見て見ぬふりの心理?「傍観者効果」とは?|ブログインデックス

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「傍観者効果」とは、「緊急を要する事態に遭遇した際、周囲にいる傍観者の数が多いほど、人々は自発的に行動を起こさなくなる」という集団心理のことであり、社会心理学用語の一つである。この集団心理が提唱された経緯としては、1964年3月13日にアメリカ合衆国のニューヨーク州で発生した、「キティ・ジェノヴィーズ事件」という殺人事件が発端となっている。その後、心理学者のビブ・ラタネとジョン・ダーリーによって行われた実験によって、この集団心理の存在が明らかとなり、現在では職場でのパワハラやセクハラ、学校でのイジメなどの問題にも深く関わっているものとされている。

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この集団心理が提唱された経緯

この「傍観者効果」が提唱された経緯としては、1964年3月13日にアメリカ合衆国のニューヨーク州クイーンズ区にあるキュー・ガーデン地区にて発生した、「キティ・ジェノヴィーズ事件」という殺人事件が発端となっている。

当時28歳の容姿端麗な女性キティ・ジェノヴィーズは、自宅のあるキュー・ガーデン地区とは別の地区にあるバーのマネージャーとして働いていた。事件当日の深夜、仕事帰りのジェノヴィーズは自宅近くで黒人男性のウィンストン・モーズリーによって暴行目的で襲われてしまう。

ジェノヴィーズは約30分間にわたり、モーズリーによって背中などをナイフで何度も刺されている。その間、ジェノヴィーズは周囲に助けを求め、大きな悲鳴を上げ続けていた。近所に住む住民の内、何人かはジェノヴィーズの悲鳴で目を覚ましており、周囲のアパートの窓にはいくつか明かりがつき始めた。

しかし、一人の住民がモーズリーに対して怒鳴ってはいるものの、その他の住民は誰もジェノヴィーズのもとへと助けに向かうことはなく、また警察に通報する者も一人もいなかった。その後、ジェノヴィーズの悲鳴によって目を覚ました住民も、その多くが悲鳴が止んだ後に再び眠りに就いている。

最終的には、近所に住むアパートの住民の一人が警察に通報しているが、その時にはすでにジェノヴィーズは息絶えていたという。その後、警察の取り調べによって少なくとも38人の住民が、ジェノヴィーズの悲鳴に気づいていたことが判明している。この事件の後、アメリカ国内ではニューヨーク・タイムズ紙などを中心に、多くのマスコミによって都会に暮らす人々の冷淡な行動を批判するような報道がされていた。

ラタネとダーリーによる実験

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アメリカ人の心理学者であるビブ・ラタネとジョン・ダーリーは、この「キティ・ジェノヴィーズ事件」における、「ジェノヴィーズの悲鳴を聞いていたにも関わらず、何も行動をしなかった人々」の心理状態に関心を抱いていた。

そして、ラタネとダーリーは「『多くの人々が気づいていたにも関わらず、誰も行動をしなかった』のではなく、『多くの人々が気づいていたため、逆に誰も行動をしなかった』のではないか」という一つの仮説を立て、その仮説を検証するための実験を行った。

その実験の内容とは、ニューヨーク大学の学生を対象として学生を2名・3名・6名の各グループにわけ、集団討議を行ってもらう。その集団討議の途中、グループ内の仕込み役の一人が発作を起こしたような演技をして倒れ、その時に行動を起こした学生の人数やその行動を起こすまでにかかった時間などを記録するというものである。

この実験の結果、2名のグループでは全員がすぐに何らかの行動を起こしたのに対し、6名のグループでは約38%の学生が何の行動も起こさず、また行動を起こした学生に関しても多くの時間がかかっていた。つまり、人々は周囲に傍観者がいる場合、誰も傍観者がいない状況に比べ、自発的に行動を起こさなくなる確率が高まるということになる。

この集団心理を形成する要因

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ビブ・ラタネとジョン・ダーリーは、この集団心理を形成する要因として下記の三つを挙げている。

1. 事態の誤認
これは「周囲の人々が積極的に行動を取らなかった場合、その事態が緊急性の低いものであるかのように誤って認識してしまい、正確な判断を下せなくなってしまう」という心理である。

2. 責任の分散
これは「周囲に人々がいる場合、その事態に対する自らの責任が、周りの人々に分散されているかのように感じてしまい、周りの誰かが行動を起こすことに期待してしまう」という心理である。

3. 評価の懸念
これは「自発的に行動を起こし、結果的にはさらに悪い事態へと発展してしまった場合、周囲の人々からの批判的な評価を受けることを恐れてしまう」という心理である。

