

16: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:09:37.95 ID:iOdcM82Kl14
JR北の本数じゃ数万人単位の客捌くのきつそう
地下鉄沿線じゃないと失敗しそう

18: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:09:57.91 ID:RNjroRD7911
>>16
さすがに臨時列車出すやろ

965: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 14:21:41.62 ID:Slow14kuA16
>>18
JR北ってその程度の対応も上手くできなさそう

17: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:09:46.23 ID:FdJM15MBR17
堀くん、北広島から北広島へ

19: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:10:15.65 ID:zPSkEiy1318
札幌からクソ遠いやんけ!
千歳広島便あるんか

26: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:12:41.40 ID:whDfYTKvs7
>>19
ホームから15分で座れるなら福住より便利

20: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:10:43.42 ID:SU5chubv18
東豊線の輸送量と千歳線の輸送量ってそう大差ないでしょ
車両の大きさ違うし

空港輸送もあるから大変だろが

27: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:12:43.36 ID:Wp7vd53px21
>>20
最大八両編成だっけ?
新駅も作るだろう

39: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:15:40.71 ID:aJxMzQEnj22
>>27
一両の長さも3mくらい違うからな

21: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:10:58.48 ID:DaHxgcjAX23
ハムの新球場って屋外なの?

25: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:12:25.35 ID:aUU170LSX24
>>21
ドームやないと死ぬわ札幌雪ふってるし

29: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:12:50.10 ID:MjTEJBtyF25
>>25
9月でも降るんか?

30: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:13:10.53 ID:RNjroRD7911
>>29
さすがに9月は降らんよ

32: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:13:50.97 ID:aUU170LSX24
>>29
9がつはふらんけど日本シリーズ出れたらどうすんねん

22: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:11:40.11 ID:HR1sagD5Z28
新球場直結の新駅できるやでー

23: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:11:58.12 ID:MjTEJBtyF25
理由があるとはいえ紛らわしいわほんま

24: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:12:13.81 ID:HgglXcOf930
僻地や

28: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:12:43.88 ID:aJxMzQEnj22
天然芝の屋外球場じゃないの?

31: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:13:16.69 ID:4ztNhBsCP32
そのために広島人集めてんのか

33: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:14:09.77 ID:RNJ0kmuYc33
あとは駅作れればええけどなあ

35: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:15:18.21 ID:EnSPNRojE34
札幌市はアホやなあ

36: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:15:22.38 ID:PIcU013d335
北広島(北海道)

38: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:15:32.23 ID:HgglXcOf930
春先と日本シリーズだけドームとか使うんやろ

40: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:15:48.45 ID:otnAy25X237
ええやん、気に入ったわ
なんぼなん?

41: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:15:54.83 ID:il4pnYlLY38
駅ないんかい

42: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:16:07.60 ID:DiLfy0dEx39
札幌市はそろそろ土下座の準備か?

45: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:17:03.87 ID:OdxC4kRCu40
広島移転か

46: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:17:10.17 ID:TB4iZVhgq41
札幌ドームは需要がなくなり、東豊線は客が大幅減少か

51: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:18:00.12 ID:7RA3nKVsx42
朗報やけどハム出てったら札ドはどうやって維持するんや

58: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:19:19.58 ID:E4dl0LLcq43
>>51
サッカーがあるやろ

84: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:21:05.81 ID:0Y7feJqJU44
>>51
できない
これまでの黒字を食いつぶしてお荷物と化す

119: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:24:22.63 ID:7RA3nKVsx42
>>84
えぇ・・・
それでなんで追い出すんや。無能もいいとこやんけ

155: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:27:30.20 ID:0Y7feJqJU44
>>119
そら絶対出て行けないっていう確信があったからやろ
金だけじゃなく人工芝やフェンス問題でもう6、7年くらい揉め続けてるけど、ドームは逆に使用料値上げするくらいだし

208: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:31:02.10 ID:OSVqRdBSz47
>>155
実際に出て行きそうだし民間なら担当者無能すぎて首吊るレベルやな

106: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:23:22.22 ID:TB5AOlh3548
>>51
週3で嵐のコンサートやればいい週1でGLAY挟んでもいいぞ

52: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:18:02.35 ID:uDuNUDfFT49
札幌市なにやらかしたの?

61: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:19:39.01 ID:pW68eQBHZ50
>>52
ハムがクッソ高い使用料と物販できないのなんとかしてって頼み続けたら札幌ドーム側が使用料値上げを通告してきた

72: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:20:34.97 ID:f5jAOS9MV51
>>61
札幌側は日ハムに早う札幌ドームから出て行って欲しいんやな

89: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:21:39.39 ID:uDuNUDfFT49
>>61
札幌市役所というよりも株式会社札幌ドームが悪いんかな?

110: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:23:31.97 ID:pW68eQBHZ50
>>89
(株)札幌ドームも結局は三セクだから実質札幌市みたいなもん

99: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:22:37.90 ID:OwBZxQj2R54
>>61
増税したからしゃーない

55: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:18:43.94 ID:UhJNSdvIg55
良い悪いは別にしてそうとうな僻地やぞ
すぐ近くの長沼に入ればほんま農村やし

69: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:20:21.29 ID:OUxxcRPFT56
>>55
スタジアム出来たら多少は発展するんちゃう
コンビニファミレスくらいは出来るやろ

125: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:24:59.81 ID:1hv2LsZvD57
>>69
オフシーズン死ぬからファミレスはどうだろな
コンビニなら主要道に近ければまだ助かるが

56: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:19:04.99 ID:fIFJ0SH0j58
車じゃないとキツイわ

67: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:20:06.90 ID:qiGAJsQYI59
2023かあ
だいぶ先だなあ

88: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:21:31.96 ID:pW68eQBHZ50
>>67
オリンピック終わってから建て始めないと人件費と資材費が高騰したままだからね

439: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:48:12.34 ID:n7MLXVdZd61
>>88
らしいな

363: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:42:18.73 ID:bgNaacfvh62
>>67
今の主力が、三十代前半から中盤になっていて
今年の高卒ドラフトが25歳位と考えると
それほど遠くも感じない

68: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:20:14.35 ID:gkA0KP03Q63
快速便が北広島まで出来るなら、有りかもな~

82: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 13:21:00.89 ID:18vpO97m364
>>68
新千歳空港発着のが15分おきに出てて札幌北広島が15分くらい

別れた女|ブログインデックス

800 :別れた女1:2007/03/29(木) 02:39:45 ID:1w4PBrF30
五年間、付き合った女性がおりました。
五年という月日は、今思えば長いようであり短い期間でした。
四年目が過ぎたあたりから、彼女は結婚を口にするようになりました。
付き合い始めた当初から、私も将来は結婚しようと言っておりましたし、
いつかは結婚するものと思ってはいたのです。
しかし、当時の私は大学を卒業したばかりで、就職難民と呼ばれる身でした。
我が身一つの未来も見えず、どうして結婚などできましょう。
彼女は自分も働くからと申しておりましたが、男の我が侭。
彼女と、いずれ出来るだろう子供を、私一人で養っていける自信が付くまでは、結婚するつもりにはなれません。
私の気持ちも分かって欲しいと何度も説得しましたが、互いの意見は食い違うばかりです。
愛しているから結婚したい、護りたいから待って欲しい。
皮肉なことに、それが別れる原因となりました。
愛を紡いだ口で互いを汚く罵りあい、彼女の二度と顔も見たく無いという捨て台詞で、
二人の関係は終わったのです。

801 :別れた女2:2007/03/29(木) 02:40:36 ID:1w4PBrF30
それから半年ほど経った時です。
彼女から電話がありました。
やりなおしたいと、忘れられない愛していると、泣きながら訴えるのです。
しかし、薄情と思われるかもしれませんが、最後の大喧嘩で私の気持ちはすっかり覚めていました。
寄りを戻すつもりは無いと告げて電話を切りました。

三日後に再び着信がありました。
今度は、会って欲しいと言うのです。
会って話せば寄りが戻ると思っているのでしょう。
優柔不断で流されやすい私は、付き合っていた頃は彼女に決断を任せていました。
そんな私の性質を知っているからこその誘いなのです。
もちろん断りました。

次の電話は二日後でした。
三度目ともなるとウンザリしてきます。
着信表示を見るのさえ嫌な気分で、クッションの下に携帯を押し込んで居留守を使うことにしました。
設定通りに20コールで切れたかと思うと、またすぐに掛かってきます。
何度も何度も何度も何度も・・・
耐え兼ねて出る決心をして携帯の画面を見ると、履歴は30を越えていました。
ここまで来るとイヤガラセとしか思えません。
ひとつ説教でもしてやろうと、受話ボタンを押した時です。

802 :別れた女3:2007/03/29(木) 02:41:15 ID:1w4PBrF30
『なんで出ないのよ!!!!』
耳に当てなくとも聞こえるような絶叫でした。
情けない話ですが、私の怒りは彼女の声で萎んでしまいました。
怒りを鎮めなければ、それだけを考えました。
フと思いついた嘘を口にします。
携帯を忘れて出かけて今帰ってきた所である。
そして出来るだけ優しい声で、どうしたのか訊ねました。
ククク・・・という押し殺した声に、泣いているのかと思いましたが違ったのです。
彼女はケラケラと笑い出しました。
『そこから自販機見えたよね。今も見える?』
私の部屋から数十メートル離れた先に自販機があります。
何を言っているのだろうと眺めて、手から携帯が滑り落ちました。
彼女が鬼の形相で涙を流しながら笑っていました。
付き合っていた五年の歳月の中でも、一度も見た事がない顔です。
いや、一度でも見たら即座に別れを決めていたと思えるような恐ろしい顔でした。
その夜は恐怖で一睡も出来ませんでした。

朝日が部屋に差し込むのを感じて、救われたような気持ちになりました。
清々しい空気と明るい日差しがそう思わせるのでしょう。
薄くカーテンを開けて自販機を見ると、もう彼女はいませんでした。
ほっとして勢いよくカーテンを開けました。

803 :別れた女4:2007/03/29(木) 02:41:50 ID:1w4PBrF30
窓の真向かい、細い路地の電柱にもたれるようにして彼女は座り込んで、窓を見上げていました。
私を見つめて微笑みます。
おはよう、と口が動くのが見えました。
開けた時と同じ勢いでカーテンを閉めました。
面倒な事になった。溜息を付かずにはいられません。
気付かれないように外を見ると、彼女は座り込んだままコチラを見上げていました。
うちには1週間ほどの食料の貯えがあります。
彼女だって飲まず食わずで、トイレにも行かずにいる訳にはいかないでしょう。
隙をみて部屋を出て、当分友達の家を回る計画を立てて、荷物を纏めました。

しかし、彼女は動きません。
もしかしたら、丁度私が覗いていない時に用を済ませているのかもしれませんが、
見ている間はずっとそこに居ました。

4日目の夜。
彼女の姿がありませんでした。
私は嬉々として部屋を出ようとドアを見て背筋が凍りました。
新聞受けが奇妙な形で開いています。
造りが新聞を受け取る程度にしか開かなかったのが幸いです。
90度開くタイプだったら、私はそこに彼女の目を見ていたでしょう。
もっと開けようと指がもがくのも見えました。
「ねえ、入れてよ。話をしようよ。あんなに愛し合ったじゃない。もう一度話をしようよ」

804 :別れた女5:2007/03/29(木) 02:42:37 ID:1w4PBrF30
脳裏に浮かんだのは、長年見てきた笑顔ではなく、先日の恐ろしい形相です。
私は布団を頭から被り、みっとも無いほど震えていました。

それでも何時しか眠ってしまったようです。
恐る恐る布団から顔を出して、音を立てないようにドアの様子を伺いました。
新聞受けから赤い筋がいくつも垂れていました。
カタン、と鉄の板が小さく開いて、何かが投げ込まれました。
赤い筋がひとつ増えます。
それが何なのか理解できると同時に、警察に電話を入れました。
肉片でした。
彼女は小さくなって部屋に入って来るつもりなのです。

ほどなくして部屋の外が騒がしくなり、男性の「救急車!」という叫び声が聞こえました。
サイレンの音が聞こえて騒がしさが増し、少しして「開けて下さい」という男性の声に扉を開けました。
本当は開けたくありませんでしたが、男性は警察でしょうから仕方がなかったのです。
私の部屋のドアも床も真っ赤になっていました。
彼女の姿はありません。
既に救急車に運ばれていて、警察の方の配慮で会わないようにしてくれたようです。
発見した時、彼女は自分の指を食いちぎっていたそうです。

805 :別れた女6:2007/03/29(木) 02:43:12 ID:1w4PBrF30
部屋はすぐに引き払いました。
新しい住まいは、新聞や郵便物が、建物の入り口にあるポストに入れるようになっている所を選びました。
引っ越した当初は、カーテンを開けるたびに嫌な汗をかいたものです。

あの事件から数ヵ月後、彼女が自殺したと風の便りで聞きました。
ほっとしました。
悪いとは思いましたが、安堵の気持ちが強かったのです。

いつしか私の気持ちも落ち着き、暫くして新しい彼女ができました。
その頃からです。
カタン、ぽとん、カタン。
不規則な音が聞こえるようになりました。
音は玄関の扉の方からします。
カタン、ぽとん、カタン。

別な所に越しても音は付いてきます。
ノイローゼ気味になり、彼女とは別れました。
そうすると音が止んだのです。

また時間が経って、あれは気のせいだと思い始めた頃に、女性と付き合う事になりました。
カタン、ぽとん、カタン。
カタン、ぽとん、カタン。

806 :別れた女7:2007/03/29(木) 02:43:44 ID:1w4PBrF30
私は今ひとりです。
結婚は一生できないでしょう。
いや・・・厳密に言えば、私は一生一人になる事ができなくなったのです。
彼女が扉の前で、自分を小さくし続けているのですから。

801 :別れた女2:2007/03/29(木) 02:40:36 ID:1w4PBrF30
それから半年ほど経った時です。
彼女から電話がありました。
やりなおしたいと、忘れられない愛していると、泣きながら訴えるのです。
しかし、薄情と思われるかもしれませんが、最後の大喧嘩で私の気持ちはすっかり覚めていました。
寄りを戻すつもりは無いと告げて電話を切りました。

三日後に再び着信がありました。
今度は、会って欲しいと言うのです。
会って話せば寄りが戻ると思っているのでしょう。
優柔不断で流されやすい私は、付き合っていた頃は彼女に決断を任せていました。
そんな私の性質を知っているからこその誘いなのです。
もちろん断りました。

次の電話は二日後でした。
三度目ともなるとウンザリしてきます。
着信表示を見るのさえ嫌な気分で、クッションの下に携帯を押し込んで居留守を使うことにしました。
設定通りに20コールで切れたかと思うと、またすぐに掛かってきます。
何度も何度も何度も何度も・・・
耐え兼ねて出る決心をして携帯の画面を見ると、履歴は30を越えていました。
ここまで来るとイヤガラセとしか思えません。
ひとつ説教でもしてやろうと、受話ボタンを押した時です。

802 :別れた女3:2007/03/29(木) 02:41:15 ID:1w4PBrF30
『なんで出ないのよ!!!!』
耳に当てなくとも聞こえるような絶叫でした。
情けない話ですが、私の怒りは彼女の声で萎んでしまいました。
怒りを鎮めなければ、それだけを考えました。
フと思いついた嘘を口にします。
携帯を忘れて出かけて今帰ってきた所である。
そして出来るだけ優しい声で、どうしたのか訊ねました。
ククク・・・という押し殺した声に、泣いているのかと思いましたが違ったのです。
彼女はケラケラと笑い出しました。
『そこから自販機見えたよね。今も見える?』
私の部屋から数十メートル離れた先に自販機があります。
何を言っているのだろうと眺めて、手から携帯が滑り落ちました。
彼女が鬼の形相で涙を流しながら笑っていました。
付き合っていた五年の歳月の中でも、一度も見た事がない顔です。
いや、一度でも見たら即座に別れを決めていたと思えるような恐ろしい顔でした。
その夜は恐怖で一睡も出来ませんでした。

朝日が部屋に差し込むのを感じて、救われたような気持ちになりました。
清々しい空気と明るい日差しがそう思わせるのでしょう。
薄くカーテンを開けて自販機を見ると、もう彼女はいませんでした。
ほっとして勢いよくカーテンを開けました。

803 :別れた女4:2007/03/29(木) 02:41:50 ID:1w4PBrF30
窓の真向かい、細い路地の電柱にもたれるようにして彼女は座り込んで、窓を見上げていました。
私を見つめて微笑みます。
おはよう、と口が動くのが見えました。
開けた時と同じ勢いでカーテンを閉めました。
面倒な事になった。溜息を付かずにはいられません。
気付かれないように外を見ると、彼女は座り込んだままコチラを見上げていました。
うちには1週間ほどの食料の貯えがあります。
彼女だって飲まず食わずで、トイレにも行かずにいる訳にはいかないでしょう。
隙をみて部屋を出て、当分友達の家を回る計画を立てて、荷物を纏めました。

しかし、彼女は動きません。
もしかしたら、丁度私が覗いていない時に用を済ませているのかもしれませんが、
見ている間はずっとそこに居ました。

4日目の夜。
彼女の姿がありませんでした。
私は嬉々として部屋を出ようとドアを見て背筋が凍りました。
新聞受けが奇妙な形で開いています。
造りが新聞を受け取る程度にしか開かなかったのが幸いです。
90度開くタイプだったら、私はそこに彼女の目を見ていたでしょう。
もっと開けようと指がもがくのも見えました。
「ねえ、入れてよ。話をしようよ。あんなに愛し合ったじゃない。もう一度話をしようよ」

804 :別れた女5:2007/03/29(木) 02:42:37 ID:1w4PBrF30
脳裏に浮かんだのは、長年見てきた笑顔ではなく、先日の恐ろしい形相です。
私は布団を頭から被り、みっとも無いほど震えていました。

それでも何時しか眠ってしまったようです。
恐る恐る布団から顔を出して、音を立てないようにドアの様子を伺いました。
新聞受けから赤い筋がいくつも垂れていました。
カタン、と鉄の板が小さく開いて、何かが投げ込まれました。
赤い筋がひとつ増えます。
それが何なのか理解できると同時に、警察に電話を入れました。
肉片でした。
彼女は小さくなって部屋に入って来るつもりなのです。

ほどなくして部屋の外が騒がしくなり、男性の「救急車!」という叫び声が聞こえました。
サイレンの音が聞こえて騒がしさが増し、少しして「開けて下さい」という男性の声に扉を開けました。
本当は開けたくありませんでしたが、男性は警察でしょうから仕方がなかったのです。
私の部屋のドアも床も真っ赤になっていました。
彼女の姿はありません。
既に救急車に運ばれていて、警察の方の配慮で会わないようにしてくれたようです。
発見した時、彼女は自分の指を食いちぎっていたそうです。

805 :別れた女6:2007/03/29(木) 02:43:12 ID:1w4PBrF30
部屋はすぐに引き払いました。
新しい住まいは、新聞や郵便物が、建物の入り口にあるポストに入れるようになっている所を選びました。
引っ越した当初は、カーテンを開けるたびに嫌な汗をかいたものです。

あの事件から数ヵ月後、彼女が自殺したと風の便りで聞きました。
ほっとしました。
悪いとは思いましたが、安堵の気持ちが強かったのです。

いつしか私の気持ちも落ち着き、暫くして新しい彼女ができました。
その頃からです。
カタン、ぽとん、カタン。
不規則な音が聞こえるようになりました。
音は玄関の扉の方からします。
カタン、ぽとん、カタン。

別な所に越しても音は付いてきます。
ノイローゼ気味になり、彼女とは別れました。
そうすると音が止んだのです。

また時間が経って、あれは気のせいだと思い始めた頃に、女性と付き合う事になりました。
カタン、ぽとん、カタン。
カタン、ぽとん、カタン。

806 :別れた女7:2007/03/29(木) 02:43:44 ID:1w4PBrF30
私は今ひとりです。
結婚は一生できないでしょう。
いや・・・厳密に言えば、私は一生一人になる事ができなくなったのです。
彼女が扉の前で、自分を小さくし続けているのですから。

三つ折れ人形|ブログインデックス

703 :本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金) 00:00:12 ID:HTE9QAHIO
私の実家に、着物の袖が少し焦げ右の髪が少し短い、一体の日本人形があった。
桐塑で出来た顔には、ちゃんとガラスの目がはめ込まれていて、
その上に丁寧に胡粉の塗られた、唇のぽってりとした、たいへん愛らしい顔の人形だった。
牡丹の花柄をあしらった黒い着物がよく似合っていて、帯にも本物の金糸が入っていた。
しかし何より変わっているのは、その人形、膝と大腿部が曲がるように出来ていて、正座をさせることができる。
これが三つ折れ人形というもので、今でもなかなか珍しく、また高価な人形だった。

704 :本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金) 00:02:50 ID:HTE9QAHIO
いつの頃からあったのか、母の実家に祖母が嫁いだ時にはすでにあったという。
母の実家は江戸の頃から続く大きな薬種問屋を営んでいて、一時はたいそうなものだったらしい。
なにしろ遊ぶ玩具がないから、金の鈴を手鞠代わりにして遊んだと云われていたぐらいだから、
おそらく、そんな背景のなかで家に来たのかもしれない。
もちろん、母の時代にはすっかり零落してしまっていたが。

705 :本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金) 00:05:31 ID:uPnuLTciO
ともかくも、母はその人形をとても大切にしていたそうである。
また毎年桃の節句には、雛人形と一緒に、雛壇の端にその人形は飾られた。
けれどもその年は、時節柄、また母が不在だったこともあり、家ではいつもの雛壇を飾ろうとは思わなかったそうだ。

たしかにそうだが、女にとっては大事な節句。
祖母は母が帰ってきたら寂しがるだろうと思い、
簡単ではあるが、雛人形一式の入った長い箱に赤い毛氈を敷き、内裏雛の男雛と女雛だけを飾り、
その端にあの人形を座らせる事にしたそうである。
ちょうど近所の娘さんが遊びに来ていた。当時16、7歳だったのではないだろうか。
深川小町と噂される程の、たいへん綺麗な人だったそうである。
その人と二人で、つつましい雛壇を飾ったそうである。

706 :本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金) 00:08:01 ID:uPnuLTciO
ところが、いざあの人形を飾る段になって、うまく座らない。
胴体にも厚く胡粉が塗られてあってバランスは良く、普段はすぐに座るはずが、その時はコロリと倒れてしまった。
ふたたび試みても同じであった。

数度繰り返して、見かねた祖母が「代わろうか」と言おうとした時に、漸く座った。
やれやれと思って、雪洞に灯りをつけた時、またひとりでにコロリと倒れ畳に落ちた。
その拍子に雪洞も人形の上に倒れて、着物の袖と髪を少し焦がしてしまったそうだ。
髪の毛が焦げるイヤな臭いが辺りに立ち込めたというから、おそらく頭髪も人毛だったのだろう。
娘さん、たいへん恐縮して帰っていったそうである。

