「日本、完勝!」「日本、文句なしの4発!」という一戦を何とかして締めていくための叩き所として「槙野」を提案するの巻。|ブログインデックス

「日本、完勝!」「日本、文句なしの4発!」

という一言にて短くササッと切り上げまして、6月11日に行なわれた国際親善試合「日本VSイラク戦」の感想とさせていただきます。おしまい。……でもいいのですが、それでは「長いのにつまらない」というタイプの駄文をわざわざ読みにきた方を裏切る形となってしまいます。こんなに書いてあるならどこか少しくらいクスッとくるのかなと思ったのに、こない系。セルジオ越後氏が「何でも頑張ってけなす」系の論客であるように、僕も自身の存在意義として、その辺のスタイルは追求していきたいなと。他人の時間を奪いたいなと。そう思うので、もうちょっとだけやります。

とは言え、残念ながらこの試合に関して、言うことは特にありません。公式戦ではないので、そもそも結果について云々する価値がない。内容については4点とって、被シュートが1本あったかどうかという試合をどうしろと言うのか。「文句なし」の4文字で足りるでしょう。無理やり文句を言おうとすると、「日本快勝も、(相手が弱すぎて)観客に失礼なゲーム」「まやかしの快勝」「無意味なマッチメイク」とか相手をけなすくらいしかなくなります。勝った上に相手をけなすって、人間としてみっともないじゃないですか。横綱がそんな態度をしたら、すぐ横綱審議委員会から注意されますよ。

しかも、相手はスパーリングパートナーとして呼んでいるわけですよね。サッカー後進国にはまれに「スパーリングのはずがいきりたって相手のエースを骨折させる」とか、チカラの入れ所と抜き所がわかっていないケースが見受けられますが、そういうのを求めて呼んでるんじゃないんです。武道の型の確認のように、チカラを込めずにフワッとやって、怪我しない程度に動きをチェックするために実戦形式でやっているんです。その意味でこの日のイラク代表などは「よくわかってる」チームでした。危険なところもなく、揉めるところもなく、和やかに試合をしてくれました。

いいんですよ、流通経済大とかとスパーリングをやっても。それではテレビも困るし、観客も物足りないし、コンテンツとしての「サッカー日本代表」のネタになりません。「そこそこ名前があるのに、気持ちよく負けてくれる相手」という難しい条件の対戦相手をせっかく探してきたのに、それをけなすなんて協会スタッフの努力をも踏みにじる行為でしょう。最近なんて、わざわざブラジルとの試合組んでやったら、知らない選手だらけで試合されたりして。あまつさえ「我々はテストをした」とか言われて。僕が協会スタッフなら「もう紅白戦でもやってれば」と言い捨てて先に帰るところです。

しかしまぁ、「勝って兜の緒を締めよ」という意味において、僕もある程度の文句は必要だと思っています。「いい試合だったな、ただこの点はいただけない…」「素晴らしい戦いだった、だがコレさえなければ…」「文句のつけようがないよ、アレ以外は…」というシュウマイのグリーンピース程度のアクセントはあってもいいかもしれない。

どうでしょう、ここはひとつ「槙野」で手を打とうじゃないですか。

「槙野」というテーマなら文句のひとつやふたつは出せるでしょう。ツイッターなどを見ていると、得点を決めたあと、めっちゃ微妙な空気になっていたじゃないですか。「槙野かぁ…」というホンノリとしたガッカリ感で8:2くらいの盛り上がりだったじゃないですか。「いい試合だったな、ただ槙野はいただけない…」「素晴らしい戦いだった、だが槙野のコレさえなければ…」「文句のつけようがないよ、槙野以外は…」ということであれば、誰も傷つかずに兜の緒を締められるのではないでしょうか。「熱心な槙野ファンからの反論」とかもないような気がしますし。クルッと平和解決といきましょう。

ということで、何も文句がないところに無理やり文句をつけるための共有叩き台・槙野智章さんを中心に、テレビ朝日中継による11日の「日本VSイラン戦」をチェックしていきましょう。

◆念のため、熱心なファンの水沢アリーさんには伝えないでください!