これらの心理は全て、周囲にいる人々の人数が多ければ多いほど、その効果が高まるものと考えられている。またこの傍観者効果については、現代社会が抱える職場でのパワハラやセクハラ、学校でのイジメなどの問題にも深く関わっているものとされており、さらなる研究が進められている。

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管理人から一言

この集団心理が働いたとされている事件は、結構多いようです…。

この集団心理が提唱された経緯

この「傍観者効果」が提唱された経緯としては、1964年3月13日にアメリカ合衆国のニューヨーク州クイーンズ区にあるキュー・ガーデン地区にて発生した、「キティ・ジェノヴィーズ事件」という殺人事件が発端となっている。

当時28歳の容姿端麗な女性キティ・ジェノヴィーズは、自宅のあるキュー・ガーデン地区とは別の地区にあるバーのマネージャーとして働いていた。事件当日の深夜、仕事帰りのジェノヴィーズは自宅近くで黒人男性のウィンストン・モーズリーによって暴行目的で襲われてしまう。

ジェノヴィーズは約30分間にわたり、モーズリーによって背中などをナイフで何度も刺されている。その間、ジェノヴィーズは周囲に助けを求め、大きな悲鳴を上げ続けていた。近所に住む住民の内、何人かはジェノヴィーズの悲鳴で目を覚ましており、周囲のアパートの窓にはいくつか明かりがつき始めた。

しかし、一人の住民がモーズリーに対して怒鳴ってはいるものの、その他の住民は誰もジェノヴィーズのもとへと助けに向かうことはなく、また警察に通報する者も一人もいなかった。その後、ジェノヴィーズの悲鳴によって目を覚ました住民も、その多くが悲鳴が止んだ後に再び眠りに就いている。

最終的には、近所に住むアパートの住民の一人が警察に通報しているが、その時にはすでにジェノヴィーズは息絶えていたという。その後、警察の取り調べによって少なくとも38人の住民が、ジェノヴィーズの悲鳴に気づいていたことが判明している。この事件の後、アメリカ国内ではニューヨーク・タイムズ紙などを中心に、多くのマスコミによって都会に暮らす人々の冷淡な行動を批判するような報道がされていた。

ラタネとダーリーによる実験

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アメリカ人の心理学者であるビブ・ラタネとジョン・ダーリーは、この「キティ・ジェノヴィーズ事件」における、「ジェノヴィーズの悲鳴を聞いていたにも関わらず、何も行動をしなかった人々」の心理状態に関心を抱いていた。

そして、ラタネとダーリーは「『多くの人々が気づいていたにも関わらず、誰も行動をしなかった』のではなく、『多くの人々が気づいていたため、逆に誰も行動をしなかった』のではないか」という一つの仮説を立て、その仮説を検証するための実験を行った。

その実験の内容とは、ニューヨーク大学の学生を対象として学生を2名・3名・6名の各グループにわけ、集団討議を行ってもらう。その集団討議の途中、グループ内の仕込み役の一人が発作を起こしたような演技をして倒れ、その時に行動を起こした学生の人数やその行動を起こすまでにかかった時間などを記録するというものである。

この実験の結果、2名のグループでは全員がすぐに何らかの行動を起こしたのに対し、6名のグループでは約38%の学生が何の行動も起こさず、また行動を起こした学生に関しても多くの時間がかかっていた。つまり、人々は周囲に傍観者がいる場合、誰も傍観者がいない状況に比べ、自発的に行動を起こさなくなる確率が高まるということになる。

この集団心理を形成する要因

見て見ぬふりの心理?「傍観者効果」とは?|ブログインデックス|画像ID:6

ビブ・ラタネとジョン・ダーリーは、この集団心理を形成する要因として下記の三つを挙げている。

1. 事態の誤認
これは「周囲の人々が積極的に行動を取らなかった場合、その事態が緊急性の低いものであるかのように誤って認識してしまい、正確な判断を下せなくなってしまう」という心理である。

2. 責任の分散
これは「周囲に人々がいる場合、その事態に対する自らの責任が、周りの人々に分散されているかのように感じてしまい、周りの誰かが行動を起こすことに期待してしまう」という心理である。

3. 評価の懸念
これは「自発的に行動を起こし、結果的にはさらに悪い事態へと発展してしまった場合、周囲の人々からの批判的な評価を受けることを恐れてしまう」という心理である。

これらの心理は全て、周囲にいる人々の人数が多ければ多いほど、その効果が高まるものと考えられている。またこの傍観者効果については、現代社会が抱える職場でのパワハラやセクハラ、学校でのイジメなどの問題にも深く関わっているものとされており、さらなる研究が進められている。

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管理人から一言

この集団心理が働いたとされている事件は、結構多いようです…。

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