そのあと祖母が再び座らせると、一度でぴたりと座った。
そして人形は、主人の帰るまで黙って座って待っていた。

707 :本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金) 00:10:27 ID:uPnuLTciO
そして、昭和20年3月10日がきた。
運の悪い事に、母はそれまで静岡の方に学童疎開をしていたが、
当時六年生であり、卒業進学の為に、その一部の生徒は数日前から東京に戻ってきていた。

その日、日付が9日から10日に変わって間もなく、空襲警報が鳴らされた。
母とまだ乳飲み子だった弟を背負った祖母は(その頃祖父はすでに他界していた)、手荷物だけを持ち、
かねてから決められていた近くの防空壕に、急いで飛び込んだそうである。
街中の防空壕であるから、斜面に穴を穿つものではなく、
竪穴式の、なかを四畳程に掘り広げ木材等で補強しただけの、はなはだ頼りないものであったらしいが、
この場合は、ないよりははるかにましである。
入り口には、木枠にトタンが張り付けられた蓋がついていた。
そこに班の者が膝を寄せ合って、爆撃機の去るのを待つのである。

708 :本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金) 00:15:27 ID:uPnuLTciO
班長が中にいる者の点呼をとる。
ところが、例の娘さんの一家だけがまだ来ていなかったそうである。
入り口に一番近い場所に座っていた母は、蓋をそっと細く開けて外を覗いてみた。
向こうから娘さんが、その後ろからその母親が、こちらに向かって走ってくるのが見えたそうだ。
ハヤクハヤク
母は小さく叫んだそうだ。

あと数メートルという所で、彼女のすぐ後ろに焼夷弾が落ちた。
後ろを走っていた母親には直撃、即死だったろう。
そして娘の方は。

709 :本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金) 00:17:39 ID:uPnuLTciO
実際、そんな時の悲鳴というのは物凄いものだそうだ。
叫びというよりは咆哮、聞きようによっては、それこそ警報のサイレンにも聞こえる。
そして、人間は青い炎を噴き上げながら燃える、ということも知ったそうだ。
焼夷弾の硫黄の臭いと、髪の毛を焼く臭いが鼻を突く。
彼女はしばらくの間、立ちながら焼かれていたそうだが、
やがて彼女の悲鳴は次第に細く高くなり、ついに崩れ折れ、それでもまだ青い炎を上げていたそうだ。
その間、母は瞬きすることも出来ず見ていたらしい。
地獄の炎。そんな言葉が頭に浮かぶ。

深川への爆撃は20分程も続いたらしいが、おそろしく長い時間に感じられたそうである。
しかも、爆撃機はまだ上空を通過しており、今度は浅草の方の空が真っ赤である。
辺りは火の海で、このまま壕にいたら蒸し焼きになってしまう。
母達は壕を出て、火の来ない所に移動する事にした。
去り際に、あの娘の遺体を振り返った。
あのきれいな人が、丸坊主の殆ど炭のようになっていたそうである。
なぜか赤子のように手足を屈め、なんだか正座しながら拳闘でもしているような形で死んでいたそうである。

710 :本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金) 00:20:15 ID:uPnuLTciO
母が家に戻ったのは、もう夜が明けてからだった。
周りにはまだ火を噴いている所もあり、母達は、家はもうとっくに焼けて無くなったものと思っていた。
けれどそうではなかった。
家は屋根を少し焦がしただけでそこにあった。辺りの多くの家はまだ燻っているのに。
玄関に男が一人座っていた。祖母の兄、私にとっては大叔父にあたる人だった。
その人は深川が爆撃を受けた事を知ると、妹の身を案じ、品川から深川まで飛んできてくれたのだ。
そしてあの火の中を、ありったけの水をかき集めて、降り注ぐ火の粉を夜通し払ってくれていた。
実際エラい人でした。私もあの人の前では、生涯膝を崩すことはできなかった。
そして焼け残った家の中で、あの人形はちゃんと座っていたそうだ。

それ以来、人形は座ることはなかった。
人形ケースの中で背中を棒で支えられ、もう何十年も立っている。

ミツオレニンギョウ ムスメカエシテ アルジヲタスケタルカ

704 :本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金) 00:02:50 ID:HTE9QAHIO
いつの頃からあったのか、母の実家に祖母が嫁いだ時にはすでにあったという。
母の実家は江戸の頃から続く大きな薬種問屋を営んでいて、一時はたいそうなものだったらしい。
なにしろ遊ぶ玩具がないから、金の鈴を手鞠代わりにして遊んだと云われていたぐらいだから、
おそらく、そんな背景のなかで家に来たのかもしれない。
もちろん、母の時代にはすっかり零落してしまっていたが。

705 :本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金) 00:05:31 ID:uPnuLTciO
ともかくも、母はその人形をとても大切にしていたそうである。
また毎年桃の節句には、雛人形と一緒に、雛壇の端にその人形は飾られた。
けれどもその年は、時節柄、また母が不在だったこともあり、家ではいつもの雛壇を飾ろうとは思わなかったそうだ。

たしかにそうだが、女にとっては大事な節句。
祖母は母が帰ってきたら寂しがるだろうと思い、
簡単ではあるが、雛人形一式の入った長い箱に赤い毛氈を敷き、内裏雛の男雛と女雛だけを飾り、
その端にあの人形を座らせる事にしたそうである。
ちょうど近所の娘さんが遊びに来ていた。当時16、7歳だったのではないだろうか。
深川小町と噂される程の、たいへん綺麗な人だったそうである。
その人と二人で、つつましい雛壇を飾ったそうである。

706 :本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金) 00:08:01 ID:uPnuLTciO
ところが、いざあの人形を飾る段になって、うまく座らない。
胴体にも厚く胡粉が塗られてあってバランスは良く、普段はすぐに座るはずが、その時はコロリと倒れてしまった。
ふたたび試みても同じであった。

数度繰り返して、見かねた祖母が「代わろうか」と言おうとした時に、漸く座った。
やれやれと思って、雪洞に灯りをつけた時、またひとりでにコロリと倒れ畳に落ちた。
その拍子に雪洞も人形の上に倒れて、着物の袖と髪を少し焦がしてしまったそうだ。
髪の毛が焦げるイヤな臭いが辺りに立ち込めたというから、おそらく頭髪も人毛だったのだろう。
娘さん、たいへん恐縮して帰っていったそうである。

そのあと祖母が再び座らせると、一度でぴたりと座った。
そして人形は、主人の帰るまで黙って座って待っていた。

707 :本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金) 00:10:27 ID:uPnuLTciO
そして、昭和20年3月10日がきた。
運の悪い事に、母はそれまで静岡の方に学童疎開をしていたが、
当時六年生であり、卒業進学の為に、その一部の生徒は数日前から東京に戻ってきていた。

その日、日付が9日から10日に変わって間もなく、空襲警報が鳴らされた。
母とまだ乳飲み子だった弟を背負った祖母は(その頃祖父はすでに他界していた)、手荷物だけを持ち、
かねてから決められていた近くの防空壕に、急いで飛び込んだそうである。
街中の防空壕であるから、斜面に穴を穿つものではなく、
竪穴式の、なかを四畳程に掘り広げ木材等で補強しただけの、はなはだ頼りないものであったらしいが、
この場合は、ないよりははるかにましである。
入り口には、木枠にトタンが張り付けられた蓋がついていた。
そこに班の者が膝を寄せ合って、爆撃機の去るのを待つのである。

708 :本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金) 00:15:27 ID:uPnuLTciO
班長が中にいる者の点呼をとる。
ところが、例の娘さんの一家だけがまだ来ていなかったそうである。
入り口に一番近い場所に座っていた母は、蓋をそっと細く開けて外を覗いてみた。
向こうから娘さんが、その後ろからその母親が、こちらに向かって走ってくるのが見えたそうだ。
ハヤクハヤク
母は小さく叫んだそうだ。

あと数メートルという所で、彼女のすぐ後ろに焼夷弾が落ちた。
後ろを走っていた母親には直撃、即死だったろう。
そして娘の方は。

709 :本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金) 00:17:39 ID:uPnuLTciO
実際、そんな時の悲鳴というのは物凄いものだそうだ。
叫びというよりは咆哮、聞きようによっては、それこそ警報のサイレンにも聞こえる。
そして、人間は青い炎を噴き上げながら燃える、ということも知ったそうだ。
焼夷弾の硫黄の臭いと、髪の毛を焼く臭いが鼻を突く。
彼女はしばらくの間、立ちながら焼かれていたそうだが、
やがて彼女の悲鳴は次第に細く高くなり、ついに崩れ折れ、それでもまだ青い炎を上げていたそうだ。
その間、母は瞬きすることも出来ず見ていたらしい。
地獄の炎。そんな言葉が頭に浮かぶ。

深川への爆撃は20分程も続いたらしいが、おそろしく長い時間に感じられたそうである。
しかも、爆撃機はまだ上空を通過しており、今度は浅草の方の空が真っ赤である。
辺りは火の海で、このまま壕にいたら蒸し焼きになってしまう。
母達は壕を出て、火の来ない所に移動する事にした。
去り際に、あの娘の遺体を振り返った。
あのきれいな人が、丸坊主の殆ど炭のようになっていたそうである。
なぜか赤子のように手足を屈め、なんだか正座しながら拳闘でもしているような形で死んでいたそうである。

710 :本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金) 00:20:15 ID:uPnuLTciO
母が家に戻ったのは、もう夜が明けてからだった。
周りにはまだ火を噴いている所もあり、母達は、家はもうとっくに焼けて無くなったものと思っていた。
けれどそうではなかった。
家は屋根を少し焦がしただけでそこにあった。辺りの多くの家はまだ燻っているのに。
玄関に男が一人座っていた。祖母の兄、私にとっては大叔父にあたる人だった。
その人は深川が爆撃を受けた事を知ると、妹の身を案じ、品川から深川まで飛んできてくれたのだ。
そしてあの火の中を、ありったけの水をかき集めて、降り注ぐ火の粉を夜通し払ってくれていた。
実際エラい人でした。私もあの人の前では、生涯膝を崩すことはできなかった。
そして焼け残った家の中で、あの人形はちゃんと座っていたそうだ。

それ以来、人形は座ることはなかった。
人形ケースの中で背中を棒で支えられ、もう何十年も立っている。

ミツオレニンギョウ ムスメカエシテ アルジヲタスケタルカ

山小屋に住み着くモノ|ブログインデックス

235 :本当にあった怖い名無し:2007/09/13(木) 22:40:43 ID:9+35Nh+E0
T山の話。
福岡県にあり、地元民だとすぐにわかると思う。
山の麓にあるS霊園は、その心霊スポットの中でもかなり有名で、地元の多くの若者がそこへ行く。
自分も多分にもれずそこに行った事があるが、特に霊的な現象なかった。
高校生の時に「綺麗な場所でキャンプをしよう」と言う話が出てきたので、
「その山の頂上付近にある小屋で、BBQでもしながら遊ぼう」という事になった。
この小屋は誰でも使用できるようになっており、中には囲炉裏とそれを囲む椅子があるのみ。
ただし、遊び半分だった為、通常のキャンプとは異なりテントも寝袋も無く、
しかも食べ物だけ買い、夜中にその霊園から上っていく事に。

当日、夜の10時ぐらいに出発することに決め、それまでは皆で近くの海で釣りをして時間を潰した。
その後釣った魚と買った肉や野菜、料理器具をもち山に登った。

山を登り始めて30分経ちはじめた頃、「怖い話でもしながら行こっか」と言い出した友人に皆が賛同し、
その後それぞれの恐怖体験、聞いた話等をはじめた。
怖さや夜に友人と遊べるという高揚感から、あまり疲れも感じずに山小屋へ到着した。

236 :235:2007/09/13(木) 22:43:46 ID:9+35Nh+E0
その後、火を熾す為に小屋周りの薪を集め始めた。
でもあたりは暗くあまり見えず、持ってきた懐中電灯で辺りを照らすも、真っ暗闇に少しの灯り。
それが怖さを増してきて、遠くまでは行けない。
小屋周りに薪になりそうな木も無い為、じゃんけんで負けた者が取りに行くことに。
その結果、友人二人と自分が取りに行く事になった。

小屋を少し離れて探している時に、一人が「こんなとこに社があるぞ」と呼びかけて来た。
そこへ向かうと小さな社が置いてあり、何かを祭ってる。
先ほどまで怖い話をしていた自分達には、あまり気味が良い物では無く、
その辺りの木を拾い、すぐに小屋へ逃げ帰る事に。
その時に、後ろからキーッと音が聞こえた為、振り向いてしまったが、直ぐに目を背けた。
さっきまで何も無かったし誰も居なかった筈の社の前に、人が立ってるような影がある。
懐中電灯から出ている明かりが、どこかに当たって影になってるのだろうが、周りには何もない。
びっくりしたのか友人も、何度か懐中電灯を移動してその影の本体を探そうとするも、周りに人は居ない。
怖くなり直ぐに小屋へ走った。

小屋の明かりが外に漏れているのを見て少し安堵したものの、
後ろに何かついてきてるかも、という思いは拭えないので、兎に角急いだ。
その時に中から良い匂いがしてきて、小屋から煙が出てる事に気付いた。
「お前ら、何してんの?人が折角薪拾いにいってるのに、先にはじめるなって」
と、友人のAが怒りながら中に入っていくと、
中ではすでに真ん中の囲炉裏のような場所に火があり、網の上で肉をやいていた。
「いや、お前らが遅いけん、小さい枝とか集めて、そこにあったボロボロのカレンダーを燃やした。
 最初は新しいやつかと思ったけど、日付見たら10年以上も前のやつやけん、良いかなと思って」
と、そのうちの一人が言い、
「10年前のカレンダーって。
 お前、ここに人があまり来んけっていっても、10年以上も人が来んとかありえんし、
 掃除とかも入りようって言いよったぞ?」
と、Aが怒りながらそのカレンダーを見に行った。

239 :235:2007/09/13(木) 22:51:39 ID:9+35Nh+E0
「誰かが来てキャンプみたいなんやった後に、捨てていったんやろうな」
と言いながらカレンダーを捲ってたAが、いきなり「うわっ」と叫んだ。
皆が一斉に彼を見て、どうしたのかを聞こうとした時に、すぐになんで叫んでるのかが分かった。
そのカレンダーの数十枚捲ったところに、小さい黒い斑点が見える。
めくれば捲るほどその黒い斑点の大きさと量は増えていき、赤黒くなって見える。
Aは「やばすぎ!!」と、それをすぐに手から放り投げた。
そこで彼は先ほどの影の話をし始めて、「ここやばいんやね?気持ち悪すぎる」と言い、
その場全員が来るまでにした怖い話のせいもあり、固まって動けなくなった。

どうにかその内の一人のBが、
「見間違いやって。そんな影なんか。しかもこの黒いのも土やろ。
 10年前のやぞ?雨降れば少しは色も変わるって」
と言いながらカレンダーを拾いに行くと、
Aが「お前読んでみいや」と言い始める。
自分達にはAが何を言ってるのかわからず、
拾いに行ったBが、「何をよ」と笑いながらカレンダーを拾い捲っていった。
その瞬間に、「ひっ」と変な声を出しながらカレンダーを落とした。
「これは、無いわ。なんちゅう悪戯をしとんやろ・・・」と言いながら、
何かが憑いたんじゃないかというぐらい、青い顔で目を見開いていた。
さすがに誰もそれを見ようとはせずに、ただ「どうしたん?」「何があるん?」と唯聞くのみ。
Aは「見たらわかるって」と言うのみで、Bは固まったまま動かない。

何があるのか気になったのと、折角ここまできたのにこのまま帰るのは嫌だった俺は、
そのカレンダーを拾い見てみた。
何枚かを捲っていき、それを見た瞬間に手が震えて背筋に寒気がはしり、腰がどっと落ちた。
「うゎ・・・。なんかこれ!」と、怖さを振り払おうと大きい声を出したら、全員がびくっとなり一斉に俺を見た。
「まじで、何が書いとんか言えや」と怒鳴りながら言う友人に、
Aが「自分で見ろって!口にも出したくないわ」と怒鳴り返し、再度静かになる。
「み、皆でみればいいやん」と何とか言うと、見てないAとB以外の友人が集まって来た。
あまり直に手で触りたくなかった為、拾ってきた棒でゆっくりと捲っていく。
ただ、その黒い斑点のせいでくっついている箇所もあるため、1枚づつ捲れるようにに二本の棒で開いていった。

244 :235:2007/09/13(木) 22:57:14 ID:9+35Nh+E0
そのカレンダーはよくある日めくりカレンダーで、大きさはA4ノートぐらいの大きさ。
小さくないため、一本の棒で抑えてもう一本で開いていくと、
8月の『19日』と書いてある場所から黒い斑点が始まった。
それは『20日』の場所から滲んでついたようで、
『20日』をひらくと、再度それを見ていなかった友人達が、「うわ・・・」と口々に悲鳴をあげた。
それは小さい字で書いており、
『20日 この日は私が初めて手首を切った日 これ見た人呪うね』と書いていた・・・。

「これは、無いわ。何でこんなん書くよ・・・」と、泣きそうな声で言う友人。
「続きはどうなったとん?」と言う友人が棒を取り、次の日を開こうとするもくっ付いてて開けない。
次に開いた所には、『24日 まゆみちゃんの頭から血がでてる。カレンダーに垂らしてみたら黒くなっちゃった』
と書いていた。
「意味がわからん・・・」と言いつつ、その友人はどんどん開いていこうとする。
次に開いたところは、ページが10月までくっ付いており、開いたところは赤黒い染みがあるだけ。
それ以降は何も書いておらず、「まじでなんなん」とかなりビクつきながら、皆が囲炉裏の周りに集まった。
「どこまで続いたんやろ。意味がわからんし・・・」とAが言うと、
Bが「1枚1枚めくれるか?お前。無理やしほっとけよ」と怒りながら言い出した。
「誰が捲れるっていったんか?お前怖いけって突っかかってくんな」とAも言い、かなり険悪なムードに。

その時に空気と言うものを一切読めないCが、「じゃんけんすれば?」と言い出し、B以外の全員が噴出した。
それが良かったのか、怖さが収まり、少しづつ余裕が出てきた。
「なんか、シーンとしとったら余計に怖いし、もういいやん、皆で見ようや」とCが言い出し、
「どうせ、これも血のように色たらして、怖がらせようと書いとるだけやろ。
 見よったら、最後に『私、あなたの後ろにいるの』のパターンよ」
と全員を安心させて、カレンダーを素手でゆっくりと捲り始めた。

248 :235:2007/09/13(木) 23:04:09 ID:9+35Nh+E0
なんとか剥した21日、22日、23日には、黒い斑点のみで何も書いていなかった。
次に25日は全く剥がれず、26日は何とか剥がれるも真っ黒で何も読めず。
9月2日まで開いても、黒いのみで書いてある様子は無い。ただ、9月3日に赤黒いものに混じって字が見えた。
『3日 まゆみちゃんだけ先にいった。 けずったらぎゃあぎゃあさわいでた』
『4日 まゆちゃん、おかえり。帰ってきた。くっつけたらぴくぴく』
『5日 あんたまだみてる?みてくれる?そと』

と、ここで気持ち悪さもあったけど、Cが言ったとおりに書いてあった為に、
皆が「これは作ったんやね。Cの言う通りやん。たちわるいなぁ」と笑いながら見てた。

『6日 まゆみちゃん。まゆみちゃん。まゆみちゃん。』とだけ。
『7日 まだ?』
『8日 もう、いい?』
『9日 見てる人いる?ききたいの』
『10日 ねぇ、まゆみちゃんってだれ?』と、いきなりこの文だけ大きな字で書いていた。

「こいつ精神的にいかれてるよね?」というAに、「異常すぎるやろ」と皆同意した。

『11日 いいかげんにして』
『12日 なんでわたしなの?』
『13日 今日私自殺します。首切り自殺です。(←首吊りかと思ったけどこう書いてた)
 神社が良いかな?山?霊園?どこがいいかな?まゆちゃんもつれていくね。
 このカレンダー見つけた人、12月24日みてねー。私は死んでるけど』
と書いていた。

251 :235:2007/09/13(木) 23:12:09 ID:9+35Nh+E0
皆で少し笑いながら、「でたでた。くるぞー。くるぞーー」と少しふざけて言いながら、
すぐに12月24日を開くと、そこには、
『せんもんのやくはとくとるな。こはわもら かなら ろ』
と、意味不明な言葉と意味不明な漢字が書かれていた。
そして12月25日に、
『まゆみちゃんも、まゆちゃんも殺したあとに囲炉裏でやいた。そこほれ。そこほれ。
 まゆちゃんの頭ちょん切って社の前においたよ。まゆみちゃんの足くっきって社の後ろに入れたよ。
 私はそこにずっといようっと。これは怖がらせるためじゃないよ、日記だもん。あなたはのらう。
 死んでる私がのるよ。わたしはいないからお願いも聞かない。あなたはのろお』
と、小さい字で書いていた。
この字だけ、異常者が書いたような内容なのに関わらず凄く上手な字だった。
それまでは笑ってたけど、さすがに気持ち悪さと『呪う』という言葉に気分も悪くなり、
「もう、帰ろうか」とAが言い出す。
ただ帰るといっても、夜中の12時か1時ぐらいに、懐中電灯で来た道をもどれる勇気も無く、
賛同するものもいない。
「朝までまとうや」と言うも、「ここで?まじで?こんなとこで?」とBが言いだす。
BとAは「もう出た方がいいって」と言うが、他の友人は「いや、外なんか歩けんって」と拒否。

その後、結局そこで朝まで待つ事になったが、BBQをするほどの元気もなく、
全員で何となく気分を紛らわせるように話をしていた。

数十分後、いきなり外から「お~い、お~い、お~い」と聞こえ始めた。
全員が一斉にびくっとなり、身構えるように静かになった。
「お~い、お~い、お~い」としか聞こえないのだが、それがずっと続く為、
「動物の鳴き声じゃね?」と言う友人に全員が同意し、又話し始めた瞬間、
バン!!!バン!!!!!と、小屋の裏側が誰かに叩かれた。