試合を待つ選手たち。メモの束を手に厳しい表情を見せるハリルホジッチ監督。選手の入場と一緒に監督が入ってくるという珍しい光景も、ハラホレJAPANなら驚きではありません。ここは学校、ひとつのクラス。行き掛り上の同僚ではなく、本当に心をひとつにしようという学び舎です。「3年B組ハリホジ先生」なのです。

イラク代表は先のアジアカップでベスト4、つまり日本より上の順位になったクラブ。グループステージでは日本が1-0で勝利しているとは言え、舐めてかかれるような相手ではありません。「俺たちはアジア最強というほどでもないのか?」と不安になるような気持ちを払拭するには、手ごろな相手と言えるでしょう。勝てそう、しかし、強そうな相手です。

大入り満員となった日産スタジアム。選手たちはいつものように肩を組み、国歌斉唱に臨みます。代表初先発の宇佐美貴史さんの凛々しい表情。自衛隊あがりみたいな風貌の通訳氏。この番組をスポンサードする映画「マッドマックス 怒りのデスロード」。凄まじい戦いの予感がたぎってきます。

↓さぁ皆の衆、戦場へと向かおうぞ!


オイやめろ!

みんなを巻き込むのはやめろ!

ハラヘリ先生!槙野クンがふざけてます!

守りたいから前へ、前へ [ 槇野智章 ]

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国歌斉唱で見せたやたらと蒸し暑い表情。円陣を組んだときに頼まれてもいないのに勝手に発揮するキャプテンシー。報道陣に対してぞくぞくと提供するハヒフヘJAPANの前向きな内部情報。ウz…。試合が始まる前にノドから決定的なひと言が出掛かります。「今日は槙野が先発か」「吉田とコンビか」「失点したら普段の倍ムカつきそうだな」とわずかに不安もよぎります。

しかし、その不安はほかのメンバーが払拭していきます。まだ主導権争いも終わらないうちの前半5分、自陣での競り合いから柴崎にボールがこぼれると、縦1本で本田△へ。相手のDFラインがバラバラと雑になっているところを突いて簡単に裏を取ると、まるで昨季序盤のミランの本田△のようにアッサリとゴールへ流し込みます。日本先制!

↓おかしいな!何でミランでは急に点が入らなくなったんだろうな!途中からニセモノだったのかな!

ボールをとったら縦に早く!

小気味よい意識が見えるゴールだな!

日本の攻勢は止まりません。宇佐美がボールを持てば倍速のように相手をかわし、鋭いミドルがイラクゴールを襲います。相手が緩かろうが雑だろうが、この振りの鋭さは変わるものではありません。どこに出しても通じるだろう日本の武器です。「持つ即撃つ」のハイテンポなサッカー。迷いの時間を削ぎ落すように気持ちのいいチームです。

そして、つづけざまの前半9分。今度は左サイドからのCKの場面。香川が蹴り込んだボールは鋭く曲がって、落ちてきます。中央の競り合いをすべて飛び越えて、一番遠くのサイドまで抜けていくと、そこに待っていたのは槙野!えぇぇ、槙野!?

↓槙野さん代表通算2点目のゴールで、この試合の記憶を「あぁ槙野が点取ったヤツか」に染めた!

前に点取ったのは2012年のアイスランドとの試合!

「アイスランドがハンドスプリングスローして槙野が点取った」という微妙な記憶で染められた一戦だったな!

↓まさかこれでハヒフヘJAPANのレギュラーをつかみとったりしないだろうなと不安になる活躍!


槙野:「僕のゴールに関しては分析どおり」
槙野:「ファーがフリーになるのは分析結果どおり」
槙野:「監督・スタッフが非常に質の高い分析をしてくれた」

何かちょいちょい「教えてくれた先生マジ感謝」みたいなコメントを出してくるな!

「重たい言葉をいただき、いい誕生日プレゼントになりました」とか「的確なことを言っていただいた」とか!

パピプペ先生!槙野クンが先生にちょっと媚びてきてます!