254 :235:2007/09/13(木) 23:14:51 ID:9+35Nh+E0
「お~い、お~~い。お~~~い。お~~~~い」と叫ぶ声も長さが増していき、
それと同時に再度裏側から、バン!!!!バンッ!!!!と誰かが叩く。
「な、なんなん?これ???誰かが叩きよるん?」と、Bが半ば泣きながら言うと、
今度は横側からバン!!!バン!!!!と音が鳴る。
そこでいきなりドアが開いた。
「おーい、こら。お前らなんしよっとか?お?」と一人の男が立っている。
自分達は全員、怖さと目の前の現状が全く理解できずに固まっている。
「おーいって、呼びよるやろうが?お?聞いとんか?のー?」
と捲くし立てる男の手には、古びたバットが握られており、それが怖すぎて一言も発せられない。
「なんとか言わんか!!!コラ!!!」と、男がバットを扉に殴りつけながら叫ぶので、
「い、いや、BBQしようと思って。来ました・・。
 知り合いに、ここの小屋は誰でも使えるって聞いたんで、ここに居ます」と言うと、
男は「あほか?おー?ここは今俺が住んどるんじゃ」と言う。
「本当にすみませんでした。知らなかったとはいえ、ここが個人の家だとは知らなかったので」と言うと、
「個人の家やないけど、俺が先に住んどるんじゃ。誰がつこうて良いっていうたか知らんけど、はよ出て行け!」
と叫びながら、バットを扉にバンバンと殴りつける。

急いで荷物を纏めてその場から出ようとした時に、その男が、
「食いモン持っとるんやったら、置いてけ。
 肉が黒こげになっとるやろうが!あん?もってぇねぇことしおってからこんボケ」
と、囲炉裏の上の焦げた肉を指差して怒鳴り散らす為、肉や魚を置いて逃げるように外に出た。

外に出る為にその男の横を通る際、男の目をみてかなり萎縮してしまった。
多分白内障なのだろうが、片目が白い。これで見えてるのか?と言うぐらいに。

257 :235:2007/09/13(木) 23:19:42 ID:9+35Nh+E0
外に出た後に、成すすべなく立ち尽くしていたが、真っ暗闇の怖さで不安になり、皆急いで懐中電灯をつけた。
懐中電灯をどこに照らすべきか分からず、足元に照らし「どうする?」と話をしていると、
小屋から再度怒鳴り声が聞こえた。
「おい、こら!おぉ?お前ら出て行けって言ったやろうが!聞いとるんか?おい!」と叫んでいる。
何が起きたか分からずに、他に足りてない友人が居ないか、誰か小屋に残ってないかを確認するも、
その場には友人全員がいる。
「おっまえら、人様をなめとるんか!?あ~!?」と怒鳴る声は続く。
「女やけって、容赦せんぞ!!!!」と男が叫んだ瞬間に、俺を含めてその場に居た友人数人は腰を落とした。
Aが「え?今なんて言った??」と、誰に聞くわけでもなくボソボソと言う。
その瞬間に又男の怒鳴り声。
「あー???知らんわー。てめー誰に口答えしよるんか!こら!女でも俺は殴るぞ!」と、再度はっきりと言った。

俺達は男同士で行っていた。女は一人も連れてきてない。
それにも関わらずあの小屋では、男が『女』に向かって怒鳴ってる・・・。
二重の恐怖に足がガクガク震えて、どうすれば良いのかと考える余裕もなく、
動けずに、ただただその場で友人と目を見合わせてるのみ。
多分、一人が逃げればそれに続けるのだが、誰も先頭に立って逃げる勇気も無い。
少なくとも俺は、さすがに真っ暗闇を先頭に立って、照らしながら逃げる勇気は無かった・・・。
ただ、次の言葉が聞こえて、さすがに全員一斉に逃げた。
「まゆみぃー!???だれじゃ、ぼけ!しらんわ!!!」と男が言ったから。
最初、名前と思わずに、何を言ったか全く分からなかったが、
言葉の端や流れから、頭でゆっくりと『まゆみ』と言ってるのでは?と理解した瞬間に体がビクッとなり、
「まゆみぃや、いうのは知らんっち言うとろうが!」と再度はっきりと聞こえた瞬間に、全員ほぼ同時に逃げた。

259 :235:2007/09/13(木) 23:23:51 ID:9+35Nh+E0
Bは「ありえん・・。ありえんやろ・・」と、泣き声を上げながら逃げていた。
小屋からかなり離れたところで、足が遅いAを待つ為に全員がとまり、
Aが「はぁ、はぁ。ちょっと、ちょっとまって」と言いながら追いついた。
そこで、全員が再度息を整える為に少し休んで居ると、
Bだけがボソボソと「まゆみって誰なん、誰なん。まゆみって何なん」と繰り返す。
さすがに俺も怖い為に、「おい、今はそんなん言うなよ。後で話し聞くけん。頼むけ、今は言うなよ」
と言うも、Bはずっとボソボソと独り言を続けていた。

その後、息も整い少しずつ落ち着きを取り戻し、山を下る事に。
下りながらも後ろが気になり、少しの音にも敏感になっていた。

さらに下って行くと道の端に地蔵があり、下の街の光も見え始めた。
下の街の光が見えてかなり安心感を取り戻した俺達は、
地蔵に『呪われませんように』という願掛けの為に、皆で立ち止まり手を合わせていると、
「それ、地蔵じゃないんやね?」と、友人のDが言った。
「それ、地蔵やけど、守護系じゃないんじゃね?」とオドオドしながら言い出す。
「え?知らんけど、地蔵って何かを守ってくれたり、厄除けになるんやないん?」と聞くと、
「たぶん、厄除けとかにはなるかも知れんけど、これ身代わり地蔵なんかね?大丈夫なんか?」
と言いながら、Dは少しずつ後ずさる。
「なんか、怖がらすなや。十分びびったやないか」とAがDに怒鳴ると、
Dが「それ、足切り地蔵やん。足の付け根から切られとるやん」と言ったときに、全員が一斉に地蔵の足をみる。

263 :235:2007/09/13(木) 23:32:21 ID:9+35Nh+E0
確かに、右足の付け根が不自然になくなっている。
その横に立っていた数本の風車が、いきなり吹いてきた風に反応しカラカラと回りはじめた。
そのカラカラと音がなりながら回り始めた風車に、目がすーっと引き込まれる。
その風車の下に『まゆみちゃん』と文字が見えて、一瞬にして背筋に寒気がもどった。

その後直ぐに走りだして、下の道路まで逃げてきた。
山から抜け出し、アスファルトの道路をみて安心を取り戻した。
息を整えて、全員で一番近いAの家に向かおうと決めて、道路沿いを歩き始めた。
時間は夜中の2時で、辺りはかなり静かで車も通ってない。
にも関わらず、反対側の霊園の歩道を、俺らとは反対に向かってくる人影を見て、ビクっとし再度走り始めた。
その歩いてる人影をはっきり見たわけではないけど、何故か女の子の様な錯覚をした為、鳥肌がざわざわと立ち、
「見るな、見るな」と怖さから呟きながら逃げた。

その後Aの家につき、その時起こった恐怖体験を皆で話し、朝まで過ごした。

次の日から、Bが「耳鳴りが止まらない」と病院に通院した以外は、特に今のところ変な事はないけど、
Bはそれ以降慢性の耳鳴りになってしまい、本人曰く「金縛りが酷い」と、
多分怖がらせようと繰り返し言っています。
「女が夜に枕元にたつ。んで、刻まれていく瞬間を俺の前でずっと喋り続ける」
と言ってる時もあったが、その話をしている時以外は別に以前と変わったこともないので、
多分大丈夫かと・・・。

その山小屋の話を兄にしたところ、
兄が行ったときは(自分が行ったよりも1、2年前)別にそんなものも無く、普通にBBQをしたし、
兄の友人も、俺達の体験後にキャンプしに行った事があるらしいく、
「雑誌とかはあったけど、別に人は住んでなかったぞ」との事でした。

266 :235:2007/09/13(木) 23:39:04 ID:9+35Nh+E0
T山自体の霊的現象の噂は一切聞いた事が無く、麓のS霊園とその奥の峠が有名だったのだけど、
それ以来その山には近づかないようにしています。

別の友人が、一度T山に仲間内で行った事があるらしく、その話をした事があった為、
「地蔵はあったのか」と聞くと、
「おまえら、あれは水子地蔵やろ。しかもいたずらしたのお前ら?」と言われ、
「何もやってない」と言ったら、
「嘘付け。目のとこがくり貫かれて、足が付け根からないやねぇか」
と言っていましたが、確認には一切行ってません。

最近その中の友人のDが、10年前に何か事件があるかを調べてみたところ、
(図書館で新聞読んでインターネットで調べた程度ですが・・・)
特に事件は無かったとの事です。
ただ、S霊園の奥にある峠は事故が多く、亡くなった方は何人かいたそうですが、多分関係は無いと思います。

『せんもんのやくはとくとるな。こはわもら かならろ』の文章は、はっきりと覚えてなかったのですが、
友人と話してる時に、覚えてることを言い出し、このような感じの文章でした。
が、ちゃんと覚えて、意味を知っとけば良かった・・・。何か性質が悪そうですので。

236 :235:2007/09/13(木) 22:43:46 ID:9+35Nh+E0
その後、火を熾す為に小屋周りの薪を集め始めた。
でもあたりは暗くあまり見えず、持ってきた懐中電灯で辺りを照らすも、真っ暗闇に少しの灯り。
それが怖さを増してきて、遠くまでは行けない。
小屋周りに薪になりそうな木も無い為、じゃんけんで負けた者が取りに行くことに。
その結果、友人二人と自分が取りに行く事になった。

小屋を少し離れて探している時に、一人が「こんなとこに社があるぞ」と呼びかけて来た。
そこへ向かうと小さな社が置いてあり、何かを祭ってる。
先ほどまで怖い話をしていた自分達には、あまり気味が良い物では無く、
その辺りの木を拾い、すぐに小屋へ逃げ帰る事に。
その時に、後ろからキーッと音が聞こえた為、振り向いてしまったが、直ぐに目を背けた。
さっきまで何も無かったし誰も居なかった筈の社の前に、人が立ってるような影がある。
懐中電灯から出ている明かりが、どこかに当たって影になってるのだろうが、周りには何もない。
びっくりしたのか友人も、何度か懐中電灯を移動してその影の本体を探そうとするも、周りに人は居ない。
怖くなり直ぐに小屋へ走った。

小屋の明かりが外に漏れているのを見て少し安堵したものの、
後ろに何かついてきてるかも、という思いは拭えないので、兎に角急いだ。
その時に中から良い匂いがしてきて、小屋から煙が出てる事に気付いた。
「お前ら、何してんの?人が折角薪拾いにいってるのに、先にはじめるなって」
と、友人のAが怒りながら中に入っていくと、
中ではすでに真ん中の囲炉裏のような場所に火があり、網の上で肉をやいていた。
「いや、お前らが遅いけん、小さい枝とか集めて、そこにあったボロボロのカレンダーを燃やした。
 最初は新しいやつかと思ったけど、日付見たら10年以上も前のやつやけん、良いかなと思って」
と、そのうちの一人が言い、
「10年前のカレンダーって。
 お前、ここに人があまり来んけっていっても、10年以上も人が来んとかありえんし、
 掃除とかも入りようって言いよったぞ?」
と、Aが怒りながらそのカレンダーを見に行った。

239 :235:2007/09/13(木) 22:51:39 ID:9+35Nh+E0
「誰かが来てキャンプみたいなんやった後に、捨てていったんやろうな」
と言いながらカレンダーを捲ってたAが、いきなり「うわっ」と叫んだ。
皆が一斉に彼を見て、どうしたのかを聞こうとした時に、すぐになんで叫んでるのかが分かった。
そのカレンダーの数十枚捲ったところに、小さい黒い斑点が見える。
めくれば捲るほどその黒い斑点の大きさと量は増えていき、赤黒くなって見える。
Aは「やばすぎ!!」と、それをすぐに手から放り投げた。
そこで彼は先ほどの影の話をし始めて、「ここやばいんやね?気持ち悪すぎる」と言い、
その場全員が来るまでにした怖い話のせいもあり、固まって動けなくなった。

どうにかその内の一人のBが、
「見間違いやって。そんな影なんか。しかもこの黒いのも土やろ。
 10年前のやぞ?雨降れば少しは色も変わるって」
と言いながらカレンダーを拾いに行くと、
Aが「お前読んでみいや」と言い始める。
自分達にはAが何を言ってるのかわからず、
拾いに行ったBが、「何をよ」と笑いながらカレンダーを拾い捲っていった。
その瞬間に、「ひっ」と変な声を出しながらカレンダーを落とした。
「これは、無いわ。なんちゅう悪戯をしとんやろ・・・」と言いながら、
何かが憑いたんじゃないかというぐらい、青い顔で目を見開いていた。
さすがに誰もそれを見ようとはせずに、ただ「どうしたん?」「何があるん?」と唯聞くのみ。
Aは「見たらわかるって」と言うのみで、Bは固まったまま動かない。

何があるのか気になったのと、折角ここまできたのにこのまま帰るのは嫌だった俺は、
そのカレンダーを拾い見てみた。
何枚かを捲っていき、それを見た瞬間に手が震えて背筋に寒気がはしり、腰がどっと落ちた。
「うゎ・・・。なんかこれ!」と、怖さを振り払おうと大きい声を出したら、全員がびくっとなり一斉に俺を見た。
「まじで、何が書いとんか言えや」と怒鳴りながら言う友人に、
Aが「自分で見ろって!口にも出したくないわ」と怒鳴り返し、再度静かになる。
「み、皆でみればいいやん」と何とか言うと、見てないAとB以外の友人が集まって来た。
あまり直に手で触りたくなかった為、拾ってきた棒でゆっくりと捲っていく。
ただ、その黒い斑点のせいでくっついている箇所もあるため、1枚づつ捲れるようにに二本の棒で開いていった。

244 :235:2007/09/13(木) 22:57:14 ID:9+35Nh+E0
そのカレンダーはよくある日めくりカレンダーで、大きさはA4ノートぐらいの大きさ。
小さくないため、一本の棒で抑えてもう一本で開いていくと、
8月の『19日』と書いてある場所から黒い斑点が始まった。
それは『20日』の場所から滲んでついたようで、
『20日』をひらくと、再度それを見ていなかった友人達が、「うわ・・・」と口々に悲鳴をあげた。
それは小さい字で書いており、
『20日 この日は私が初めて手首を切った日 これ見た人呪うね』と書いていた・・・。

「これは、無いわ。何でこんなん書くよ・・・」と、泣きそうな声で言う友人。
「続きはどうなったとん?」と言う友人が棒を取り、次の日を開こうとするもくっ付いてて開けない。
次に開いた所には、『24日 まゆみちゃんの頭から血がでてる。カレンダーに垂らしてみたら黒くなっちゃった』
と書いていた。
「意味がわからん・・・」と言いつつ、その友人はどんどん開いていこうとする。
次に開いたところは、ページが10月までくっ付いており、開いたところは赤黒い染みがあるだけ。
それ以降は何も書いておらず、「まじでなんなん」とかなりビクつきながら、皆が囲炉裏の周りに集まった。
「どこまで続いたんやろ。意味がわからんし・・・」とAが言うと、
Bが「1枚1枚めくれるか?お前。無理やしほっとけよ」と怒りながら言い出した。
「誰が捲れるっていったんか?お前怖いけって突っかかってくんな」とAも言い、かなり険悪なムードに。

その時に空気と言うものを一切読めないCが、「じゃんけんすれば?」と言い出し、B以外の全員が噴出した。
それが良かったのか、怖さが収まり、少しづつ余裕が出てきた。
「なんか、シーンとしとったら余計に怖いし、もういいやん、皆で見ようや」とCが言い出し、
「どうせ、これも血のように色たらして、怖がらせようと書いとるだけやろ。
 見よったら、最後に『私、あなたの後ろにいるの』のパターンよ」
と全員を安心させて、カレンダーを素手でゆっくりと捲り始めた。

248 :235:2007/09/13(木) 23:04:09 ID:9+35Nh+E0
なんとか剥した21日、22日、23日には、黒い斑点のみで何も書いていなかった。
次に25日は全く剥がれず、26日は何とか剥がれるも真っ黒で何も読めず。
9月2日まで開いても、黒いのみで書いてある様子は無い。ただ、9月3日に赤黒いものに混じって字が見えた。
『3日 まゆみちゃんだけ先にいった。 けずったらぎゃあぎゃあさわいでた』
『4日 まゆちゃん、おかえり。帰ってきた。くっつけたらぴくぴく』
『5日 あんたまだみてる?みてくれる?そと』

と、ここで気持ち悪さもあったけど、Cが言ったとおりに書いてあった為に、
皆が「これは作ったんやね。Cの言う通りやん。たちわるいなぁ」と笑いながら見てた。

『6日 まゆみちゃん。まゆみちゃん。まゆみちゃん。』とだけ。
『7日 まだ?』
『8日 もう、いい?』
『9日 見てる人いる?ききたいの』
『10日 ねぇ、まゆみちゃんってだれ?』と、いきなりこの文だけ大きな字で書いていた。

「こいつ精神的にいかれてるよね?」というAに、「異常すぎるやろ」と皆同意した。

『11日 いいかげんにして』
『12日 なんでわたしなの?』
『13日 今日私自殺します。首切り自殺です。(←首吊りかと思ったけどこう書いてた)
 神社が良いかな?山?霊園?どこがいいかな?まゆちゃんもつれていくね。
 このカレンダー見つけた人、12月24日みてねー。私は死んでるけど』
と書いていた。

251 :235:2007/09/13(木) 23:12:09 ID:9+35Nh+E0
皆で少し笑いながら、「でたでた。くるぞー。くるぞーー」と少しふざけて言いながら、
すぐに12月24日を開くと、そこには、
『せんもんのやくはとくとるな。こはわもら かなら ろ』
と、意味不明な言葉と意味不明な漢字が書かれていた。
そして12月25日に、
『まゆみちゃんも、まゆちゃんも殺したあとに囲炉裏でやいた。そこほれ。そこほれ。
 まゆちゃんの頭ちょん切って社の前においたよ。まゆみちゃんの足くっきって社の後ろに入れたよ。
 私はそこにずっといようっと。これは怖がらせるためじゃないよ、日記だもん。あなたはのらう。
 死んでる私がのるよ。わたしはいないからお願いも聞かない。あなたはのろお』
と、小さい字で書いていた。
この字だけ、異常者が書いたような内容なのに関わらず凄く上手な字だった。
それまでは笑ってたけど、さすがに気持ち悪さと『呪う』という言葉に気分も悪くなり、
「もう、帰ろうか」とAが言い出す。
ただ帰るといっても、夜中の12時か1時ぐらいに、懐中電灯で来た道をもどれる勇気も無く、
賛同するものもいない。
「朝までまとうや」と言うも、「ここで?まじで?こんなとこで?」とBが言いだす。
BとAは「もう出た方がいいって」と言うが、他の友人は「いや、外なんか歩けんって」と拒否。

その後、結局そこで朝まで待つ事になったが、BBQをするほどの元気もなく、
全員で何となく気分を紛らわせるように話をしていた。

数十分後、いきなり外から「お~い、お~い、お~い」と聞こえ始めた。
全員が一斉にびくっとなり、身構えるように静かになった。
「お~い、お~い、お~い」としか聞こえないのだが、それがずっと続く為、
「動物の鳴き声じゃね?」と言う友人に全員が同意し、又話し始めた瞬間、
バン!!!バン!!!!!と、小屋の裏側が誰かに叩かれた。

254 :235:2007/09/13(木) 23:14:51 ID:9+35Nh+E0
「お~い、お~~い。お~~~い。お~~~~い」と叫ぶ声も長さが増していき、
それと同時に再度裏側から、バン!!!!バンッ!!!!と誰かが叩く。
「な、なんなん?これ???誰かが叩きよるん?」と、Bが半ば泣きながら言うと、
今度は横側からバン!!!バン!!!!と音が鳴る。
そこでいきなりドアが開いた。
「おーい、こら。お前らなんしよっとか?お?」と一人の男が立っている。
自分達は全員、怖さと目の前の現状が全く理解できずに固まっている。
「おーいって、呼びよるやろうが?お?聞いとんか?のー?」
と捲くし立てる男の手には、古びたバットが握られており、それが怖すぎて一言も発せられない。
「なんとか言わんか!!!コラ!!!」と、男がバットを扉に殴りつけながら叫ぶので、
「い、いや、BBQしようと思って。来ました・・。
 知り合いに、ここの小屋は誰でも使えるって聞いたんで、ここに居ます」と言うと、
男は「あほか?おー?ここは今俺が住んどるんじゃ」と言う。
「本当にすみませんでした。知らなかったとはいえ、ここが個人の家だとは知らなかったので」と言うと、
「個人の家やないけど、俺が先に住んどるんじゃ。誰がつこうて良いっていうたか知らんけど、はよ出て行け!」
と叫びながら、バットを扉にバンバンと殴りつける。

急いで荷物を纏めてその場から出ようとした時に、その男が、
「食いモン持っとるんやったら、置いてけ。
 肉が黒こげになっとるやろうが!あん?もってぇねぇことしおってからこんボケ」
と、囲炉裏の上の焦げた肉を指差して怒鳴り散らす為、肉や魚を置いて逃げるように外に出た。

外に出る為にその男の横を通る際、男の目をみてかなり萎縮してしまった。
多分白内障なのだろうが、片目が白い。これで見えてるのか?と言うぐらいに。

257 :235:2007/09/13(木) 23:19:42 ID:9+35Nh+E0
外に出た後に、成すすべなく立ち尽くしていたが、真っ暗闇の怖さで不安になり、皆急いで懐中電灯をつけた。
懐中電灯をどこに照らすべきか分からず、足元に照らし「どうする?」と話をしていると、
小屋から再度怒鳴り声が聞こえた。
「おい、こら!おぉ?お前ら出て行けって言ったやろうが!聞いとるんか?おい!」と叫んでいる。
何が起きたか分からずに、他に足りてない友人が居ないか、誰か小屋に残ってないかを確認するも、
その場には友人全員がいる。
「おっまえら、人様をなめとるんか!?あ~!?」と怒鳴る声は続く。
「女やけって、容赦せんぞ!!!!」と男が叫んだ瞬間に、俺を含めてその場に居た友人数人は腰を落とした。
Aが「え?今なんて言った??」と、誰に聞くわけでもなくボソボソと言う。
その瞬間に又男の怒鳴り声。
「あー???知らんわー。てめー誰に口答えしよるんか!こら!女でも俺は殴るぞ!」と、再度はっきりと言った。

俺達は男同士で行っていた。女は一人も連れてきてない。
それにも関わらずあの小屋では、男が『女』に向かって怒鳴ってる・・・。
二重の恐怖に足がガクガク震えて、どうすれば良いのかと考える余裕もなく、
動けずに、ただただその場で友人と目を見合わせてるのみ。
多分、一人が逃げればそれに続けるのだが、誰も先頭に立って逃げる勇気も無い。
少なくとも俺は、さすがに真っ暗闇を先頭に立って、照らしながら逃げる勇気は無かった・・・。
ただ、次の言葉が聞こえて、さすがに全員一斉に逃げた。
「まゆみぃー!???だれじゃ、ぼけ!しらんわ!!!」と男が言ったから。
最初、名前と思わずに、何を言ったか全く分からなかったが、
言葉の端や流れから、頭でゆっくりと『まゆみ』と言ってるのでは?と理解した瞬間に体がビクッとなり、
「まゆみぃや、いうのは知らんっち言うとろうが!」と再度はっきりと聞こえた瞬間に、全員ほぼ同時に逃げた。

259 :235:2007/09/13(木) 23:23:51 ID:9+35Nh+E0
Bは「ありえん・・。ありえんやろ・・」と、泣き声を上げながら逃げていた。
小屋からかなり離れたところで、足が遅いAを待つ為に全員がとまり、
Aが「はぁ、はぁ。ちょっと、ちょっとまって」と言いながら追いついた。
そこで、全員が再度息を整える為に少し休んで居ると、
Bだけがボソボソと「まゆみって誰なん、誰なん。まゆみって何なん」と繰り返す。
さすがに俺も怖い為に、「おい、今はそんなん言うなよ。後で話し聞くけん。頼むけ、今は言うなよ」
と言うも、Bはずっとボソボソと独り言を続けていた。

その後、息も整い少しずつ落ち着きを取り戻し、山を下る事に。
下りながらも後ろが気になり、少しの音にも敏感になっていた。

さらに下って行くと道の端に地蔵があり、下の街の光も見え始めた。
下の街の光が見えてかなり安心感を取り戻した俺達は、
地蔵に『呪われませんように』という願掛けの為に、皆で立ち止まり手を合わせていると、
「それ、地蔵じゃないんやね?」と、友人のDが言った。
「それ、地蔵やけど、守護系じゃないんじゃね?」とオドオドしながら言い出す。
「え?知らんけど、地蔵って何かを守ってくれたり、厄除けになるんやないん?」と聞くと、
「たぶん、厄除けとかにはなるかも知れんけど、これ身代わり地蔵なんかね?大丈夫なんか?」
と言いながら、Dは少しずつ後ずさる。
「なんか、怖がらすなや。十分びびったやないか」とAがDに怒鳴ると、
Dが「それ、足切り地蔵やん。足の付け根から切られとるやん」と言ったときに、全員が一斉に地蔵の足をみる。

263 :235:2007/09/13(木) 23:32:21 ID:9+35Nh+E0
確かに、右足の付け根が不自然になくなっている。
その横に立っていた数本の風車が、いきなり吹いてきた風に反応しカラカラと回りはじめた。
そのカラカラと音がなりながら回り始めた風車に、目がすーっと引き込まれる。
その風車の下に『まゆみちゃん』と文字が見えて、一瞬にして背筋に寒気がもどった。

その後直ぐに走りだして、下の道路まで逃げてきた。
山から抜け出し、アスファルトの道路をみて安心を取り戻した。
息を整えて、全員で一番近いAの家に向かおうと決めて、道路沿いを歩き始めた。
時間は夜中の2時で、辺りはかなり静かで車も通ってない。
にも関わらず、反対側の霊園の歩道を、俺らとは反対に向かってくる人影を見て、ビクっとし再度走り始めた。
その歩いてる人影をはっきり見たわけではないけど、何故か女の子の様な錯覚をした為、鳥肌がざわざわと立ち、
「見るな、見るな」と怖さから呟きながら逃げた。

その後Aの家につき、その時起こった恐怖体験を皆で話し、朝まで過ごした。

次の日から、Bが「耳鳴りが止まらない」と病院に通院した以外は、特に今のところ変な事はないけど、
Bはそれ以降慢性の耳鳴りになってしまい、本人曰く「金縛りが酷い」と、
多分怖がらせようと繰り返し言っています。
「女が夜に枕元にたつ。んで、刻まれていく瞬間を俺の前でずっと喋り続ける」
と言ってる時もあったが、その話をしている時以外は別に以前と変わったこともないので、
多分大丈夫かと・・・。

その山小屋の話を兄にしたところ、
兄が行ったときは(自分が行ったよりも1、2年前)別にそんなものも無く、普通にBBQをしたし、
兄の友人も、俺達の体験後にキャンプしに行った事があるらしいく、
「雑誌とかはあったけど、別に人は住んでなかったぞ」との事でした。

266 :235:2007/09/13(木) 23:39:04 ID:9+35Nh+E0
T山自体の霊的現象の噂は一切聞いた事が無く、麓のS霊園とその奥の峠が有名だったのだけど、
それ以来その山には近づかないようにしています。

別の友人が、一度T山に仲間内で行った事があるらしく、その話をした事があった為、
「地蔵はあったのか」と聞くと、
「おまえら、あれは水子地蔵やろ。しかもいたずらしたのお前ら?」と言われ、
「何もやってない」と言ったら、
「嘘付け。目のとこがくり貫かれて、足が付け根からないやねぇか」
と言っていましたが、確認には一切行ってません。

最近その中の友人のDが、10年前に何か事件があるかを調べてみたところ、
(図書館で新聞読んでインターネットで調べた程度ですが・・・)
特に事件は無かったとの事です。
ただ、S霊園の奥にある峠は事故が多く、亡くなった方は何人かいたそうですが、多分関係は無いと思います。

『せんもんのやくはとくとるな。こはわもら かならろ』の文章は、はっきりと覚えてなかったのですが、
友人と話してる時に、覚えてることを言い出し、このような感じの文章でした。
が、ちゃんと覚えて、意味を知っとけば良かった・・・。何か性質が悪そうですので。

変わってしまった母|ブログインデックス

536:本当にあった怖い名無し:2007/10/11(木) 10:46:23 ID:xVKT1Ul/0
これは確か、俺が小四の頃からの話。(今から8年ほど前)

小4のある時に、両親が離婚をすることになった。
離婚した理由は今も知らないんだけど、その時の母親は、
「お父さんはお母さんを人間扱いしてくれないの!」と言っていた。
離婚の日に至るまで、何度も何度も聞いた台詞である。
何故かというと、これは夫婦喧嘩の度に母親が必ず口にする言葉だったからだ。
当時、家族は俺、兄、妹、父、母、祖母、祖父(仕事の関係で別居)の計6人だった。
現在は母親のみが実家に帰る形になったため(祖父母は父の両親)5人家族だ。

当時、俺達子供はわんわん泣いてたが、母親の意思は固いらしく、結局正式に離婚することになった。
で、俺達は養われている身だから、どちらかの親にくっつく形をとらなくちゃいけないわけだ。
子供である俺達の出した答えは、「どちらかなんて言えない。両方と居たい」の一点張り。まあ当然だ。
両親や祖母が「そうゆうわけにはいかない」って言ってきて、俺達は散々泣きながら悩んだんだ。
少し間が空き、親が何故か俺に「どっちがいいの?」って聞いてきたから、
俺が「お父さん」という言葉を重く口に出した。
このとき何故「お父さん」と答えたのかは正直わからなかったけど。
(今でこそ言えば、それで正解だったと思うけどね…)
兄弟と離れたくないという考えからか、二人が俺のあとに続くように「お父さん」と答えてきた。
すると母親は、「…わかった。じゃあ私は今から出ていくからね」と言い、荷物を持って足早に家を出て行った。
その後、父親は無言で寝室に入っていき、祖母は泣きながら「辛い思いさせてごめんね」と言っていたかな…。
それから泣き疲れたのか覚えてはいないが、その日は自分達でも気づかない内に眠ってしまっていたと思う。

537:本当にあった怖い名無し:2007/10/11(木) 10:47:56 ID:xVKT1Ul/0
両親が離婚してから3年が経過した。それは妹が小学生になる頃だった。
妹の小学校の入学式。夢にも思わなかった事件が起きたんだ……。
(ここからは俺が親や祖母から聞いた話だから、多少憶測混じりで書いてきます)

静かな体育館内の扉が、突如「ガラガラ!」と大きな音を立てて開く。
「○○(←妹の名前)!見つけた!!」
妹の名前を大きな声を上げ、体育館内に走りこんでくる女性がいた。
親、祖母、妹。そして周りの人間が一斉に振り返る。そう、母親だった。
(大声で妹の名前を叫び走る母の姿は、それはそれはものすごい迫力だったらしい)
家族はみんな一瞬何が起きたのかわからなかったらしく、かなり驚いたそうだ。

男性職員が母を取り押さえ鎮める。だが振り切り、大声で「私は○○の母親です!」と叫んだそうだ。
そしてすぐさま家族が母親に近づき、「○○が可愛そうだから叫ばないで…!」と母親をなだめにいく。
だが母親は、それでも尚「○○!居るんでしょ?!返事をしなさい!」と、ただただ叫んでいたらしい。
そして妹が大きな声で泣きだしたので、近くに居た教職員が近づき、生徒指導室へ連れて行ってくれたそうだ。
他の教職員がとりあえず母親を押さえてる最中に、危険を感じた家族は警察へと通報。
(とにかくその時の母親は怖かったらしい)

とりあえずそこで事なきを得て、母親は飛んできた警察とパトカー内で事情聴取。
家族は生徒指導室で妹と一緒にいた。
妹は泣き止まなかったらしいので、妹を外す形で入学式は再開されたとのこと。
(その時俺や兄は、普通に中学と高校で授業だったw)

538:本当にあった怖い名無し:2007/10/11(木) 10:49:38 ID:xVKT1Ul/0
それからの母親の行動が異常だった。
俺や兄の学校にも足を踏み入れては叫ぶ始末。その度に警察にお世話になる羽目になってました。
一年の内に数回はこんな事があったよ。

その事件来以来、妹の視力が極端に低下した。(カウンセラーに数回通わせたが、これが原因らしい)
とゆうのは、それまでの母親の『良いイメージ』が突如崩壊した為、精神に傷を負ってしまったから。
(現在は学校生活や部活が楽しいらしく、順調に視力が回復してきています。本当によかった…)

541:本当にあった怖い名無し:2007/10/11(木) 11:13:29 ID:xVKT1Ul/0
さて、そんな母親の異常な行動が数年間にわたったある日、事件は更に悪化してしまいました。
これは俺の中学の卒業式ことです。

多分今年も母親来るだろうな…と、心の中で予想していました。
そしてそれはやはり、案の上だった。卒業式当日、母親はやってきました。
ただし、今までと違っていた事が一つあった。
今までは体育館内に押しかけきてたので、すぐに人が駆けつけたから無事で済んだ。
だけど今回は、そうゆうわけにはかなかったよ。本当にやばかった。
まあ既に想像してる人もいると思うけど、一人の時を狙ってきたんだね…。

卒業式が終わって、それから俺は友達と写真を撮りあったりしていた。
一通り友達と写真を撮り終えたので、俺は帰る支度をしていたんだ。
今日は来なかったな。あ~よかった…と考えながら身支度を整えてたが、急にトイレにいきたくなってしまった。

さっさとトイレを済ませて手を洗っていたんだが、肩をぽんぽんと誰かに叩かれる。
振り向いたら、そこにいたのは母親だった。てゆうかなぜトイレに?(どこかで見張ってたのかな…)
母親が急に現れたってのも怖かったけど、一番怖かったのはその表情。
その表情はまさに『無表情』だった。視線を一直線にとらえていて、真一文字に閉じた口。
人間ってのは、本当に怖いときは声が出なくなる。空気を呑んだ感じというのかな。
何故だかわからないけど、死ぬかと思った。本当に。

545:本当にあった怖い名無し:2007/10/11(木) 11:31:36 ID:xVKT1Ul/0
ほんの数秒程度だったと思うけど、母親が何か紙のようなものを渡してきた。
「この場でこれを見なさい。お父さんにこの内容をちゃんと聞きなさい」
もう怖くて怖くてしょうがなくて、俺は目線を下にやったんだ。
目を合わせることすら怖くて、とにかく俯いてた。
すると突然母親が、
「おい!ちゃんと親の目を見なさいよ!」
その大声が狭い男子トイレ内で反響して耳に響いた。
逃げようと思ったけど、足がすくんで動けなかったので、目を向けた。
そして言われたとおり紙を開いてみたら、ぎっしりと文章が書いてあった。
それがもう、とにかく酷い内容だったよ。覚えている文章は書いておこうと思う。

『あなたの家のくそ親父と鬼ババア(父と祖母の事だろう)は人ではありません』
『裁判で訴えます。親権と私の子供を返しなさい』(今でも裁判が続いている状況…)
『もし返さない場合、慰謝料として1億円を請求させてもらう』
といった感じに、そこには子供じみた文章がずらずらと書かれていた気がする。

当時、俺達子供はわんわん泣いてたが、母親の意思は固いらしく、結局正式に離婚することになった。
で、俺達は養われている身だから、どちらかの親にくっつく形をとらなくちゃいけないわけだ。
子供である俺達の出した答えは、「どちらかなんて言えない。両方と居たい」の一点張り。まあ当然だ。
両親や祖母が「そうゆうわけにはいかない」って言ってきて、俺達は散々泣きながら悩んだんだ。
少し間が空き、親が何故か俺に「どっちがいいの?」って聞いてきたから、
俺が「お父さん」という言葉を重く口に出した。
このとき何故「お父さん」と答えたのかは正直わからなかったけど。
(今でこそ言えば、それで正解だったと思うけどね…)
兄弟と離れたくないという考えからか、二人が俺のあとに続くように「お父さん」と答えてきた。
すると母親は、「…わかった。じゃあ私は今から出ていくからね」と言い、荷物を持って足早に家を出て行った。
その後、父親は無言で寝室に入っていき、祖母は泣きながら「辛い思いさせてごめんね」と言っていたかな…。
それから泣き疲れたのか覚えてはいないが、その日は自分達でも気づかない内に眠ってしまっていたと思う。

537:本当にあった怖い名無し:2007/10/11(木) 10:47:56 ID:xVKT1Ul/0
両親が離婚してから3年が経過した。それは妹が小学生になる頃だった。
妹の小学校の入学式。夢にも思わなかった事件が起きたんだ……。
(ここからは俺が親や祖母から聞いた話だから、多少憶測混じりで書いてきます)

静かな体育館内の扉が、突如「ガラガラ!」と大きな音を立てて開く。
「○○(←妹の名前)!見つけた!!」
妹の名前を大きな声を上げ、体育館内に走りこんでくる女性がいた。
親、祖母、妹。そして周りの人間が一斉に振り返る。そう、母親だった。
(大声で妹の名前を叫び走る母の姿は、それはそれはものすごい迫力だったらしい)
家族はみんな一瞬何が起きたのかわからなかったらしく、かなり驚いたそうだ。

男性職員が母を取り押さえ鎮める。だが振り切り、大声で「私は○○の母親です!」と叫んだそうだ。
そしてすぐさま家族が母親に近づき、「○○が可愛そうだから叫ばないで…!」と母親をなだめにいく。
だが母親は、それでも尚「○○!居るんでしょ?!返事をしなさい!」と、ただただ叫んでいたらしい。
そして妹が大きな声で泣きだしたので、近くに居た教職員が近づき、生徒指導室へ連れて行ってくれたそうだ。
他の教職員がとりあえず母親を押さえてる最中に、危険を感じた家族は警察へと通報。
(とにかくその時の母親は怖かったらしい)

とりあえずそこで事なきを得て、母親は飛んできた警察とパトカー内で事情聴取。
家族は生徒指導室で妹と一緒にいた。
妹は泣き止まなかったらしいので、妹を外す形で入学式は再開されたとのこと。
(その時俺や兄は、普通に中学と高校で授業だったw)

538:本当にあった怖い名無し:2007/10/11(木) 10:49:38 ID:xVKT1Ul/0
それからの母親の行動が異常だった。
俺や兄の学校にも足を踏み入れては叫ぶ始末。その度に警察にお世話になる羽目になってました。
一年の内に数回はこんな事があったよ。

その事件来以来、妹の視力が極端に低下した。(カウンセラーに数回通わせたが、これが原因らしい)
とゆうのは、それまでの母親の『良いイメージ』が突如崩壊した為、精神に傷を負ってしまったから。
(現在は学校生活や部活が楽しいらしく、順調に視力が回復してきています。本当によかった…)

541:本当にあった怖い名無し:2007/10/11(木) 11:13:29 ID:xVKT1Ul/0
さて、そんな母親の異常な行動が数年間にわたったある日、事件は更に悪化してしまいました。
これは俺の中学の卒業式ことです。

多分今年も母親来るだろうな…と、心の中で予想していました。
そしてそれはやはり、案の上だった。卒業式当日、母親はやってきました。
ただし、今までと違っていた事が一つあった。
今までは体育館内に押しかけきてたので、すぐに人が駆けつけたから無事で済んだ。
だけど今回は、そうゆうわけにはかなかったよ。本当にやばかった。
まあ既に想像してる人もいると思うけど、一人の時を狙ってきたんだね…。

卒業式が終わって、それから俺は友達と写真を撮りあったりしていた。
一通り友達と写真を撮り終えたので、俺は帰る支度をしていたんだ。
今日は来なかったな。あ~よかった…と考えながら身支度を整えてたが、急にトイレにいきたくなってしまった。

さっさとトイレを済ませて手を洗っていたんだが、肩をぽんぽんと誰かに叩かれる。
振り向いたら、そこにいたのは母親だった。てゆうかなぜトイレに?(どこかで見張ってたのかな…)
母親が急に現れたってのも怖かったけど、一番怖かったのはその表情。
その表情はまさに『無表情』だった。視線を一直線にとらえていて、真一文字に閉じた口。
人間ってのは、本当に怖いときは声が出なくなる。空気を呑んだ感じというのかな。
何故だかわからないけど、死ぬかと思った。本当に。

545:本当にあった怖い名無し:2007/10/11(木) 11:31:36 ID:xVKT1Ul/0
ほんの数秒程度だったと思うけど、母親が何か紙のようなものを渡してきた。
「この場でこれを見なさい。お父さんにこの内容をちゃんと聞きなさい」
もう怖くて怖くてしょうがなくて、俺は目線を下にやったんだ。
目を合わせることすら怖くて、とにかく俯いてた。
すると突然母親が、
「おい!ちゃんと親の目を見なさいよ!」
その大声が狭い男子トイレ内で反響して耳に響いた。
逃げようと思ったけど、足がすくんで動けなかったので、目を向けた。
そして言われたとおり紙を開いてみたら、ぎっしりと文章が書いてあった。
それがもう、とにかく酷い内容だったよ。覚えている文章は書いておこうと思う。

『あなたの家のくそ親父と鬼ババア(父と祖母の事だろう)は人ではありません』
『裁判で訴えます。親権と私の子供を返しなさい』(今でも裁判が続いている状況…)
『もし返さない場合、慰謝料として1億円を請求させてもらう』
といった感じに、そこには子供じみた文章がずらずらと書かれていた気がする。

姪と人形(後編)|ブログインデックス

266 :本当にあった怖い名無し:2007/08/19(日) 10:23:51 ID:4trCimcHO
(ゐ)
ここで、当時のオレの状況を説明しておく
姉の家に居候していた時、オレは離婚を機にそれまで15年勤めた会社を辞めていた
結婚と同じ様に、離婚もまた体力と精神力を消耗する
しかも結婚は二人の共同作業だが、離婚は独りの戦いになる
疲れていた、心身共に
退職金は丸々元妻に渡したが、失業手当は 三ヶ月は出るのだし
前に来て、この街の風景が気に入っていたから、少し静養するつもりだった、
もちろん三ヶ月丸々ここに居座るつもりはなかったが
丁度、旦那が単身赴任、姉夫婦にとっても悪い話ではなかった、いわゆる番犬がわりだ
ことわっておくが、オレは腕に自信はない、非戦闘民族だ
オカルトは好きだが、呪文などしらない
そして疲れてもいた
この状況下でオレに何ができたろう
全てが見間違い、勘違いの世界ではなかったか
今、他人と変わりない日常を送っているオレはそう思う、あれは本当に現実のことだったのか
だからこうして書く、一つひとつ、当時の事を思い出しながら

311 :本当にあった怖い名無し:2007/08/20(月) 19:01:46 ID:EyYAYZ9pO
(お)
話をその晩に戻す
人形はオレの顔の前にあった
オレは金縛りにあったように動けない
今まで、金縛り、って現象に出会った事は何度かあった
だけど、瞼を閉じることも出来ない、そんな金縛りははじめてだった
それに、姪が呟いている、この言葉は何語だ?
もとより西洋圏の言葉でないのはわかる
でも、中国、韓国、そんな言葉でもない
強いて言えばやはり日本語か
も少し、日本語勉強しとくべきだった
ソミンって言葉、皆知ってるか?
当時のオレは全く知らなかった

358 :本当にあった怖い名無し:2007/08/21(火) 13:05:47 ID:lIDi5ZYHO
(く)
結局、そのまま人形とにらめっこをしているわけにもいかず、オレはいつしか寝てしまったようだ
瞼が閉じれた所までは覚えている
朝起きるとオレと姪の布団の間にその人形が置かれてあった
その時、改めてくだらない事に気が付いた、人形って、いつ寝るのだろうか
隣に寝ている姪もまた、目を開けてジッと天井を見ていた、この子は昨夜寝たんだろうか
昨夜の事が、夢か現実なのかよく解らないまま、甥を起こし、三人で階下に降りた
いつものように朝食が出来ていた
姉は首の下、二の腕に以前あの斑紋はあったが、今朝は心なしか気分がいいように見えた
それに姪があの人形を抱いていることにも、何も言わなかった
むしろ、甥の方があの人形を部屋に置いてくるように、しつこく妹に言っていた

361 :本当にあった怖い名無し:2007/08/21(火) 13:59:22 ID:lIDi5ZYHO
(や)
食事の後、甥がやってきてオレの耳元で囁いた
昨日の夜は怖かったでしょ、と
見ていたらしい、昨夜の事を
そこでオレは改めて、あれが夢ではなかったと思うと共に、あの人形がどうして再びこの家に来たのかを思った
あの神社に人形を戻しに行った日から、姪は神社に行く時間など無い
強いて言えば昨日オレが本屋に行ったときか
だが姪も姉も出掛けた様子はなかったが
甥はその時間、学校のプールに行っていて、知らないという

姪が人形を抱いて玄関を出るのが見えた
どこへ行くのかと思えば母屋へ行ったらしい
この家、母屋と反対側に玄関がある
つまり通りに面してそれぞれに玄関があるわけだ
通りに出ても互いに行き来はできるが、普段は庭を突っ切って、互いの茶の間から出入りしている
だから姪がわざわざ通りに出るのを見て、回りくどいことだと思った

その姪が、今度は母屋の茶の間から出てきて、祖父の(彼女から見て)手を引いて庭に降りてくるのが見えた
どうやら蔵に入るらしい
人形の事は一時忘れて、オレは好奇心に駆られた
あの薄茶の土壁の蔵、オレも前々から興味を持っていたが、まだ入った耕とはなかった
オレはさっそく甥を誘って庭に降りた