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タイムラインを駆け巡る喜びの声と、何かミソでもついちゃったみたいな微妙な声。かねてより聞いてはいましたが、こんなに世間からウzがられているとは正直意外でした。所属チームも絶好調で優勝目前、代表でも活躍となれば、「もう海外に行け!」という声が上がりそうなものですが、別の意味で同じ言葉が上がってさえいるではありませんか。

奮闘をつづける槙野。セットプレーの場面では「本田△をオトリで吉田麻也が蹴る」という相談をしているところに、ちょっと絡んで会議に参加してみる。DFラインでボールを持てば「ガクくんに渡してぇ!」という声をスルーして自分で縦1本蹴ってラインを割ってみる。味方がファウルをとられれば「長谷部さんの仕事ね!」と沸き立つスタンドをよそに積極的に主審に確認しにいく。ウze…とほとんど最後まで言葉が出掛かるほどに、テッカテカのアピールがつづきます。

↓そうこうするうちに宇佐美のアシストから岡崎が決めて日本安全圏の3点目!

勝ったな!もう完全に勝ったな!

この3点が「本田△、岡崎、宇佐美」だったら完璧だったのにな!

惜しいな、2点目が惜しいな!

そして試合は後半へ。日本の仕上がりのよさはひきつづきイラクを寄せ付けず、一方的な試合がつづきます。少し自陣でボールをまわせば相手の前線は前に寄り、一方でDFラインはコチラのFWに引きずられて後ろに下がる。その間で宇佐美、香川、柴崎がボールを持てばすべての場面がチャンスになるという感触も。

そして何よりも縦への早さ、決断の早さ、小気味よさ。「どうしようかな?」という瞬間がほとんどなく、「とにかくいっちゃおう」という迷いのなさがチーム全体に見られます。このあたりはアナホリ監督の指導によるものでしょうか。選手の裁量に委ねる部分を減らし、コンセプトを徹底していくスタイル。それによってGK川島さえもカウンターの起点として長くて早いボールを送り込んでいたほど。

日本代表にありがちな「そこでいけよ!」「撃てよ!」「こねても今以上のチャンスにはならねぇよ!」という引っ掛かりがまったくないのは個人的にも好印象でした。勝ったからということだけでなく、たとえ負けても気持ちのいい試合になりそうなチームです。やることはやったな、という充実感によって。

↓数少ないピンチには槙野がハイキックで相手を止める!(6分頃から)

吉田:「やっちまった!」
槙野:「わかった、僕がハイキックで止める!」
川島:「俺も飛びヒザ蹴りで止めるぞ!」
吉田:「す、すまん…」
槙野:「気にするな、ラインをコントロールしているのは僕だからな」
吉田:「お、おぅ…」
槙野:「むしろ僕のラインコントロールが悪かった」
吉田:「お、おぅ…」
槙野:「今後はより的確にラインコントロールしていく」
吉田:「お、おぅ…」
槙野:「このまま無失点でいくぞ!」
吉田:「お、おぅ…」

後半21分に入ると、日本は本田△・香川・宇佐美という3本の矢を引っ込めて、武藤・原口・永井を再装填。疲れが出る時間により縦に早いメンバーを入れてくるなど、単純ですが効きそうな交代策です。もちろん本番は3名までの交代ですので、本番用の「一番刺さる1本」を選ぼうといったところでしょうか。さらに後半28分には岡崎⇒大迫、後半31分には長谷部⇒谷口と、直接ポジションを争う関係性での交替カードを切ります。単純なぶん競争意識を煽られるような、「親善試合でこそ」のいい交代策だったように思います。

↓試合が終わりにさしかかった後半39分、トドメのゴールは交替で入った原口元気の代表初ゴール!

よーし、勝った!

相手が緩いとかじゃなく、コッチが強いわ!

選手たちの活躍を引き出す、いいマネジメントだな!

そして日本は最後のカードでナイスパス連発の柴崎から山口蛍へとメンバーチェンジ。パリポリチップス監督はまだ試合が終わる前からベンチの選手とハイタッチを始めます。「試合はこれで終わりだ」という明確なメッセージを受け取った選手たちは、落ち着いて時間を使い切り、4-0の完勝。最近の代表戦では記憶にないほどの、まったく非の打ちどころのない試合だったように思います。ワールドカップ予選に向けて、まったく不安のない仕上がりですね。

↓この笑顔にイラッとする気持ちさえなくなれば完璧なのだが!


オイやめろ!

ウェラオウェラオするパーティーピーポーの集いみたいな雰囲気を作るの!

ハッチポッチ先生!槙野クンが調子に乗ってます!

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今後の完璧な勝利に「槙野」の記憶が乗ってくることだけが心配です!

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