363 :本当にあった怖い名無し:2007/08/21(火) 14:39:57 ID:lIDi5ZYHO
(ま)
蔵には普段は黒くてゴツい鍵が掛けられているのだが、思った通りその時は外されて扉は開け放たれていた
オレは中にいる老人に軽く会釈をすると、甥とともに中に入った
何を出すのか、とオレは聞いた、手伝いますとも
老人の話では、そんなにたいそうな物ではないらしい
これくらいの、と言って彼は胸の前に手を広げて見せた
小さな木の箱らしい
姪の方を見ながら、どこに仕舞ったか覚えとらんぞ、というような事を言って、またそこいらを探し始めた
甥が妹に、何を探させているのかと聞いた
姪が答える
ソミンショウライフ
ゴズテンノウサイモン
何語だそれ?
ゴズテンノウはわかったが後の言葉は解らなかった
だが姪はかなり明瞭にその言葉を言った
そして甥もまた、ジィチャン、あれ蔵に入れてるのか、バチあたるぞ、そんな意味の事を言った
爺様答えて、古いやつはな。

蔵には他にも鎧甲やら長持ちやら、興味を引きそうな物が色々とあったが
その聞き慣れない言葉に、幾分かの肌寒さとともにオレの耳は釘付けになった

381 :本当にあった怖い名無し:2007/08/22(水) 09:38:00 ID:elI4xrjkO
(け)
蘇民将来符、そういう字を書くそうだ
オレにとっては、その言葉、聞くのも初めてだったし、その実物を見るのも初めてだった
それを納めた箱は幾つもあった
何れも中に納めた将来符は大きさもまちまちだった
ただ形は断面が六角形であり、先が尖って、何かチビた鉛筆のようだった
その鉛筆の腹には絵と文字が書いてある
中には飴色をしたものもあり、その色からして相当古そうな物もある
牛頭天皇祭文、こちらの方は将来符の縁起を記したもの
牛頭天皇、今は素戔嗚尊と同一視される事が多い
蘇民に茅の穂を渡し、我は素戔嗚尊なり、そう言って去っていった風来坊
何れも、信濃、今の長野県の国分寺が有名なので、ググればすぐ見つかるから興味がある方は引いてみるといいだろう
国分寺では、毎年一月の7日と8日にその護符が配布?されるそうだ
効能は災難を取り除く?
但し表面に書かれた言葉によって多少、その意味が違うそうだが

382 :本当にあった怖い名無し:2007/08/22(水) 10:24:15 ID:elI4xrjkO
(ふ)
小難しい話は少し置く
実際、当時、友人(めんどくさいから、以後、メタギアのオタコンにするな、実際よく似てる)
からの情報では、あまりに聞き慣れない漢字が多く、その場ではよく理解できなかった

ただ何故、姪がそんな物を欲しがったのか
それは爺様の次の言葉で合点がいった
母さん早く良くなるといいな、と
なる程、疫病にとらわれていたが、病全般に効くものものだろ、この将来符とやらは
翌日は、病院へ姉の検査の結果を聞きに行く

408 :本当にあった怖い名無し:2007/08/22(水) 23:43:58 ID:elI4xrjkO
(こ)
姪はその将来符の内、手のひらに収まる位の、一番小さいものを手に取ると、それを人形の帯に挟み込んだ
人形の不思議さがまた一段増した気がした。
聞いたところでは、本来は将来符というのは、家の中、神棚や鴨居の上に並べ立てて置くものだそうだ
けれどその家では何年か前の、静岡に地震が頻発した際に落ちてきて、
太い鉛筆のような尖った先端が爺様の頭を直撃したそうで、以来、箱に収めて蔵に入れたそうである
材質は主に柳だそうだが、他に桐やタラも使うそうだ、何れ大きなやつならば、結構重かろう

蔵を辞すとオレは甥を連れて姉の家に戻った
姪の方は母屋の子供と遊ぶと言い、爺様と母屋に向かった
途中、井戸の横を通り過ぎる、祠にその日は桃が備えられていた、昨日は何だったろうか。
家に戻ると姉が今し方、地震があったと言う、けっこう揺れたと。
確かに蔵というものは堅牢な造りのものだというが、
それにしても中には細々としたものがいくらも積まれてあって、それらがカタリともしなかった。
先の夜の事があったから、甥の口は開けたままになった。

409 :本当にあった怖い名無し:2007/08/22(水) 23:47:24 ID:elI4xrjkO
(え)
家鳴り、その殆どは排水溝や、近くを走る高速道路などの振動が、ある特定の場所に伝わるもの、
つまり一種の共鳴現象だ。
だが、そうとも言えない、とても共鳴とは言えないほどの揺れを体験した人もいるという、日本にも外国にも。
家鳴りとは違うが、昔、山に行ったとき、麓の河原の側で一泊した
オレ達以外に野営している者は付近にはいなかった
近くに古びた神社があった
閂が差し込んであるだけだったので、面白半分に友人と忍び込んだ
暫くして板壁の左右、後ろを、モノ凄い勢いで叩かれた、地震なのか、獣でも壁に突っ込んだのか、今もって解らない

とにかくオレは部屋に戻ると、机の上に念のために水を入れたコップを置いた
その時に、出来ることがあれば、取り合えずやってみる主義だ
一時間程して姪が戻ってきた
スーパーの袋に、母屋から桃を貰ったと、幾つか入れて帰ってきた、たぶん祠に供えてあったのと同じ桃だろう
何故か姪は、夕食を前にしてそれを剥けとせがんだ
よく冷えた桃だったが、一つだけヌルイのがあった、祠に供えてあったものだろうか。

410 :本当にあった怖い名無し:2007/08/22(水) 23:58:49 ID:elI4xrjkO
(て)
その晩、コップの水に波紋はでなかった
今日もオレの部屋で寝る甥と姪は、始終、興味深げにコップの表面を眺めていた
姪は、今日は人形を持ってこなかった、部屋に置いてきたと言う。

翌日、姉と、姪を連れて病院に向かった
病院という所は意外と病気を貰うところで、姉は姪を連れて行くのは嫌がったが、
何故かオレは目を離すのが不安で、強いて連れて行くことにした
甥は母屋に預けた
何となく、誰かをこの家に一人で残しておくのが不安だった

検査の結果を説明された、この時はオレも一緒に病室に入った
姪は待合室に残したが
医者の説明では、確かに肝臓が少し腫れているようだと言う
しかし血液検査では何も見受けられなかったとも
当時のその時点では、肝炎もなく、しかし急激な発症例からすると、肝吸虫症、肝ジストマ症が考えられると言う
胆管に寄生する寄生虫らしい
即、検査入院を勧められたが、事情を話して明日にしてもらった
今となっては、その判断は後悔している。
家に戻り、明日の入院の用意をしている時、姉はいきなり倒れた
オレは救急車を呼び、甥を母屋に走らせた

義兄が到着したのは、その晩も更けようとしている頃だった。

411 :本当にあった怖い名無し:2007/08/23(木) 00:36:22 ID:N0Cvsa28O
(あ)
義兄は既に病院に立ち寄ってきたそうだ
担当医はいなかったが、看護士の話では、便検査が必要との事、
便採取は姉が倒れていた間に済ませており、明後日には結果が出るとの事
そして今は命に云々という状態ではなく、比較的落ち着いてるとの事
それを聞いて義兄は取り合えず家に戻ったわけだ
一通り、話が一段落した後、オレはあの神社の事を彼に聞きたくなった
場合が場合だから、オレの思った事をそのまま聞いたならば、
こんな時になにをバカな事を、と一喝されるのは分かっていたから、なるべく婉曲に、世間話に織り交ぜて。
それでも不快かとも思ったが、以外にも義兄は話に乗ってきた

以下、義兄の話
あの神社の奥、一般に神の場所とされている所に、井戸があるそうだ
人はその水は飲むことが出来ない、所謂、神の水という事らしい
その井戸の傍で、義兄の同級生、当時、小学五年生くらいだったらしい、が猫を捨てたそうだ
捨てたというよりも、箱に入れて、そこで育てるつもりだったらしい。
その同級生は、仲のよかった義兄に、その事をそっと耳打ちしたらしい
義兄も二、三日の内にはその猫を見に行くつもりだったらしい。

414 :本当にあった怖い名無し:2007/08/23(木) 01:56:08 ID:N0Cvsa28O
(さ)
猫に関連する話
その話、当時の地方新聞にも書かれた事なので、あまり詳しくは書けない
ただ、義兄は、その日もその同級生が猫に餌をやりに、あの神社に行くことは知っていたそうだ
だけどその同級生は、その日、家に戻らなかったそうだ
当然、男子行方不明、学校でも朝礼でその話が出たし、新聞にも載った
両親も、いずれは見つかると思うだろう、
ずいぶん長い間、その土地に住んでいたらしいけど、やがて諦めたのか、他の土地に引っ越したらしい
で、猫の事だが、箱に入れられた猫は、首が切断された状態で、箱に納まっていたそうだ
もっとも、猫の件は、新聞ネタなのか、クラスの怪談ネタなのかはっきりしないが
だから、義兄に言わせると、あの場所は人が入ってはいけない場所だそうな
そう言われると、余計に入ってみたくなる、オレの性分

432 :本当にあった怖い名無し:2007/08/24(金) 02:38:23 ID:Qir2PlimO
(き)
ここで、病院の話に出た肝吸虫症について、雑学程度だがも少し書いておきたい
この寄生虫、まずタニシなどの貝に寄生するそうだ、
そしてその貝を食べた鯉やフナなどを加熱せずに食べると、人間を宿主として胆管に留まる
潜伏期間は6~8週間位だそうで、発症しても初期の頃は自覚症状が無いことが多いそうだ
但し重度になると死亡するケースもある
日本ではあまり例がない病気だが、
韓国から中国、マレーシア、カンボジアと、中央、東南アジア圏によく見られるらしい。
8週間前と言えばオレが来る前の事だが
しかし海外に旅行したとは聞かないし
食べ物にしても、姉は元来、生物はあまり口にしない方で、まして川魚の洗いなどは食べないだろう
子供の頃、父方の実家に行くと、よく鯉濃を出してくれた
交通の便が悪い、山の中の事だったから、せめての滋養、ご馳走だったのだろう。
だが姉は、生臭い、泥臭い、と言ってガンとして食べなかった。

義兄がシャワーを浴びるため、話は一時中断した
浴室に向かう前に二階に上がったようだ
書斎に荷物を置きに行ったのと、今日もオレの部屋で寝ている子供達の様子を見に行ったのだろう

433 :本当にあった怖い名無し:2007/08/24(金) 02:58:55 ID:Qir2PlimO
(ゆ)
その夜、妙な所からあの人形の出所がわかった
あの人形は、おそらくは、棄てたものではないそうである。
あの人形の所有者は、あの神社のはずだ、と。

義兄はシャワーから戻ると、ビールを出して再び話し始めた
今度はオレが尋ねるというより、彼がオレに畳み掛けるといった感じだ
姪の枕元にあった人形を見た義兄は、まず、あの人形はどうしたのかと聞いた
オレが答えるより早く、彼は、あの人形を見たことがあると言った

子供の失踪というのは、身代金の要求とか、表沙汰になるもの以外にも、けっこうあるそうだ、
実数はオレは把握できてはないが。
青年の場合ならば家出、駆け落ちがかなりの割合である
だがそれが比較的低年齢、小学生ぐらいの場合には、親、警察等が先ず考えるのは、事故だ。
義兄の同級生が失踪した当時、まず側にあった井戸が調べられた
神主の立ち合いのもとで。
次に拝殿、社の中だ
同時に、その時同級生が社の奥で猫を飼ってる事を知っていたのは、おそらく義兄だけだったのだろうから、
当然、彼も重要な参考人として、警察官と共にその場に同行していた。
その時に見たそうだ、社の中を。

434 :本当にあった怖い名無し:2007/08/24(金) 03:04:57 ID:Qir2PlimO
(め)
中央に銅鏡のようなものが有って、その前に黄色い稲の穂のようなものがあったそうだ
そして、そのさらに奥、左手に一段低い台、というか棚の様ものがあったそうだ
その棚に、20体ばかりの人形が飾ってあったそうである
顔の造りはまちまちで、中には御河童頭の男の子の人形もある
しかし何れも着物を着ていて、今にして思えば、何となくだか、昭和の初期か大正くらいのものではなかったか、
そう言っていた
確かにあの人形も、オレの祖母の家あったものと同じ、大正時代か昭和の初期の作、
顔は少し扁平だか、何やら気品のある顔立ちだ
作りも今の人形より精巧なような気がする
勿論、オレはその辺りのことは素人なのだか。
後で知った事だが、人形というのは、着物をめくると、腹の部分に、その作者の名前が書いてある事が多いそうな
それを知っていれば、あるいは何かの手掛かりにはなったかも知れない

435 :本当にあった怖い名無し:2007/08/24(金) 03:11:52 ID:Qir2PlimO
(み)
義兄の話に戻す
あの人形、顔の作りも、着物の柄も、あの時、棚の一番上の、端にあった人形によくにてると。

義兄の年齢から考えると、当時の件は昭和の40年代も半ばの頃だろう
当時の日本の農村には、まだ肥壷なんてものが当然あった
あれ、深さが二メートル近くあって、けっこう深いんだ
大抵は、木の蓋がしてあるのだが、中には蓋もして無く、表面がカパカパに乾いていて、
まわりの地面と区別がつかなかったりする
だから、神社からその子の家までの経路、そんな所にも捜査が加えられた
しかし、その子の行方は杳として知れなかった

よく憶えてくれていたと思う、当時の事を
一因として、義兄は、オレと同じメモ魔だったから
一方は、それを武器にして出世したが、また一方は、それがアダとなり、離婚、退職(オレ様)した
話の本筋とは違う、オレの愚痴。
とまれ、話は人形に戻る
その社の人形を見たとき、神主が大雑把に説明してくれたそうだ
その人形の由来を。

457 :本当にあった怖い名無し:2007/08/25(土) 00:34:34 ID:0JEhbnbuO
(し)
神主の話によると、大正の終わり頃、先代の神主の時に、この村でコレラが流行ったそうである
現代の日本では発生も稀だし、症状も軽くに抑えられるが
当時、村、と呼ばれていたこの地域の医療技術や、衛生観念がどの程度のものだったのか。
体力のある壮健な男女は治癒したそうだが、結果的に幼い子供や老人にかなりの死者が出たそうである。
1ヶ月程で流行は下火となったが、その盛りの時に、先代神主が、疫病、災厄除けを、かの神社に祈願したそうである
村中総出のことで、歩ける村人は皆集まったらしい
その時に、既に亡くなってしまった子供らの人形も供養して神社に納める事になったらしい。
つまりその人形達は、その時に亡くなった、全ての子供らの依代みたいなものかも知れなかった
そんな人形を、姪は持ち出してきたのだ。
結局、その時の原因は井戸からと後になってわかったらしい
どこの家でも井戸に蓋がされ使われなくなり、かわりに脇に祠が建てられた
水質検査をして使用できるようになったのは戦後の事らしい。
その夜、姪の枕元にある人形を見ながら、寝床で考えた
でも、何故将来符なんだ
姪なりの供養の仕方なのか。

458 :本当にあった怖い名無し:2007/08/25(土) 00:37:02 ID:0JEhbnbuO
(ゑ)
翌日、昼近くになって、オレ達は車で病院へ向かった
今日は甥と姪も一緒だ
病室に入っていくと、姉は半身を起こして出迎えてくれた、まず子供達が駆け寄っていく
姉は義兄の顔を見ると、少し驚いた顔をしたが嬉しそうだった
久し振りの親子四人の対面
オレは姉に、入院時の足りないものを聞くと、売店に降りて行った
姉に言われたものを買うと、この売店には本屋もある事に気がついた
少し時間を潰そうと思った。
なる程、病院には子供から老人まで、様々の人が入院している
絵本から盆栽の本まで小さいスペースながら、様々なジャンルがあった。
店内を物色している内に、ふと一冊の小誌に目がいった
おそらく自費出版に近いものだろう
装丁もただ厚紙にタイトルの、○○市郷土民族史、と印刷されただけのものだった、著者の欄には○○会とあった
その本を持ってレジに向かった。
病室に戻ると、姉に売店の袋を渡し、いくつかの会話の後、あとは義兄にまかす事にして、オレは病室を出た。
今日はこれから、昨夜聞いた、神社の奥の井戸に行くつもりだった、暗くならない内に。

459 :本当にあった怖い名無し:2007/08/25(土) 00:42:30 ID:0JEhbnbuO
(ひ)
バス停に向かう道々、オレは姉の事を考えた
今日は比較的、楽そうだったが赤い斑紋は増えている気がした
蜘蛛状血管腫と呼ばれているそれは、別名、メデューサの首とも言われている。

車中では、先程買った本を流し読みする。
やはり、昨日聞いたコレラの記述はなかった
市の中では、小さい町だ、あの地域は。
だが、それよりも目を引く記述があった。
天保年間後期、あの地域を、痘瘡、天然痘が襲ったそうだ
最初、災厄は隣の村から来て、あの村に住み着いた
死者の数限りなく、一日に、棺桶が幾つも寺に運ばれる
仕舞には棺が間に合わず、遺体を剥き出しのまま、河原で焼いたそうである
死臭と線香の臭いが混じり合い犬も居なくなったそうだ
同時に、隣村からは閉め出され、村は完全な孤立状態になった

天然痘の不思議なところは、10人の内、4人は病に罹り命を落とす
4人は罹患はするが何とか命は助かる
そして残る二人は、罹患もしないというところがある
生まれつき抗体を持っているのか
その時の詳しい記録は、あの地域で最も古い寺にあると書いてあった
そこまで読んで、オレは思った
あの神社、もしかしてその時に建てられたものじゃないかと。

460 :本当にあった怖い名無し:2007/08/25(土) 01:39:12 ID:0JEhbnbuO
(も)
バスを降りると、オレは荷物をとりに一度姉の家に戻った
ラジオ付きの非常用懐中電灯、五徳ナイフ、オフロードバイク用の革手袋
そして5mと10mの細引き二本、針金とラジオベンチ、タッパーとマグカップ
それがオレのフィールドワークの基本だ

まだ陽は高い、だか少し早足で神社に向かう

夏休みである筈なのに、この神社には大抵、子供は遊んでない
神社の横を通り、さらにその奥、裏手の森に入っていく。
井戸はその中にひっそりとあった
屋根も、釣瓶も桶もない、正に神だけの井戸と言う感じだった。
井戸そのものは、コンクリでも煉瓦でもない、自然石を組み上げたもの
ある程度の時間は経っているだろう、まわりには苔が生えていた
周りは畳6畳ほど開けていて、地面には丸い石が敷き詰められている。
オレはそっと近付いていき、中を覗いてみる
ほんの4、5メートル先で光は届かない
昼間だというのに、森の中は薄暗い
懐中電灯で中を照らしてみる
ずっと下に、あれは水面か、灯りに照らされ反射している
ここで下から、髪を振り乱した女が壁をよじ登ってきたらオレは泡吹いて気を失うだろう
と、どこかの映画のワンシーンを思い浮かべた

463 :本当にあった怖い名無し:2007/08/25(土) 03:31:56 ID:0JEhbnbuO
(せ)
その辺りに落ちている石を拾ってみる、頭上に差し上げ真下に落とす、高さ約2m、下に落ちるまで約20フレーム
その石を今度は井戸の中に落としてみる
一、二、三…と数えて約12、3mか、中に入る気はサラサラ無いが
しかしポチャンと音がした、水はある。
井戸の中を覗いている内に、何だか鼻の奥がツンとなった
いわゆるスポットめぐり、をしている時に、たまに起こるオレの習慣、たぶん感傷だったろう
この神社がオレの想像通り、その時建てられたのなら、何の為にこの井戸が掘られたのか
あの時、無事治癒し、何とか命を拾った者も、結果的には村から追われたそうた゛
わずかばかりの食料を与えられ、山の奥に追われたそうだ、つまりは死ね、ということだ
痘痕がのこり、失明する者もいた、醜い姿になった彼らは、再び村に災厄を呼ぶと言ってね
抗体をもち、再び痘瘡に罹ることはない彼らを。
だが、天然痘は完全に世界から駆逐され、文明と技術の恩恵に溺れているオレ達には、彼らの無知を笑う権利はない

帰る時に改めて気がついた、オレが来た左側とは反対に、左側にも誰かが歩いた跡がある
誰が最近この井戸を覗いたのか

グロ系統じゃないから安心して検索してくれ。

528 :本当にあった怖い名無し:2007/08/27(月) 04:35:41 ID:Ke3p+1fDO
(す)
これは告発ではないよ、全然

その村の歴史
いま、自分達が住んでいる街、100年、わずか百年前はどうだったのか
少し調べてみるといい

無駄なことは全てはぶく
(す)、と、(ん)
およそ200文字、やはり、それで終わらせたい

先を急いでいる人がいるし、オレも少し疲れた
やはりあの時の事、思い起こすのは少しシンドイ
結果的に言うならば
姉は死んだ、そして姪も
はっきり言って、あの家族は崩壊した

残ったのは、甥と彼の弟だけである

311 :本当にあった怖い名無し:2007/08/20(月) 19:01:46 ID:EyYAYZ9pO
(お)
話をその晩に戻す
人形はオレの顔の前にあった
オレは金縛りにあったように動けない
今まで、金縛り、って現象に出会った事は何度かあった
だけど、瞼を閉じることも出来ない、そんな金縛りははじめてだった
それに、姪が呟いている、この言葉は何語だ?
もとより西洋圏の言葉でないのはわかる
でも、中国、韓国、そんな言葉でもない
強いて言えばやはり日本語か
も少し、日本語勉強しとくべきだった
ソミンって言葉、皆知ってるか?
当時のオレは全く知らなかった

358 :本当にあった怖い名無し:2007/08/21(火) 13:05:47 ID:lIDi5ZYHO
(く)
結局、そのまま人形とにらめっこをしているわけにもいかず、オレはいつしか寝てしまったようだ
瞼が閉じれた所までは覚えている
朝起きるとオレと姪の布団の間にその人形が置かれてあった
その時、改めてくだらない事に気が付いた、人形って、いつ寝るのだろうか
隣に寝ている姪もまた、目を開けてジッと天井を見ていた、この子は昨夜寝たんだろうか
昨夜の事が、夢か現実なのかよく解らないまま、甥を起こし、三人で階下に降りた
いつものように朝食が出来ていた
姉は首の下、二の腕に以前あの斑紋はあったが、今朝は心なしか気分がいいように見えた
それに姪があの人形を抱いていることにも、何も言わなかった
むしろ、甥の方があの人形を部屋に置いてくるように、しつこく妹に言っていた

361 :本当にあった怖い名無し:2007/08/21(火) 13:59:22 ID:lIDi5ZYHO
(や)
食事の後、甥がやってきてオレの耳元で囁いた
昨日の夜は怖かったでしょ、と
見ていたらしい、昨夜の事を
そこでオレは改めて、あれが夢ではなかったと思うと共に、あの人形がどうして再びこの家に来たのかを思った
あの神社に人形を戻しに行った日から、姪は神社に行く時間など無い
強いて言えば昨日オレが本屋に行ったときか
だが姪も姉も出掛けた様子はなかったが
甥はその時間、学校のプールに行っていて、知らないという

姪が人形を抱いて玄関を出るのが見えた
どこへ行くのかと思えば母屋へ行ったらしい
この家、母屋と反対側に玄関がある
つまり通りに面してそれぞれに玄関があるわけだ
通りに出ても互いに行き来はできるが、普段は庭を突っ切って、互いの茶の間から出入りしている
だから姪がわざわざ通りに出るのを見て、回りくどいことだと思った

その姪が、今度は母屋の茶の間から出てきて、祖父の(彼女から見て)手を引いて庭に降りてくるのが見えた
どうやら蔵に入るらしい
人形の事は一時忘れて、オレは好奇心に駆られた
あの薄茶の土壁の蔵、オレも前々から興味を持っていたが、まだ入った耕とはなかった
オレはさっそく甥を誘って庭に降りた

363 :本当にあった怖い名無し:2007/08/21(火) 14:39:57 ID:lIDi5ZYHO
(ま)
蔵には普段は黒くてゴツい鍵が掛けられているのだが、思った通りその時は外されて扉は開け放たれていた
オレは中にいる老人に軽く会釈をすると、甥とともに中に入った
何を出すのか、とオレは聞いた、手伝いますとも
老人の話では、そんなにたいそうな物ではないらしい
これくらいの、と言って彼は胸の前に手を広げて見せた
小さな木の箱らしい
姪の方を見ながら、どこに仕舞ったか覚えとらんぞ、というような事を言って、またそこいらを探し始めた
甥が妹に、何を探させているのかと聞いた
姪が答える
ソミンショウライフ
ゴズテンノウサイモン
何語だそれ?
ゴズテンノウはわかったが後の言葉は解らなかった
だが姪はかなり明瞭にその言葉を言った
そして甥もまた、ジィチャン、あれ蔵に入れてるのか、バチあたるぞ、そんな意味の事を言った
爺様答えて、古いやつはな。

蔵には他にも鎧甲やら長持ちやら、興味を引きそうな物が色々とあったが
その聞き慣れない言葉に、幾分かの肌寒さとともにオレの耳は釘付けになった

381 :本当にあった怖い名無し:2007/08/22(水) 09:38:00 ID:elI4xrjkO
(け)
蘇民将来符、そういう字を書くそうだ
オレにとっては、その言葉、聞くのも初めてだったし、その実物を見るのも初めてだった
それを納めた箱は幾つもあった
何れも中に納めた将来符は大きさもまちまちだった
ただ形は断面が六角形であり、先が尖って、何かチビた鉛筆のようだった
その鉛筆の腹には絵と文字が書いてある
中には飴色をしたものもあり、その色からして相当古そうな物もある
牛頭天皇祭文、こちらの方は将来符の縁起を記したもの
牛頭天皇、今は素戔嗚尊と同一視される事が多い
蘇民に茅の穂を渡し、我は素戔嗚尊なり、そう言って去っていった風来坊
何れも、信濃、今の長野県の国分寺が有名なので、ググればすぐ見つかるから興味がある方は引いてみるといいだろう
国分寺では、毎年一月の7日と8日にその護符が配布?されるそうだ
効能は災難を取り除く?
但し表面に書かれた言葉によって多少、その意味が違うそうだが

382 :本当にあった怖い名無し:2007/08/22(水) 10:24:15 ID:elI4xrjkO
(ふ)
小難しい話は少し置く
実際、当時、友人(めんどくさいから、以後、メタギアのオタコンにするな、実際よく似てる)
からの情報では、あまりに聞き慣れない漢字が多く、その場ではよく理解できなかった

ただ何故、姪がそんな物を欲しがったのか
それは爺様の次の言葉で合点がいった
母さん早く良くなるといいな、と
なる程、疫病にとらわれていたが、病全般に効くものものだろ、この将来符とやらは
翌日は、病院へ姉の検査の結果を聞きに行く

408 :本当にあった怖い名無し:2007/08/22(水) 23:43:58 ID:elI4xrjkO
(こ)
姪はその将来符の内、手のひらに収まる位の、一番小さいものを手に取ると、それを人形の帯に挟み込んだ
人形の不思議さがまた一段増した気がした。
聞いたところでは、本来は将来符というのは、家の中、神棚や鴨居の上に並べ立てて置くものだそうだ
けれどその家では何年か前の、静岡に地震が頻発した際に落ちてきて、
太い鉛筆のような尖った先端が爺様の頭を直撃したそうで、以来、箱に収めて蔵に入れたそうである
材質は主に柳だそうだが、他に桐やタラも使うそうだ、何れ大きなやつならば、結構重かろう

蔵を辞すとオレは甥を連れて姉の家に戻った
姪の方は母屋の子供と遊ぶと言い、爺様と母屋に向かった
途中、井戸の横を通り過ぎる、祠にその日は桃が備えられていた、昨日は何だったろうか。
家に戻ると姉が今し方、地震があったと言う、けっこう揺れたと。
確かに蔵というものは堅牢な造りのものだというが、
それにしても中には細々としたものがいくらも積まれてあって、それらがカタリともしなかった。
先の夜の事があったから、甥の口は開けたままになった。

409 :本当にあった怖い名無し:2007/08/22(水) 23:47:24 ID:elI4xrjkO
(え)
家鳴り、その殆どは排水溝や、近くを走る高速道路などの振動が、ある特定の場所に伝わるもの、
つまり一種の共鳴現象だ。
だが、そうとも言えない、とても共鳴とは言えないほどの揺れを体験した人もいるという、日本にも外国にも。
家鳴りとは違うが、昔、山に行ったとき、麓の河原の側で一泊した
オレ達以外に野営している者は付近にはいなかった
近くに古びた神社があった
閂が差し込んであるだけだったので、面白半分に友人と忍び込んだ
暫くして板壁の左右、後ろを、モノ凄い勢いで叩かれた、地震なのか、獣でも壁に突っ込んだのか、今もって解らない

とにかくオレは部屋に戻ると、机の上に念のために水を入れたコップを置いた
その時に、出来ることがあれば、取り合えずやってみる主義だ
一時間程して姪が戻ってきた
スーパーの袋に、母屋から桃を貰ったと、幾つか入れて帰ってきた、たぶん祠に供えてあったのと同じ桃だろう
何故か姪は、夕食を前にしてそれを剥けとせがんだ
よく冷えた桃だったが、一つだけヌルイのがあった、祠に供えてあったものだろうか。

410 :本当にあった怖い名無し:2007/08/22(水) 23:58:49 ID:elI4xrjkO
(て)
その晩、コップの水に波紋はでなかった
今日もオレの部屋で寝る甥と姪は、始終、興味深げにコップの表面を眺めていた
姪は、今日は人形を持ってこなかった、部屋に置いてきたと言う。

翌日、姉と、姪を連れて病院に向かった
病院という所は意外と病気を貰うところで、姉は姪を連れて行くのは嫌がったが、
何故かオレは目を離すのが不安で、強いて連れて行くことにした
甥は母屋に預けた
何となく、誰かをこの家に一人で残しておくのが不安だった

検査の結果を説明された、この時はオレも一緒に病室に入った
姪は待合室に残したが
医者の説明では、確かに肝臓が少し腫れているようだと言う
しかし血液検査では何も見受けられなかったとも
当時のその時点では、肝炎もなく、しかし急激な発症例からすると、肝吸虫症、肝ジストマ症が考えられると言う
胆管に寄生する寄生虫らしい
即、検査入院を勧められたが、事情を話して明日にしてもらった
今となっては、その判断は後悔している。
家に戻り、明日の入院の用意をしている時、姉はいきなり倒れた
オレは救急車を呼び、甥を母屋に走らせた

義兄が到着したのは、その晩も更けようとしている頃だった。

411 :本当にあった怖い名無し:2007/08/23(木) 00:36:22 ID:N0Cvsa28O
(あ)
義兄は既に病院に立ち寄ってきたそうだ
担当医はいなかったが、看護士の話では、便検査が必要との事、
便採取は姉が倒れていた間に済ませており、明後日には結果が出るとの事
そして今は命に云々という状態ではなく、比較的落ち着いてるとの事
それを聞いて義兄は取り合えず家に戻ったわけだ
一通り、話が一段落した後、オレはあの神社の事を彼に聞きたくなった
場合が場合だから、オレの思った事をそのまま聞いたならば、
こんな時になにをバカな事を、と一喝されるのは分かっていたから、なるべく婉曲に、世間話に織り交ぜて。
それでも不快かとも思ったが、以外にも義兄は話に乗ってきた

以下、義兄の話
あの神社の奥、一般に神の場所とされている所に、井戸があるそうだ
人はその水は飲むことが出来ない、所謂、神の水という事らしい
その井戸の傍で、義兄の同級生、当時、小学五年生くらいだったらしい、が猫を捨てたそうだ
捨てたというよりも、箱に入れて、そこで育てるつもりだったらしい。
その同級生は、仲のよかった義兄に、その事をそっと耳打ちしたらしい
義兄も二、三日の内にはその猫を見に行くつもりだったらしい。

414 :本当にあった怖い名無し:2007/08/23(木) 01:56:08 ID:N0Cvsa28O
(さ)
猫に関連する話
その話、当時の地方新聞にも書かれた事なので、あまり詳しくは書けない
ただ、義兄は、その日もその同級生が猫に餌をやりに、あの神社に行くことは知っていたそうだ
だけどその同級生は、その日、家に戻らなかったそうだ
当然、男子行方不明、学校でも朝礼でその話が出たし、新聞にも載った
両親も、いずれは見つかると思うだろう、
ずいぶん長い間、その土地に住んでいたらしいけど、やがて諦めたのか、他の土地に引っ越したらしい
で、猫の事だが、箱に入れられた猫は、首が切断された状態で、箱に納まっていたそうだ
もっとも、猫の件は、新聞ネタなのか、クラスの怪談ネタなのかはっきりしないが
だから、義兄に言わせると、あの場所は人が入ってはいけない場所だそうな
そう言われると、余計に入ってみたくなる、オレの性分

432 :本当にあった怖い名無し:2007/08/24(金) 02:38:23 ID:Qir2PlimO
(き)
ここで、病院の話に出た肝吸虫症について、雑学程度だがも少し書いておきたい
この寄生虫、まずタニシなどの貝に寄生するそうだ、
そしてその貝を食べた鯉やフナなどを加熱せずに食べると、人間を宿主として胆管に留まる
潜伏期間は6~8週間位だそうで、発症しても初期の頃は自覚症状が無いことが多いそうだ
但し重度になると死亡するケースもある
日本ではあまり例がない病気だが、
韓国から中国、マレーシア、カンボジアと、中央、東南アジア圏によく見られるらしい。
8週間前と言えばオレが来る前の事だが
しかし海外に旅行したとは聞かないし
食べ物にしても、姉は元来、生物はあまり口にしない方で、まして川魚の洗いなどは食べないだろう
子供の頃、父方の実家に行くと、よく鯉濃を出してくれた
交通の便が悪い、山の中の事だったから、せめての滋養、ご馳走だったのだろう。
だが姉は、生臭い、泥臭い、と言ってガンとして食べなかった。

義兄がシャワーを浴びるため、話は一時中断した
浴室に向かう前に二階に上がったようだ
書斎に荷物を置きに行ったのと、今日もオレの部屋で寝ている子供達の様子を見に行ったのだろう

433 :本当にあった怖い名無し:2007/08/24(金) 02:58:55 ID:Qir2PlimO
(ゆ)
その夜、妙な所からあの人形の出所がわかった
あの人形は、おそらくは、棄てたものではないそうである。
あの人形の所有者は、あの神社のはずだ、と。

義兄はシャワーから戻ると、ビールを出して再び話し始めた
今度はオレが尋ねるというより、彼がオレに畳み掛けるといった感じだ
姪の枕元にあった人形を見た義兄は、まず、あの人形はどうしたのかと聞いた
オレが答えるより早く、彼は、あの人形を見たことがあると言った

子供の失踪というのは、身代金の要求とか、表沙汰になるもの以外にも、けっこうあるそうだ、
実数はオレは把握できてはないが。
青年の場合ならば家出、駆け落ちがかなりの割合である
だがそれが比較的低年齢、小学生ぐらいの場合には、親、警察等が先ず考えるのは、事故だ。
義兄の同級生が失踪した当時、まず側にあった井戸が調べられた
神主の立ち合いのもとで。
次に拝殿、社の中だ
同時に、その時同級生が社の奥で猫を飼ってる事を知っていたのは、おそらく義兄だけだったのだろうから、
当然、彼も重要な参考人として、警察官と共にその場に同行していた。
その時に見たそうだ、社の中を。

434 :本当にあった怖い名無し:2007/08/24(金) 03:04:57 ID:Qir2PlimO
(め)
中央に銅鏡のようなものが有って、その前に黄色い稲の穂のようなものがあったそうだ
そして、そのさらに奥、左手に一段低い台、というか棚の様ものがあったそうだ
その棚に、20体ばかりの人形が飾ってあったそうである
顔の造りはまちまちで、中には御河童頭の男の子の人形もある
しかし何れも着物を着ていて、今にして思えば、何となくだか、昭和の初期か大正くらいのものではなかったか、
そう言っていた
確かにあの人形も、オレの祖母の家あったものと同じ、大正時代か昭和の初期の作、
顔は少し扁平だか、何やら気品のある顔立ちだ
作りも今の人形より精巧なような気がする
勿論、オレはその辺りのことは素人なのだか。
後で知った事だが、人形というのは、着物をめくると、腹の部分に、その作者の名前が書いてある事が多いそうな
それを知っていれば、あるいは何かの手掛かりにはなったかも知れない

435 :本当にあった怖い名無し:2007/08/24(金) 03:11:52 ID:Qir2PlimO
(み)
義兄の話に戻す
あの人形、顔の作りも、着物の柄も、あの時、棚の一番上の、端にあった人形によくにてると。

義兄の年齢から考えると、当時の件は昭和の40年代も半ばの頃だろう
当時の日本の農村には、まだ肥壷なんてものが当然あった
あれ、深さが二メートル近くあって、けっこう深いんだ
大抵は、木の蓋がしてあるのだが、中には蓋もして無く、表面がカパカパに乾いていて、
まわりの地面と区別がつかなかったりする
だから、神社からその子の家までの経路、そんな所にも捜査が加えられた
しかし、その子の行方は杳として知れなかった

よく憶えてくれていたと思う、当時の事を
一因として、義兄は、オレと同じメモ魔だったから
一方は、それを武器にして出世したが、また一方は、それがアダとなり、離婚、退職(オレ様)した
話の本筋とは違う、オレの愚痴。
とまれ、話は人形に戻る
その社の人形を見たとき、神主が大雑把に説明してくれたそうだ
その人形の由来を。

457 :本当にあった怖い名無し:2007/08/25(土) 00:34:34 ID:0JEhbnbuO
(し)
神主の話によると、大正の終わり頃、先代の神主の時に、この村でコレラが流行ったそうである
現代の日本では発生も稀だし、症状も軽くに抑えられるが
当時、村、と呼ばれていたこの地域の医療技術や、衛生観念がどの程度のものだったのか。
体力のある壮健な男女は治癒したそうだが、結果的に幼い子供や老人にかなりの死者が出たそうである。
1ヶ月程で流行は下火となったが、その盛りの時に、先代神主が、疫病、災厄除けを、かの神社に祈願したそうである
村中総出のことで、歩ける村人は皆集まったらしい
その時に、既に亡くなってしまった子供らの人形も供養して神社に納める事になったらしい。
つまりその人形達は、その時に亡くなった、全ての子供らの依代みたいなものかも知れなかった
そんな人形を、姪は持ち出してきたのだ。
結局、その時の原因は井戸からと後になってわかったらしい
どこの家でも井戸に蓋がされ使われなくなり、かわりに脇に祠が建てられた
水質検査をして使用できるようになったのは戦後の事らしい。
その夜、姪の枕元にある人形を見ながら、寝床で考えた
でも、何故将来符なんだ
姪なりの供養の仕方なのか。

458 :本当にあった怖い名無し:2007/08/25(土) 00:37:02 ID:0JEhbnbuO
(ゑ)
翌日、昼近くになって、オレ達は車で病院へ向かった
今日は甥と姪も一緒だ
病室に入っていくと、姉は半身を起こして出迎えてくれた、まず子供達が駆け寄っていく
姉は義兄の顔を見ると、少し驚いた顔をしたが嬉しそうだった
久し振りの親子四人の対面
オレは姉に、入院時の足りないものを聞くと、売店に降りて行った
姉に言われたものを買うと、この売店には本屋もある事に気がついた
少し時間を潰そうと思った。
なる程、病院には子供から老人まで、様々の人が入院している
絵本から盆栽の本まで小さいスペースながら、様々なジャンルがあった。
店内を物色している内に、ふと一冊の小誌に目がいった
おそらく自費出版に近いものだろう
装丁もただ厚紙にタイトルの、○○市郷土民族史、と印刷されただけのものだった、著者の欄には○○会とあった
その本を持ってレジに向かった。
病室に戻ると、姉に売店の袋を渡し、いくつかの会話の後、あとは義兄にまかす事にして、オレは病室を出た。
今日はこれから、昨夜聞いた、神社の奥の井戸に行くつもりだった、暗くならない内に。

459 :本当にあった怖い名無し:2007/08/25(土) 00:42:30 ID:0JEhbnbuO
(ひ)
バス停に向かう道々、オレは姉の事を考えた
今日は比較的、楽そうだったが赤い斑紋は増えている気がした
蜘蛛状血管腫と呼ばれているそれは、別名、メデューサの首とも言われている。

車中では、先程買った本を流し読みする。
やはり、昨日聞いたコレラの記述はなかった
市の中では、小さい町だ、あの地域は。
だが、それよりも目を引く記述があった。
天保年間後期、あの地域を、痘瘡、天然痘が襲ったそうだ
最初、災厄は隣の村から来て、あの村に住み着いた
死者の数限りなく、一日に、棺桶が幾つも寺に運ばれる
仕舞には棺が間に合わず、遺体を剥き出しのまま、河原で焼いたそうである
死臭と線香の臭いが混じり合い犬も居なくなったそうだ
同時に、隣村からは閉め出され、村は完全な孤立状態になった

天然痘の不思議なところは、10人の内、4人は病に罹り命を落とす
4人は罹患はするが何とか命は助かる
そして残る二人は、罹患もしないというところがある
生まれつき抗体を持っているのか
その時の詳しい記録は、あの地域で最も古い寺にあると書いてあった
そこまで読んで、オレは思った
あの神社、もしかしてその時に建てられたものじゃないかと。

460 :本当にあった怖い名無し:2007/08/25(土) 01:39:12 ID:0JEhbnbuO
(も)
バスを降りると、オレは荷物をとりに一度姉の家に戻った
ラジオ付きの非常用懐中電灯、五徳ナイフ、オフロードバイク用の革手袋
そして5mと10mの細引き二本、針金とラジオベンチ、タッパーとマグカップ
それがオレのフィールドワークの基本だ

まだ陽は高い、だか少し早足で神社に向かう

夏休みである筈なのに、この神社には大抵、子供は遊んでない
神社の横を通り、さらにその奥、裏手の森に入っていく。
井戸はその中にひっそりとあった
屋根も、釣瓶も桶もない、正に神だけの井戸と言う感じだった。
井戸そのものは、コンクリでも煉瓦でもない、自然石を組み上げたもの
ある程度の時間は経っているだろう、まわりには苔が生えていた
周りは畳6畳ほど開けていて、地面には丸い石が敷き詰められている。
オレはそっと近付いていき、中を覗いてみる
ほんの4、5メートル先で光は届かない
昼間だというのに、森の中は薄暗い
懐中電灯で中を照らしてみる
ずっと下に、あれは水面か、灯りに照らされ反射している
ここで下から、髪を振り乱した女が壁をよじ登ってきたらオレは泡吹いて気を失うだろう
と、どこかの映画のワンシーンを思い浮かべた

463 :本当にあった怖い名無し:2007/08/25(土) 03:31:56 ID:0JEhbnbuO
(せ)
その辺りに落ちている石を拾ってみる、頭上に差し上げ真下に落とす、高さ約2m、下に落ちるまで約20フレーム
その石を今度は井戸の中に落としてみる
一、二、三…と数えて約12、3mか、中に入る気はサラサラ無いが
しかしポチャンと音がした、水はある。
井戸の中を覗いている内に、何だか鼻の奥がツンとなった
いわゆるスポットめぐり、をしている時に、たまに起こるオレの習慣、たぶん感傷だったろう
この神社がオレの想像通り、その時建てられたのなら、何の為にこの井戸が掘られたのか
あの時、無事治癒し、何とか命を拾った者も、結果的には村から追われたそうた゛
わずかばかりの食料を与えられ、山の奥に追われたそうだ、つまりは死ね、ということだ
痘痕がのこり、失明する者もいた、醜い姿になった彼らは、再び村に災厄を呼ぶと言ってね
抗体をもち、再び痘瘡に罹ることはない彼らを。
だが、天然痘は完全に世界から駆逐され、文明と技術の恩恵に溺れているオレ達には、彼らの無知を笑う権利はない

帰る時に改めて気がついた、オレが来た左側とは反対に、左側にも誰かが歩いた跡がある
誰が最近この井戸を覗いたのか

グロ系統じゃないから安心して検索してくれ。

528 :本当にあった怖い名無し:2007/08/27(月) 04:35:41 ID:Ke3p+1fDO
(す)
これは告発ではないよ、全然

その村の歴史
いま、自分達が住んでいる街、100年、わずか百年前はどうだったのか
少し調べてみるといい

無駄なことは全てはぶく
(す)、と、(ん)
およそ200文字、やはり、それで終わらせたい

先を急いでいる人がいるし、オレも少し疲れた
やはりあの時の事、思い起こすのは少しシンドイ
結果的に言うならば
姉は死んだ、そして姪も
はっきり言って、あの家族は崩壊した

残ったのは、甥と彼の弟だけである

てんさつば|ブログインデックス

900 :本当にあった怖い名無し:2008/02/06(水) 18:15:24 ID:qzRCx3sn0
ひとつ昔の話を書かせてもらいます。
今から10年位前の話。

俺はその時26歳のサラリーマン。
その日、母から連絡があって、親父の調子が悪くて病院に入院したらしい。
お見舞いもかねて、久しぶりに実家に帰省する事にした。
家から実家までは、だいたい2~3時間で帰れる。
適当に2~3日分の着替えと荷物を持って車に乗った。
家を出たのが、だいたい夜の12時ぐらいだったはず。

車を走らせて40分くらいたった時、俺は国道から道を抜けて田舎道を走っていた。
なんとなく、ぼーっと走っていると、途中で車が捨てられていた。
たぶん廃車だろう。塗装は剥げて、あちこち錆びだらけだった。
何気なく見たら、中に男がいた。
「えっ?」と思って、道に車を停めて、道を歩いて戻って中を確かめたら、
確かに男がいたんだが、それは『男の人形』だった。

俺は少し落ち着いて、まじまじと男の人形を眺めていた。
その人形は本当に良くできていて、
店頭に飾ったりしている、無機質な感じの人形じゃなくて、
いうなれば、とてもうまくて生々しい絵を人形にした。
見た時はそんな印象だった。
それで、俺は芸術には興味ないんだが、その人形に惹かれてしまって、というか魅了されていた。
世界中の美女よりこの人形が美しい。そんな風に思っていた。
そして、気味の悪いことに、俺はそれを持ち帰ろうと思って、車に乗せて実家に帰った。

実家も近くなって、そろそろ田舎道を抜けようとした時に、
「すいません、×××××・・・(よく聞き取れなかった)」という言葉が聞こえた。
「あ?え?」
おれは困惑して、周りを見たが誰もいなかった。
弱々しい男の声だった。
空耳だろうと思い、気にもしないで家に帰った。

901 :本当にあった怖い名無し:2008/02/06(水) 18:16:35 ID:qzRCx3sn0
家に帰ったら母は寝ていて、実家は静かだった。母には悪いが、家に入って起こした。
母はとてもびっくりしていた。
「何もこんな夜中に帰ることは無いでしょ!」
「ごめん、休みが少ししか取れなかったから、急いで準備してきた」
それで、俺は自分の部屋で寝る事にした。

朝、俺は母と一緒に病院に行った。
親父は急に倒れたらしい。それで、特に異常は無いが、何故か体の調子が悪いらしい。
親父は元々ネガティブな考えの持ち主で、たぶん『病気は気から』という言葉があるように、
本人がまだ本調子じゃないと思い込んでいるんだろうって思った。
適当に励ましの言葉をいってやって、実家に戻った。

家に戻ると、廃車で見つけた人形のことを思い出して、俺の部屋に運んで飾っていた。
さすがに、裸のまんまの人形を置いていたらただ変態だから、俺の服を着せてやった。
それから特にすることもなく、夕方ごろにもう一度病院にいった。

病室で、母と親父が何か真面目に話をしていた。
俺が入ってくると、急に親父が「大事な話がある」と言ってきたので、
また何かネガティブな事考えてるのかな、と思いつつ話を聞くことにした。

「俺は、昔たくさんの動物たちを殺してきた。たぶん100はやっている」
「は?何いってんのいきなり?気が違ったのか親父?」
俺の言葉を流して親父は続けた。
「昔、俺は、動物とか弱いものを虐めるのが好きだった。
 猫・犬・鶏を色んな方法で殺した。(ここから殺し方が入ったのではぶきます)
 ・・・とにかく、俺は最低な奴だった」
そこで母が、
「私は知っていたけど、その異常な行動以外は普通の人で・・・
 それに、怖くて横から口を出せなくて、止めてあげることが出来なかったの・・・」
「いつから、していたんだ?」
「俺が子供のときから大学に上がるまでの間だ。
 その後は、やっと自分の行動に歯止めを掛けることができた。
 それからは、やっていない」
「何でそんな事したんだよ?」
「・・・・・」(何度聞いてもだんまりだった)
「でも、何で今更そんな事いうんだ?わけわからん・・・」

902 :本当にあった怖い名無し:2008/02/06(水) 18:18:09 ID:qzRCx3sn0
「3年ぐらい前から、殺した動物達が『迎えに来る』と夢に出てきた。
 それで、頭痛で倒れた日の夢で、動物達に『今日連れて行く』と言われて頭を捕まれたとき、
 俺の親父、つまりお前のおじいちゃんが動物達をはらいのけ、必死で説得してくれた。
 『孫とこいつを、最後にお別れをさせてあげて欲しい』
 『いや、今連れて行く』
 『頼む。最後の一言を孫に言わしてやってくれ』
 『・・・もう一度来る。その時はきかない』
 それで目が覚めた。
 それから考えて、母さんにお前を呼ぶように頼んだ。お別れを言いたくてな」
「いや、3年の間そんな夢見ていたのなら、坊主にお払いでもしてもらえよ!」
「俺は、ただ自分のために動物を殺していったから、これはしかたがない。
 悪いのは俺だからな。地獄行きは確定だ。
 そんなので坊主に頼めるか?
 『昔殺した動物達に呪い殺されそうです。死にたくないので助けてください』
 それは、いかんだろ・・・」
「・・・今日は帰るから。ちょっと頭を整理したい・・・」
それで、俺は実家に帰っていった。

部屋に篭って考えていた。
ふと、なんとなく部屋の人形を見ていたとき、気のせいかもしれないが、
人形が「そろそろですね」と言いながら微笑んだ。
俺は完全に混乱して、頭がイっちゃったのかなと、そのまま眠った。

夜中、目が覚めた。とても嫌な予感がした。虫の知らせとなのかな。
俺は病院にいった。親父の部屋にいったのだが、特に異常は無かった。
まじでほっとした。涙がぼろぼろでた。本当に怖かった。

落ち着いて、親父の部屋から出ようとしたとき、全身の毛が総立った。
心臓の音もばくばくいっているのがわかる。
部屋の左を曲がった廊下の奥のほうから、何かがくるのがわかった。
霊感も無い俺だが、こいつはマジでやばいと直感で感じた。

903 :本当にあった怖い名無し:2008/02/06(水) 18:19:28 ID:qzRCx3sn0
人形だった・・・
俺は人形が歩いて来る中で冷静に考えていた。
え?なんでこいつがいるんだ!?親父は動物に恨まれているんじゃないのか!?
こいつが親父に何かしようとしていることは、なんとなくわかったが、
でも、そんなこと考えているうちに、俺のそばまで人形が来ると、無表情な顔で、
「僕は『うじおや』なんです。だから『てんさつば』を与えにきました」
(『うじおや』『てんさつば』たぶんそう言っていた。何の事かわからないです)
そいつは部屋に入って、動物の鳴き声みたいな声を上げていた。
俺は体をなんとか動かして部屋を見たら、人形はいなくて、親父は普通に寝ていた。
起こしたら、親父は「すまん、すまん、お前に本当にすまん・・・」。

次の日、親父は病院を散歩している時に、車に轢かれて死んだ。
病院の散歩コースに車が突進して頭を潰した。車を運転していたのは母です。
この後、母も1年後に親父を追って自殺するのですが、遺書に、
『私も××(親父の名前)に毒されていたのでしょうか、動物を殺したことがあります。
 ×××(俺の名前)本当にごめんね、次は私の所にきました、こんな親を許してください。』

親父の葬式の日の夜、家のどこかであの人形を見た。微笑んでいました。
10年経った今は、俺は何ともありませんが、実家は捨てました。
俺には、もう血縁はいないはずです。知っていたのが、父方のおじいさんだけですので。
それに、この『恨み』が俺に来ないようにしたかったからです。
100もの動物達の恨みは、こんなもんじゃ治まらない気がしますので。
あの日以来、人形は見当たりません。どこかにいったんでしょう。

最後に、俺は動物に嫌われます。犬にも鳥にも猫にも、いつも威嚇されます。
一度、猫に指先の肉を噛み千切られたことがありました。本当にさきっちょですが。
たまに、もう『恨み』は俺にも来ているんじゃないか、と不安になります。

907 :本当にあった怖い名無し:2008/02/06(水) 21:44:33 ID:6k6cvdc80
>>903
うじおや=「氏親」かな?氏神様なのかな?
てんさつば=天を向いて唾を吐く=自分の顔に帰ってくる=悪事は身に返る
ということなんでしょうねぇ。

ご両親への恨みは、貴方が図らずも氏親である人形を身近に寄せたこと、
悲しい形でご両親との別れを迎えたことで、
ある意味業を晴らしたことになるんじゃないか、と思えたり。
怒りや恨みが収まらなかったら、もっと怖い思いをさせられたんじゃないかと。

気になるなら、氏神様に御参りをしてみるのも良いかもしれないですね。

912 :本当にあった怖い名無し:2008/02/07(木) 00:55:26 ID:JvBWMRcY0
>>907
ありがとうございます。
相談するのもいいですが、仕事が忙しくて中々どうですかね・・・。
あと、此処に書いてなかったのですが、
俺も、動物が死ぬ映像を見ると、ほっとするのでしょうか、安心するときがあるんです。
実行はしたこと無いです。
たぶん私自身、病んでるかもしれません。
でも、代々こんな一族なら、俺の代で子供を作らずに終えるつもりです。

こんな気味の悪い書き込みすいませんでした。
でも、誰にもいえなかったので、
『オカルト』という枠で、不特定多数の方が聞いてくださって、少し心が穏やかになりました。
ではでは、長文失礼しました。

実家も近くなって、そろそろ田舎道を抜けようとした時に、
「すいません、×××××・・・(よく聞き取れなかった)」という言葉が聞こえた。
「あ?え?」
おれは困惑して、周りを見たが誰もいなかった。
弱々しい男の声だった。
空耳だろうと思い、気にもしないで家に帰った。

901 :本当にあった怖い名無し:2008/02/06(水) 18:16:35 ID:qzRCx3sn0
家に帰ったら母は寝ていて、実家は静かだった。母には悪いが、家に入って起こした。
母はとてもびっくりしていた。
「何もこんな夜中に帰ることは無いでしょ!」
「ごめん、休みが少ししか取れなかったから、急いで準備してきた」
それで、俺は自分の部屋で寝る事にした。

朝、俺は母と一緒に病院に行った。
親父は急に倒れたらしい。それで、特に異常は無いが、何故か体の調子が悪いらしい。
親父は元々ネガティブな考えの持ち主で、たぶん『病気は気から』という言葉があるように、
本人がまだ本調子じゃないと思い込んでいるんだろうって思った。
適当に励ましの言葉をいってやって、実家に戻った。

家に戻ると、廃車で見つけた人形のことを思い出して、俺の部屋に運んで飾っていた。
さすがに、裸のまんまの人形を置いていたらただ変態だから、俺の服を着せてやった。
それから特にすることもなく、夕方ごろにもう一度病院にいった。

病室で、母と親父が何か真面目に話をしていた。
俺が入ってくると、急に親父が「大事な話がある」と言ってきたので、
また何かネガティブな事考えてるのかな、と思いつつ話を聞くことにした。

「俺は、昔たくさんの動物たちを殺してきた。たぶん100はやっている」
「は?何いってんのいきなり?気が違ったのか親父?」
俺の言葉を流して親父は続けた。
「昔、俺は、動物とか弱いものを虐めるのが好きだった。
 猫・犬・鶏を色んな方法で殺した。(ここから殺し方が入ったのではぶきます)
 ・・・とにかく、俺は最低な奴だった」
そこで母が、
「私は知っていたけど、その異常な行動以外は普通の人で・・・
 それに、怖くて横から口を出せなくて、止めてあげることが出来なかったの・・・」
「いつから、していたんだ?」
「俺が子供のときから大学に上がるまでの間だ。
 その後は、やっと自分の行動に歯止めを掛けることができた。
 それからは、やっていない」
「何でそんな事したんだよ?」
「・・・・・」(何度聞いてもだんまりだった)
「でも、何で今更そんな事いうんだ?わけわからん・・・」

902 :本当にあった怖い名無し:2008/02/06(水) 18:18:09 ID:qzRCx3sn0
「3年ぐらい前から、殺した動物達が『迎えに来る』と夢に出てきた。
 それで、頭痛で倒れた日の夢で、動物達に『今日連れて行く』と言われて頭を捕まれたとき、
 俺の親父、つまりお前のおじいちゃんが動物達をはらいのけ、必死で説得してくれた。
 『孫とこいつを、最後にお別れをさせてあげて欲しい』
 『いや、今連れて行く』
 『頼む。最後の一言を孫に言わしてやってくれ』
 『・・・もう一度来る。その時はきかない』
 それで目が覚めた。
 それから考えて、母さんにお前を呼ぶように頼んだ。お別れを言いたくてな」
「いや、3年の間そんな夢見ていたのなら、坊主にお払いでもしてもらえよ!」
「俺は、ただ自分のために動物を殺していったから、これはしかたがない。
 悪いのは俺だからな。地獄行きは確定だ。
 そんなので坊主に頼めるか?
 『昔殺した動物達に呪い殺されそうです。死にたくないので助けてください』
 それは、いかんだろ・・・」
「・・・今日は帰るから。ちょっと頭を整理したい・・・」
それで、俺は実家に帰っていった。

部屋に篭って考えていた。
ふと、なんとなく部屋の人形を見ていたとき、気のせいかもしれないが、
人形が「そろそろですね」と言いながら微笑んだ。
俺は完全に混乱して、頭がイっちゃったのかなと、そのまま眠った。

夜中、目が覚めた。とても嫌な予感がした。虫の知らせとなのかな。
俺は病院にいった。親父の部屋にいったのだが、特に異常は無かった。
まじでほっとした。涙がぼろぼろでた。本当に怖かった。

落ち着いて、親父の部屋から出ようとしたとき、全身の毛が総立った。
心臓の音もばくばくいっているのがわかる。
部屋の左を曲がった廊下の奥のほうから、何かがくるのがわかった。
霊感も無い俺だが、こいつはマジでやばいと直感で感じた。

903 :本当にあった怖い名無し:2008/02/06(水) 18:19:28 ID:qzRCx3sn0
人形だった・・・
俺は人形が歩いて来る中で冷静に考えていた。
え?なんでこいつがいるんだ!?親父は動物に恨まれているんじゃないのか!?
こいつが親父に何かしようとしていることは、なんとなくわかったが、
でも、そんなこと考えているうちに、俺のそばまで人形が来ると、無表情な顔で、
「僕は『うじおや』なんです。だから『てんさつば』を与えにきました」
(『うじおや』『てんさつば』たぶんそう言っていた。何の事かわからないです)
そいつは部屋に入って、動物の鳴き声みたいな声を上げていた。
俺は体をなんとか動かして部屋を見たら、人形はいなくて、親父は普通に寝ていた。
起こしたら、親父は「すまん、すまん、お前に本当にすまん・・・」。

次の日、親父は病院を散歩している時に、車に轢かれて死んだ。
病院の散歩コースに車が突進して頭を潰した。車を運転していたのは母です。
この後、母も1年後に親父を追って自殺するのですが、遺書に、
『私も××(親父の名前)に毒されていたのでしょうか、動物を殺したことがあります。
 ×××(俺の名前)本当にごめんね、次は私の所にきました、こんな親を許してください。』

親父の葬式の日の夜、家のどこかであの人形を見た。微笑んでいました。
10年経った今は、俺は何ともありませんが、実家は捨てました。
俺には、もう血縁はいないはずです。知っていたのが、父方のおじいさんだけですので。
それに、この『恨み』が俺に来ないようにしたかったからです。
100もの動物達の恨みは、こんなもんじゃ治まらない気がしますので。
あの日以来、人形は見当たりません。どこかにいったんでしょう。

最後に、俺は動物に嫌われます。犬にも鳥にも猫にも、いつも威嚇されます。
一度、猫に指先の肉を噛み千切られたことがありました。本当にさきっちょですが。
たまに、もう『恨み』は俺にも来ているんじゃないか、と不安になります。

907 :本当にあった怖い名無し:2008/02/06(水) 21:44:33 ID:6k6cvdc80
>>903
うじおや=「氏親」かな?氏神様なのかな?
てんさつば=天を向いて唾を吐く=自分の顔に帰ってくる=悪事は身に返る
ということなんでしょうねぇ。

ご両親への恨みは、貴方が図らずも氏親である人形を身近に寄せたこと、
悲しい形でご両親との別れを迎えたことで、
ある意味業を晴らしたことになるんじゃないか、と思えたり。
怒りや恨みが収まらなかったら、もっと怖い思いをさせられたんじゃないかと。

気になるなら、氏神様に御参りをしてみるのも良いかもしれないですね。

912 :本当にあった怖い名無し:2008/02/07(木) 00:55:26 ID:JvBWMRcY0
>>907
ありがとうございます。
相談するのもいいですが、仕事が忙しくて中々どうですかね・・・。
あと、此処に書いてなかったのですが、
俺も、動物が死ぬ映像を見ると、ほっとするのでしょうか、安心するときがあるんです。
実行はしたこと無いです。
たぶん私自身、病んでるかもしれません。
でも、代々こんな一族なら、俺の代で子供を作らずに終えるつもりです。

こんな気味の悪い書き込みすいませんでした。
でも、誰にもいえなかったので、
『オカルト』という枠で、不特定多数の方が聞いてくださって、少し心が穏やかになりました。
ではでは、長文失礼しました。

糞ゲー評論家がっぷ獅子丸氏|ブログインデックス

162 :本当にあった怖い名無し:2008/05/09(金) 21:07:52 ID:YyqV/PEIO
ゲームプロデューサー兼、糞ゲー評論家のがっぷ獅子丸氏の若い頃の話です。
みんなが知ってるあの事件が起きるもっと前の話。

当時獅子丸さんは、とあるゲーム会社で働いてました。
ある日、会社にいくと、社長が来ていないそうです。
同僚に詳しく話を聞くと、「別のゲーム会社の社長の紹介で、自己啓発セミナーに行っている」とのこと。
それから社長は音信不通に。

そのまま二週間が経ち、みんながやばいなぁと思っていると、ふらっ、と社長が帰ってきました。
そして、獅子丸さんたちは食事を誘われたそうです。

近くの喫茶店で席について水をもらうと、社長は両手でコップを覆うように持ち、
「あそこの水には氷なんてなかったなぁ」としみじみ言ったそうです。

しばらくすると社長は、社員を上から順にそのセミナーに通わせ始めました。
それがだいたい2週間くらいなんだそうですが、みんな様子がおかしくなって帰ってくるそうです。
獅子丸さんは直属の上司と一緒に、「あんなキモいセミナー誰が行くか」と笑っていましたが、
しかしその上司も、「行かないと会社の席がなくなりますよ」と言われ、しぶしぶいくことに。

166 :本当にあった怖い名無し:2008/05/09(金) 21:43:57 ID:YyqV/PEIO
その上司も見事に洗脳されて帰ってきました。
上司とはことごとく反りが合わなくなり、
反発すると「それは君があのセミナーに行ってないからだよ」という始末。

そしてとうとう獅子丸さんの番になりました。
同僚と都内某所の駅前近くの小屋に行くと、
まず衣服と財布などの荷物を全て没収され、白い服に着替えさせられました。
それから広間に案内され、正座をさせられ、「一切言葉を発してはいけない」と言われました。
「喉が渇いた」というと、怪しげな緑色の液体の入ったラベルのないペットボトルを渡され、
怖くなった獅子丸さんは、たまらず便所の窓から逃げ出したそうです。

有休扱いなので、家に帰り布団に包まっていると、
夕方ごろ電話が鳴り、セミナーに行った同僚から『セミナーの感動が忘れられない!』と電話がかかってきました。
話を聞くと、『セミナーの合宿があるから、君も行かないか』とのこと。
初回セミナーは無料なんですが、合宿は一週間ほどで40万円。
「君は行くの?」と同僚に聞くと、『もちろん!』との返事。
「一週間で40万って、どこでやるの?」と場所を聞き出したところで、会社を辞める決心がついたそうです。

祖母の熱心な祈り|ブログインデックス

866 :1:2008/05/22(木) 20:13:26 ID:IUcgnRkm0
私は大変なおばあちゃんっ子で、中学になってもよく祖母の家に遊びに行っていました。
父方の祖母なのですが、父親は私が幼いころに不慮の事故で死去していました。
祖父を早くに亡くした祖母は、唯一の血縁者だと言って、私をとても可愛がってくれました。
しかし、母親はあまり祖母と仲が良くなかったのか、一度も一緒に祖母の家に入ることはありませんでした。

私は毎週日曜日の午前中に、祖母と神社にお参りに行くのを日課としていました。
大変信心深い人だったので、雨の日でも必ず行き、父が他界して間もないころから欠かすことはありませんでした。
祖母とつないだ手はとても温かく、私はお参りが大好きでした。

867 :2:2008/05/22(木) 20:23:05 ID:IUcgnRkm0
祖母はいつも手を合わして、深々と礼をし、ずいぶん長い間目を閉じてお祈りをしていました。
私はいつも単純なお祈りだけをし、祖母の真剣な横顔を眺めていました。
終わってからいつも、「何をお祈りしてたの?」と聞くのですが、
祖母はニッコリ笑うだけで、一度も答えてくれませんでした。
私は気にすることなく、毎回帰りに買ってもらうアイスを楽しみにして、祖母とおしゃべりをしながら帰りました。

話は急に変わってしまうのですが、私は幼いころから霊能力が強く、いつも霊障に悩まされていました。
金縛りは毎日で、眠れない日々が続き不眠症でした。
寝ていても足を触られたり、お腹を針のようなもので刺されたりと、年々エスカレートしていきました。
母と霊能力者のところにも何度か訪れたのですが、
高いお金を請求され、しかも何をやっても効かないので、もう私もあきらめていました。

868 :3:2008/05/22(木) 20:30:07 ID:IUcgnRkm0
中学3年になるころには、さらに霊障はひどくなり、交通事故も何度も経験し、
毎晩繰り返される金縛りや、霊によってみせられる幻のようなもので(ご飯の上に髪の毛や虫がのっていたり)精神を病み、
不登校になりました。

祖母は母が仕事に出ている時間、うちに来てくれて、いつも手を握っていてくれました。
祖母といる時間が、私にとって唯一安らげる時間でした。
母親は仕事で帰りが遅く、あまり口をきく時間がありませんでした。
毎日の嘔吐、拒食症になったと思ったら過食症になり、常に体調も精神も不安定で、自殺未遂も何度か起こしました。
その度に失敗し、生きるのも辛い、しかし死ねないという最悪の状態が続きました。
祖母とのお参りにも行けなくなりました。

870 :4:2008/05/22(木) 20:40:28 ID:IUcgnRkm0
中学を卒業してすぐのころ、唯一の支えだった祖母が他界しました。
私は大泣きしました。
しばらく祖母の使っていた部屋に引きこもり、
祖母が使っていた洋服などを抱きしめながら、泣く日々が続きました。
そんな時でも、母親は平然とした顔で仕事に行っていて、
それで食べさせてもらってはいるものの、少し母に対して怒りも芽生えました。

祖母が他界してから2週間ほどたったころ、
だんだん私の周りで、霊障が起こらなくなってきたことに気が付きました。
私の4人だけいた友だちの一人が、
「○○(私の名前)の痛みを、おばあちゃんが全部天国へ持って行ってくれたんだよ」
と、電話で言ってくれました。
そのときも私は、電話口で大泣きしました。

一年後には霊障が全く無くなり、精神も体調も回復した私は、
通信制の高校にも行けるようになり、バイト仲間たちに支えられて楽しい日々を送っていました。
祖母の家が引き払われることになったので、私は荷物の整理に行きました。
もう気持ちも落ち着いていて、毎日墓参りに行っていました。

871 :5:2008/05/22(木) 20:49:44 ID:IUcgnRkm0
押し入れの中を整理していると、祖母の古い日記が何冊か、風呂敷にくるまれて出てきました。
その日記は、毎週日曜日に付けられていました。
私は日記を読んで唖然としました。

まず初めのページは、父が死んだ日でした。
不慮の事故と聞かされていましたが、実は自殺だったということが書かれていました。
原因は母の浮気だったそうです。
ショックでした。涙が出ました。
しかし、次のページを捲った時に、一瞬で全身が冷たくなりました。
そこには祖母の、私に対する怒りが書かれてありました。端から端までギッシリと。
私が『浮気相手との間にできた子だ』という文章から始まり、
『殺してやりたい』『しねばいい』などという、今までの祖母とまったく違う顔がそこにはありました。

私が苦しみながら死ぬように、神社で祈っていたのです。
あんなに長い間、毎週毎週、長い時間。
隣にいる幼い私を、呪い殺すことだけひたすら願い続けていたのです。
祖母の熱心な祈りが通じたのか、私は大変苦しみました。
そして祖母も、苦しみながら死んでいきました。

日記は燃やしました。
長い年月がたった今でも、忘れられない出来事です。
誰にも言ったことはありません。

867 :2:2008/05/22(木) 20:23:05 ID:IUcgnRkm0
祖母はいつも手を合わして、深々と礼をし、ずいぶん長い間目を閉じてお祈りをしていました。
私はいつも単純なお祈りだけをし、祖母の真剣な横顔を眺めていました。
終わってからいつも、「何をお祈りしてたの?」と聞くのですが、
祖母はニッコリ笑うだけで、一度も答えてくれませんでした。
私は気にすることなく、毎回帰りに買ってもらうアイスを楽しみにして、祖母とおしゃべりをしながら帰りました。

話は急に変わってしまうのですが、私は幼いころから霊能力が強く、いつも霊障に悩まされていました。
金縛りは毎日で、眠れない日々が続き不眠症でした。
寝ていても足を触られたり、お腹を針のようなもので刺されたりと、年々エスカレートしていきました。
母と霊能力者のところにも何度か訪れたのですが、
高いお金を請求され、しかも何をやっても効かないので、もう私もあきらめていました。

868 :3:2008/05/22(木) 20:30:07 ID:IUcgnRkm0
中学3年になるころには、さらに霊障はひどくなり、交通事故も何度も経験し、
毎晩繰り返される金縛りや、霊によってみせられる幻のようなもので(ご飯の上に髪の毛や虫がのっていたり)精神を病み、
不登校になりました。

祖母は母が仕事に出ている時間、うちに来てくれて、いつも手を握っていてくれました。
祖母といる時間が、私にとって唯一安らげる時間でした。
母親は仕事で帰りが遅く、あまり口をきく時間がありませんでした。
毎日の嘔吐、拒食症になったと思ったら過食症になり、常に体調も精神も不安定で、自殺未遂も何度か起こしました。
その度に失敗し、生きるのも辛い、しかし死ねないという最悪の状態が続きました。
祖母とのお参りにも行けなくなりました。

870 :4:2008/05/22(木) 20:40:28 ID:IUcgnRkm0
中学を卒業してすぐのころ、唯一の支えだった祖母が他界しました。
私は大泣きしました。
しばらく祖母の使っていた部屋に引きこもり、
祖母が使っていた洋服などを抱きしめながら、泣く日々が続きました。
そんな時でも、母親は平然とした顔で仕事に行っていて、
それで食べさせてもらってはいるものの、少し母に対して怒りも芽生えました。

祖母が他界してから2週間ほどたったころ、
だんだん私の周りで、霊障が起こらなくなってきたことに気が付きました。
私の4人だけいた友だちの一人が、
「○○(私の名前)の痛みを、おばあちゃんが全部天国へ持って行ってくれたんだよ」
と、電話で言ってくれました。
そのときも私は、電話口で大泣きしました。

一年後には霊障が全く無くなり、精神も体調も回復した私は、
通信制の高校にも行けるようになり、バイト仲間たちに支えられて楽しい日々を送っていました。
祖母の家が引き払われることになったので、私は荷物の整理に行きました。
もう気持ちも落ち着いていて、毎日墓参りに行っていました。

871 :5:2008/05/22(木) 20:49:44 ID:IUcgnRkm0
押し入れの中を整理していると、祖母の古い日記が何冊か、風呂敷にくるまれて出てきました。
その日記は、毎週日曜日に付けられていました。
私は日記を読んで唖然としました。

まず初めのページは、父が死んだ日でした。
不慮の事故と聞かされていましたが、実は自殺だったということが書かれていました。
原因は母の浮気だったそうです。
ショックでした。涙が出ました。
しかし、次のページを捲った時に、一瞬で全身が冷たくなりました。
そこには祖母の、私に対する怒りが書かれてありました。端から端までギッシリと。
私が『浮気相手との間にできた子だ』という文章から始まり、
『殺してやりたい』『しねばいい』などという、今までの祖母とまったく違う顔がそこにはありました。

私が苦しみながら死ぬように、神社で祈っていたのです。
あんなに長い間、毎週毎週、長い時間。
隣にいる幼い私を、呪い殺すことだけひたすら願い続けていたのです。
祖母の熱心な祈りが通じたのか、私は大変苦しみました。
そして祖母も、苦しみながら死んでいきました。

日記は燃やしました。
長い年月がたった今でも、忘れられない出来事です。
誰にも言ったことはありません。

引きずる|ブログインデックス

558 :本当にあった怖い名無し:2009/02/08(日) 00:48:33 ID:CA8gn7Z0O
昔、俺はよく友達とゲームしてたんだ。
俺と友達は、お互いそのゲームに当時はハマっててね。
当時ほとんど毎週末、俺は友達のアパートに行き、徹夜なんか当たり前でゲームやってた。
一旦ゲームを始めると、それ以外の事をするのが面倒だから、
俺は友達のアパートに行く前に必ず、コンビニで大量のお菓子とジュース買ってさ。
そうやってゲームしてたんだ。

ある週末にいつものようにゲームしてると、二日目の徹夜に突入した時にジュースが切れちゃってね。
コンビニまで行くのも面倒だから、友達が「下まで降りて自販機でジュース買ってくるわ」って言ってくれた。
友達の部屋は三階だったんだが、一階まで降りると道沿いにすぐ自販機があった。
俺も「おう、ありがとう。お前が戻ってくるまでに、自分の番終わらせとくわ」って。

それでゲームしながら一人で待ってたんだけど、二十分たっても三十分たっても友達は一向に戻って来なかった。
時計を見ると夜中二時半だった。
俺は少し嫌な予感したけど、まあ気が変わってコンビニまで行ったかな?くらいにしか思ってなかった。

559 :本当にあった怖い名無し:2009/02/08(日) 00:49:37 ID:CA8gn7Z0O
すると、その友達から携帯で電話かかってきた。
俺が電話にでてみると、友達は電話の向こうでえらく息があがっててね。
しかも何かに怯えてたような感じだった。
俺が「どうしたの?今どこ?」って聞いたら、
『今…ハァハァ…えー…アパートから五百メートルくらい離れた所…ハッハアッ!
 さっき自販機でジュース買おうとしてたんだけど、変なお婆さんに会って…怖かった!』
その友達とは付き合いが長かったんだが、それまで見たことないくらい友達は怯えてて、
俺はとりあえず友達を落ち着かせなきゃと思い、
「話は後で聞くから、とにかく戻っておいでよ」と言ったんだが、
『戻りたいんだけど、そのアパートの自販機の所でお婆さんに会ったんだから、戻れない!』
俺もその時下まで降りて友達を助けに行きたかったんだが、
チキンだから、そんな不気味な老婆がいると聞いては降りれなくてね。(笑)
なんとか電話を繋いだまま友達をなだめてアパートまで誘導した時には、幸いその老婆はいなかったらしい。
友達は当然部屋までダッシュ。

で、どんな老婆だったかと聞いたら、
とにかく、このアパートの周りで夜中に老婆が一人で歩いてる事自体異常なんだが、
その老婆は、何か少し重そうな荷物をズルズル引きずっていたそうだ。
その姿を友達は気味悪く感じながらも、無視しながら我慢して、早く通りすぎてくれ!と思ってたんだそうだ。
そして、その老婆が友達の後ろを通りすぎようとしたその時、
急に老婆は立ち止まり、荷物を抱くように持ち上げて、
押し殺したような声で「…すまんがこの荷物を預かってくれんかのう…」と言ったらしい。
そこで友達は耐えられなくなって、その場から逃げ出した!

560 :本当にあった怖い名無し:2009/02/08(日) 00:50:57 ID:CA8gn7Z0O
それから友達とは、
「結局その荷物の中身はなんだったろうな」
「赤ん坊とか、バラバラにされた遺体の一部だったら怖いな」
などの話をしつつも、
友達は部屋に戻ってきた安心感と、お互い一人ではないので、少しずつ雰囲気も明るくなり、
そんな話でも冗談混じりで話せるようになった。

で、その奇妙な老婆も、そんな夜中に歩いてたから気味悪く感じるだけで、
幽霊なんている訳でもなく、荷物も別に普通の荷物だよ、と。
現実的には、ただちょっとおかしなお婆さんに遭遇しちゃったね、で話は終わった。
で、その夜は友達も疲れて、いつもより早く寝てしまった。
俺は本当はそんなに眠たくなかったんだが、友達と睡眠サイクルを合わせないと一緒にゲームができないので、
俺も無理にでも寝る事にした。
いつものように友達はベッドに寝て、俺は床に適当に寝た。
どうせ睡眠時間は短めにしか取らないから、床でもかまわない。
しかし、俺は眠たくなかったので、その夜は横にはなったもののなかなか眠れなかった。

561 :本当にあった怖い名無し:2009/02/08(日) 00:53:50 ID:CA8gn7Z0O
どのくらい時間が過ぎたかよくわからなかったが、静まり返った部屋の外でエレベーターの動く音が聞こえた。
この部屋はエレベーターに一番近い部屋で、俺は横向きに寝てて床に直に耳がついている状態だったから、
その音がやけに近く直接響いてくるような感じだった。

しばらくしてエレベーターが止まり、ドアが開く音がした。
どうやら、この部屋のある三階に誰かが降りたようだった。
今は多分、もう夜中の四時を回ってるくらいの時間のはずだ。
この階の住人でそんなに遅い時間に帰ってくる人がいたのかと、俺は少し変に思った。

するとエレベーターはまた降りて行き、それからズルッ ズルッと、
ひどく力のない、靴を擦りながら遅く歩いているような足音が聞こえてきた。

562 :本当にあった怖い名無し:2009/02/08(日) 00:56:48 ID:CA8gn7Z0O
その足音が、耳を床に直につけている俺には直接伝わってくる。
ひどくその音が不快に感じたし、眠りを妨げるためにわざとその音を出しているように感じたくらいだった。
その時に気づいたんだが、その不快な音は明らかに足音だけでなく、何か重たい物を引きずっているような音だった。
さっきまで忘れていたのに、すぐに友達が遭遇した老婆の事を思い出した。
まさか。
そう思った時、俺は直感的に動いてはいけないと思った。
その音が直接耳に伝わってくるのが不快で、体を動かしたかったが、動いてはいけないと思った。

必死で俺はそのズルッズルッという音を我慢しながら、早く通りすぎてくれ!と強く思った。
だがその荷物が相当重いのか、それとも本当にそれが俺の思う老婆なのか、その移動する足音は異常に遅かった。
やがてその足音は止まったのだが、この部屋のドアを通りすぎたようには聞こえなかった。
…この部屋のドアの前で立ち止まってる…?
俺は嫌な汗がどっと出てきた!

563 :本当にあった怖い名無し:2009/02/08(日) 01:00:02 ID:CA8gn7Z0O
絶対動いてはいけないと思った。
友達に話しかけたかったが、友達からは寝息が聞こえた。
本当に熟睡していたようだった。
この部屋の造りは少し変わっていて、一般的なアパートの部屋と少し違っていた。
ドアを開けると、いきなり横長なリビングの部屋があり、
集金などで見知らぬ人が来ても、ドアを開けるとすぐに部屋全体が見える感じ。
つまり、その時ドアの向こう側に立ち止まっていた得体の知れない奴と、横になっていた俺の距離は、
ドアを隔てているとは言え、実質三メートルくらいしか離れていなかった。
絶対に見られている!
俺は必死に息を殺した。早くこの部屋から去って欲しいと思った。

もの凄く長く続いた静寂の後、その足音は再びズルッズルッと何かを引きずりながら、さらに奥の隣の部屋に行った。
俺はほっとしたが、その後その隣の部屋でそいつは、
ガチャガチャッ!ガチャガチャッ!って、ドアを強引に開けようとしたんだ!
もうそいつが、この階の住人でない事ははっきりとわかった。
しかしドアを強引に開けようとしている事から、そいつが幽霊とかそんな類なものではないようにだけは感じた。
もうそれがわかっただけで良いから、俺はとにかくこの最悪な時間が早く過ぎるよう、寝てしまいたかった。

564 :本当にあった怖い名無し:2009/02/08(日) 01:01:31 ID:CA8gn7Z0O
そしてそいつもその部屋を諦めて、さらに奥の隣の部屋に向かって行った事が足音でわかったので、
俺は極力息を殺しながら、そっと体の向きを変えた。
床から耳を離し、その足音自体遠のいて行ったので、ほとんど足音は聞こえなくなった。

俺はやっと少しウトウトしてきて、眠れそうになってきた。
すると、ズルッズルッ!
また足音が戻ってきた!もう本当に勘弁して欲しかった。
しかし今度は、隣の部屋をその足音は素通りだった。
この部屋も素通りしてくれる事を俺は期待したんだが、やはり。
その足音は、再びこの部屋のドアの前で止まってしまった。
ガチャガチャ
ドアを開けようとしている!
俺は体が硬直してしまった。
がその時、友達がその音を不快に感じたのか、
「ううーん!」と寝ぼけながら寝返りをうった。
俺が目を開けて友達の方に視線を送ると、カーテンからうっすら日の光が見えた。
少し夜が明けてきていたようだ。
俺が気がつくと、すでにドアの音も足音もしなくて、ドアの向こう側に気配も感じなかった。
俺が気がつかないうちに、あいつはエレベーターで降りて行ったのか。
わからない。

その後、友達はあの夜の老婆の話もしないし、明るく忘れているようだった。
だから俺も敢えて、俺があの夜体験した事も話していない。

現在は仕事上、友達も引っ越している。
でも俺は、たまにあの夜の事を思い出す。
友達も口には出さないが、俺と同じだと思う。

559 :本当にあった怖い名無し:2009/02/08(日) 00:49:37 ID:CA8gn7Z0O
すると、その友達から携帯で電話かかってきた。
俺が電話にでてみると、友達は電話の向こうでえらく息があがっててね。
しかも何かに怯えてたような感じだった。
俺が「どうしたの?今どこ?」って聞いたら、
『今…ハァハァ…えー…アパートから五百メートルくらい離れた所…ハッハアッ!
 さっき自販機でジュース買おうとしてたんだけど、変なお婆さんに会って…怖かった!』
その友達とは付き合いが長かったんだが、それまで見たことないくらい友達は怯えてて、
俺はとりあえず友達を落ち着かせなきゃと思い、
「話は後で聞くから、とにかく戻っておいでよ」と言ったんだが、
『戻りたいんだけど、そのアパートの自販機の所でお婆さんに会ったんだから、戻れない!』
俺もその時下まで降りて友達を助けに行きたかったんだが、
チキンだから、そんな不気味な老婆がいると聞いては降りれなくてね。(笑)
なんとか電話を繋いだまま友達をなだめてアパートまで誘導した時には、幸いその老婆はいなかったらしい。
友達は当然部屋までダッシュ。

で、どんな老婆だったかと聞いたら、
とにかく、このアパートの周りで夜中に老婆が一人で歩いてる事自体異常なんだが、
その老婆は、何か少し重そうな荷物をズルズル引きずっていたそうだ。
その姿を友達は気味悪く感じながらも、無視しながら我慢して、早く通りすぎてくれ!と思ってたんだそうだ。
そして、その老婆が友達の後ろを通りすぎようとしたその時、
急に老婆は立ち止まり、荷物を抱くように持ち上げて、
押し殺したような声で「…すまんがこの荷物を預かってくれんかのう…」と言ったらしい。
そこで友達は耐えられなくなって、その場から逃げ出した!

560 :本当にあった怖い名無し:2009/02/08(日) 00:50:57 ID:CA8gn7Z0O
それから友達とは、
「結局その荷物の中身はなんだったろうな」
「赤ん坊とか、バラバラにされた遺体の一部だったら怖いな」
などの話をしつつも、
友達は部屋に戻ってきた安心感と、お互い一人ではないので、少しずつ雰囲気も明るくなり、
そんな話でも冗談混じりで話せるようになった。

で、その奇妙な老婆も、そんな夜中に歩いてたから気味悪く感じるだけで、
幽霊なんている訳でもなく、荷物も別に普通の荷物だよ、と。
現実的には、ただちょっとおかしなお婆さんに遭遇しちゃったね、で話は終わった。
で、その夜は友達も疲れて、いつもより早く寝てしまった。
俺は本当はそんなに眠たくなかったんだが、友達と睡眠サイクルを合わせないと一緒にゲームができないので、
俺も無理にでも寝る事にした。
いつものように友達はベッドに寝て、俺は床に適当に寝た。
どうせ睡眠時間は短めにしか取らないから、床でもかまわない。
しかし、俺は眠たくなかったので、その夜は横にはなったもののなかなか眠れなかった。

561 :本当にあった怖い名無し:2009/02/08(日) 00:53:50 ID:CA8gn7Z0O
どのくらい時間が過ぎたかよくわからなかったが、静まり返った部屋の外でエレベーターの動く音が聞こえた。
この部屋はエレベーターに一番近い部屋で、俺は横向きに寝てて床に直に耳がついている状態だったから、
その音がやけに近く直接響いてくるような感じだった。

しばらくしてエレベーターが止まり、ドアが開く音がした。
どうやら、この部屋のある三階に誰かが降りたようだった。
今は多分、もう夜中の四時を回ってるくらいの時間のはずだ。
この階の住人でそんなに遅い時間に帰ってくる人がいたのかと、俺は少し変に思った。

するとエレベーターはまた降りて行き、それからズルッ ズルッと、
ひどく力のない、靴を擦りながら遅く歩いているような足音が聞こえてきた。

562 :本当にあった怖い名無し:2009/02/08(日) 00:56:48 ID:CA8gn7Z0O
その足音が、耳を床に直につけている俺には直接伝わってくる。
ひどくその音が不快に感じたし、眠りを妨げるためにわざとその音を出しているように感じたくらいだった。
その時に気づいたんだが、その不快な音は明らかに足音だけでなく、何か重たい物を引きずっているような音だった。
さっきまで忘れていたのに、すぐに友達が遭遇した老婆の事を思い出した。
まさか。
そう思った時、俺は直感的に動いてはいけないと思った。
その音が直接耳に伝わってくるのが不快で、体を動かしたかったが、動いてはいけないと思った。

必死で俺はそのズルッズルッという音を我慢しながら、早く通りすぎてくれ!と強く思った。
だがその荷物が相当重いのか、それとも本当にそれが俺の思う老婆なのか、その移動する足音は異常に遅かった。
やがてその足音は止まったのだが、この部屋のドアを通りすぎたようには聞こえなかった。
…この部屋のドアの前で立ち止まってる…?
俺は嫌な汗がどっと出てきた!

563 :本当にあった怖い名無し:2009/02/08(日) 01:00:02 ID:CA8gn7Z0O
絶対動いてはいけないと思った。
友達に話しかけたかったが、友達からは寝息が聞こえた。
本当に熟睡していたようだった。
この部屋の造りは少し変わっていて、一般的なアパートの部屋と少し違っていた。
ドアを開けると、いきなり横長なリビングの部屋があり、
集金などで見知らぬ人が来ても、ドアを開けるとすぐに部屋全体が見える感じ。
つまり、その時ドアの向こう側に立ち止まっていた得体の知れない奴と、横になっていた俺の距離は、
ドアを隔てているとは言え、実質三メートルくらいしか離れていなかった。
絶対に見られている!
俺は必死に息を殺した。早くこの部屋から去って欲しいと思った。

もの凄く長く続いた静寂の後、その足音は再びズルッズルッと何かを引きずりながら、さらに奥の隣の部屋に行った。
俺はほっとしたが、その後その隣の部屋でそいつは、
ガチャガチャッ!ガチャガチャッ!って、ドアを強引に開けようとしたんだ!
もうそいつが、この階の住人でない事ははっきりとわかった。
しかしドアを強引に開けようとしている事から、そいつが幽霊とかそんな類なものではないようにだけは感じた。
もうそれがわかっただけで良いから、俺はとにかくこの最悪な時間が早く過ぎるよう、寝てしまいたかった。

564 :本当にあった怖い名無し:2009/02/08(日) 01:01:31 ID:CA8gn7Z0O
そしてそいつもその部屋を諦めて、さらに奥の隣の部屋に向かって行った事が足音でわかったので、
俺は極力息を殺しながら、そっと体の向きを変えた。
床から耳を離し、その足音自体遠のいて行ったので、ほとんど足音は聞こえなくなった。

俺はやっと少しウトウトしてきて、眠れそうになってきた。
すると、ズルッズルッ!
また足音が戻ってきた!もう本当に勘弁して欲しかった。
しかし今度は、隣の部屋をその足音は素通りだった。
この部屋も素通りしてくれる事を俺は期待したんだが、やはり。
その足音は、再びこの部屋のドアの前で止まってしまった。
ガチャガチャ
ドアを開けようとしている!
俺は体が硬直してしまった。
がその時、友達がその音を不快に感じたのか、
「ううーん!」と寝ぼけながら寝返りをうった。
俺が目を開けて友達の方に視線を送ると、カーテンからうっすら日の光が見えた。
少し夜が明けてきていたようだ。
俺が気がつくと、すでにドアの音も足音もしなくて、ドアの向こう側に気配も感じなかった。
俺が気がつかないうちに、あいつはエレベーターで降りて行ったのか。
わからない。

その後、友達はあの夜の老婆の話もしないし、明るく忘れているようだった。
だから俺も敢えて、俺があの夜体験した事も話していない。

現在は仕事上、友達も引っ越している。
でも俺は、たまにあの夜の事を思い出す。
友達も口には出さないが、俺と同じだと思う。